ライア-(竪琴)大好き!~Tomoko Leier Salon へようこそ♪~

ライアー(竪琴)奏者の三野友子です。ライア-や日常生活のこと、あれこれを気ままに綴ってます♪

スコットランド旅日記(その13)

2009年08月31日 | スコットランド旅日記
         (写真:長年あこがれていた、クリスティンさんと)

【 はじまりのはじまり 】

"What brought you to gaelic songs???"
「 どういういきさつでゲール語の歌をやってるの?」

大学に滞在中にいろいろな人から聞かれました。
そりゃあそうですよね。。。
だって、東洋の果てからわざわざ全く異質のゲール語の歌なんて
習いにはるばるやってきているんですから。

どこかの日本の田舎に
はるばる、外国人が民謡を習いに来ているようなもんですよね。

その質問には・・・
「 なんかよくわからないんですが、好きなんですよね~。」

「好き」「いいな~」に理由なんてない。
ただ、感覚的に「好きだから好き・・・」なのですよね。

そして、その「好き」という想いだけを道しるべに
はるばるとスカイ島までやってきたわけですが・・・

今回の旅が「一区切り」なんかではなく
なにかの「はじまりのはじまり」・・・
・・・そう感じています。

クリスティンさんの・・・
こころの奥の奥にしみてくる歌声を目の前で聞き、
ケルトのたくさんの美しい歌が生まれた場所の
風、光、そして海をこの目で見て、耳で聞いて・・・

こりゃあ、もうライフワークにするしかないっ!

意を決して「スコットランド・ゲール語」も独学しつつ
大好きなケルトの、ゲール語のうたがもっと歌えるようになりたい。
・・・こころからそう思っています。

***
「記憶」というのは不思議なもので・・・
すっかり忘れてしまったことでも
ほんの少しの「カケラ」があれば、数年前のことも
いえ、10年、20年以上前のことでも
目の前にありありと思いだすことができます。

あまり・・・過去を懐かしがったり
振り返ったりすることは好きではありませんが・・・
でも、今回の旅のことは私自身の
「記憶のカケラ」としてほんのちょっとでも残しておきたかったので
長々とブログに書いてしまいました。

たくさんの方々にご訪問いただき
おつきあいいただきまして、ありがとうございました。
心より・・・感謝申し上げます・・・
いつか・・・みなさまにゲール語の歌を
聞いていただく機会が巡ってきますように・・・
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スコットランド旅日記(その12)

2009年08月30日 | スコットランド旅日記
【 ロバートおじいさん 】

ゲール語大学での歌のサマーコースが終わり
約1週間滞在した大学を後にして、
ローカルバスに乗り込みました。

ローカルバスでスカイ島の大きな町へ出て
そこから、長距離バスと電車を乗り継いで
(鉄道好きなのです・・・)
空港があるグラスゴーまで、
宿はその日に決めるという、久しぶりに行き当たりばったり的な旅。

大学前のバス停でローカルバスに乗ると、
2つ目のバス停でひとりのおじいさんが乗り込んできました。

私を見ると、私のほうへ近づいてきて
「ニホンジンデスカ?」と、日本語で話しかけてきました。

「ほえっ??? あっ、はい。日本から来ましたっ!」

いきなりスコットランドのど田舎で
日本語を話すおじいさんに遭遇して、あたふた・・・

「ワタシハ、ヘイセイ7ネンマデ
  ニホンノダイガクデ、エイゴヲオシエテイマシタ。
  アナタ、コンナトコロニ、ナニシニキマシタカ?」

このおじいさんとバスの中で話してみると・・・
このおじいさん、ロバートさんは平成7年まで20年近く
日本のいろいろな大学で英語を教えていたとのこと。

70歳で大学を退官し
おばさんが住んでいたスカイ島の家に移り住んだそうです。
御年83歳。

私がゲール語大学に歌のコースを受けに来たというと、
日本の歌をたくさん知っているよ~と、
バスの中で、突然、「月の砂漠」を歌い始めました。
(↑しぶい・・・)

日本のことが大好きだったみたいで
今でも長野県で買ったジャンパーを着ているとか
日本で使ってた家具をそのまま持ってきたとか・・・

「ワタシハトシヨリデス。
 トシヨリハ、ハヤクシニマショウ!」

「そんなこと言わないで下さいよ~。
  どうぞ長生きしてくださいね・・・」

バスの終点で降りた私とロバートさん。
ロバートさんは私をツーリストインフォメーションへ連れて行ってくれ
「カラダヲキタエマス!」と言って、ジムへ。

そのロバートさんの後ろ姿を見送りながら
なんだか・・・世の中不思議な「めぐりあわせ」・・・だな~と。

あんなめちゃくちゃ田舎のローカルバスの中で
日本に長年住んでいた人に遭遇するなんて!
それも、バスが1本違っていたら
遭遇はしないのですから。。。

ほんとうに、世の中ふしぎな「めぐりあわせ」の連続なのですね。
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スコットランド旅日記(その11)

2009年08月29日 | スコットランド旅日記
【 うつくしい田舎の島の生活 】

スコットランドのスカイ島に1週間ほど滞在していましたが・・・
滞在していたゲール語大学の回りって
本当に、本当に、な~~~んにもないのです。

イギリス人や、スコットランド人の人たちは
車で来ている人ばかり。
私はもちろん、車はないので歩くしかないのですが・・・
大学の回りにはお店・カフェのたぐいは一軒もなく
歩いて40分のところにある、隣村にやっと
「よろずや」さんがありました。


滞在していた大学のすぐそばは
見渡す限り海・そしてなだらかな丘が続きます。
このあたりの地形はフィヨルド。

陸地はくねくねと入り組んでいて
その入り組んだ丘が幾重にも重なって、
海の向こうに見える、折り重なった丘がたなびいている様子は
本当に息をのむほどきれいでした。

海も・・・
緯度が高いせいか、日本の海とはかなり違う印象。
潮の香りがしないのでまるで湖みたいでした。

朝食の前や、夕食の後、大学の回りや
隣村への散歩道、海岸沿いなど、たくさんたくさん歩きまわりました。
夜も午後10時になってやっと黄昏・・・なので
早めに夕食を取って
海を眺めながらのんびり散歩をするのが
毎日の楽しみでした。

スコットランドのこのあたりの島から
たくさん、たくさんの古い美しいケルトの歌が生まれています。

日本で聞いたCDで、メロディーは聞きとることはできても
この風景・・・
キラキラ光る海
重なり合ってたなびいている丘
海から吹いてくる風の音
低い位置を足早に流れ去っていく雲のさま
一瞬・一瞬色を変える空のさまなどは・・・

CDからは感じることはできません・・・当然ですが・・・

この美しい風景の中
覚えたてのケルトの歌をくちずさみながら
歩いていると・・・とっても不思議な感覚がやってくるのです。
・・・なつかしい・・・

こういう風景って心のふるさとなのでしょうか。

これからケルトの歌をうたうときはいつでも
スコットランドの風を感じ、
そして海のきらめきを思い出すことになりそうです・・・♪
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9月の演奏のお知らせ♪

2009年08月29日 | ライア-演奏予定
9月の演奏のお知らせです。

【助産師・千夜子のねんねこりんトーク】
~いのちの重さをささえる「抱っこ帯」の物語~

日時:9月12日(土)
   午後1時~3時(開場:午後12時)
場所:カフェスロー (国分寺)
チケット:予約 1000円 当日券 1200円
     (ともに1ドリンク付き)
予約:カフェスロー 電話 042-401-8505
     メール cafeslow@h4.dion.ne.jp

詳しくはこちら↓をご覧ください
http://www.nennekorin.com/

助産師の釘村千夜子さんが考案なさった抱っこ帯「ねんねこりん」
のお披露目と、たくさんの「いのち」の誕生に立ち会ってこられた
釘村さんのトークとともにライアー演奏させていただきます。
「ねんねこりん」にふさわしく、たくさん子守歌を演奏&歌います~♪

現在おなかに赤ちゃんがいる方や、子育て中のママさんパパさん
そして、将来のママ・パパもぜひいらしてください~。

【寺子屋コンサート】

日時:9月13日(日)
   午後2時~ 
場所:金剛寺会館2F(西武新宿線・西武柳沢駅)
   西東京市南町1-4-6
チケット:2000円(お茶・お菓子付き)
お問い合わせ・お申し込みはコチラから
http://www.ki-zu-na.org/index.htm

お寺の檀家さん中心のコンサートになりますが
お席が若干名あるそうですので
ライアーの生演奏を聴きにぜひいらしてくださいませ♪

なんと、偶然にも上記の2つのコンサートは
人間の命の「誕生」と「旅立ち」に関わるところでの演奏になります。
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コーラス・ライン!!!

2009年08月29日 | おでかけ日記
きのう、渋谷のオーチャード・ホールで上演中の
ブロードウエィミュージカル「コーラス・ライン」を見てきました。

高い摩天楼がそびえるニューヨークのブロードウエィで
このミュージカルを初めて見たのは、はるかかなたの昔・・・

そして、初めて「コーラスライン」を見た私と同じ年齢の
娘とともに、再びこのミュージカルを見ていることが
とっても不思議な気がしました。

映画を含め何度か見たコーラスラインは
私にとって、スペシャルな一品です。

クライマックスで歌われる
「What I did for love」には、またしても号泣・・・

素晴らしい演技・ダンス・歌声を披露してくれた
出演者たちは一歩・一歩のステップを大切に踏みながら
厳しいオーデションを勝ち抜いて、ここまでやってきたのでしょう。

一歩・一歩・・・
そのすべての一歩が、きっとどこかへとつながっていると信じて。


8月30日までの上演なので、滑り込みで見れてよかった~♪
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きらきらっ!

2009年08月27日 | ことばの葉っぱに乗せて・・・
すべてがキラキラっ!
すべてがまぶしい・・・
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スコットランド旅日記(その10のおまけ)

2009年08月27日 | スコットランド旅日記
【 クリスティンさん熱唱するっ! 】
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スコットランド旅日記(その10)

2009年08月26日 | スコットランド旅日記
(写真:ケーリーでのダンスタイム)

【 最後はやっぱり「ほたるの光」!】

「ceili」(ケーリー)

という言葉は、アイリッシュダンス愛好家の方には
きっとおなじみの言葉だと思います。

お楽しみ会というか、演芸会というか・・・
ダンス、歌、音楽で夜を楽しむのですわ。

サマーコース期間中の木曜日の夜、
大学内のホールでこの「ケーリー」が開催されました。
大学関係者だけでなく、近所の人たちも参加オッケーの会なので
たくさんの人が集まり、盛大に行われました。

ケーリーのある木曜日、
前出のクリスティンさんは、朝からハイテンションでした。
「昔、私が若かった頃はテレビなんてなかったから
ケーリーが地域の大切な娯楽だったのよ。
ケーリーに参加するためにみんな遠くから歩いてきていたのよ~。
私、今日は踊って、歌うわよ~♪」

賑やかなスコットランド伝統音楽とともに
ケーリーが始まると
みんな、ホールの中央に集まり、ダンスを始めます。

「Tomokoも輪の中に入ってっ!」
「わ・わたし、踊れませんからっ」といいつつも
歌のクラスの人たちから半ば強引に輪の中へ引きずり込まれ・・・
でも・・・とっても楽しかったですよ。

そして・・・クリスティンさんのゲール語の歌声・・・
きれいな高音のこころにしみる歌声に涙する人も。
会場の拍手喝采を浴びて、アンコールまで披露して
とっても上機嫌のクリスティンさん。かわいいっ!

私まで・・・
「Tomoko、ジャパニーズソングを歌えっ!」と再び強引に
ステージに引っ張り出されてしまい・・・
島唄を熱唱してしまいましたわ。
(↑なんで島唄なんだっ!?)

それも、島唄を「日本の伝統音楽なんですっ!」とか
大ボラまで吹いてしまいました。(←ごめんなさい~♪)

ダンス、歌、音楽と会場は盛り上がり、
宴もたけなわの午前1時くらいに・・・お開きとなり・・・
会場のみんなが中央に集まって輪になり
みんなで手をつないで歌った歌が・・・
「ほたるの光」だったのです。
そうでした、ほたるの光はスコットランド民謡でしたね。

会場全体で歌う「ほたるの光」のうたごえは
あたたかくて、やさしくて・・・またしても泣きそうになりました。

楽しい木曜日の夜でした♪
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スコットランド旅日記(その9)

2009年08月24日 | スコットランド旅日記
(写真:お花のようなクリスティンさんと
     大学のキャンパスで
 お花柄のかわいいテントでキャンプ生活をしていたマギーちゃん。)


【 クリスティンさん♪ 】

ゲール語の歌のクラスで人気者だったクリスティンおばあちゃん。
たぶん、80歳近くだと思います。

かわいい、お花のようなクリスティンさんは
クラス内だけでなくどこに行っても、人気者でした。

華やかな、きれいなお洋服は日替わり。
真っ白な、きれいにカールされた髪の毛には
いつもかわいいカチューシャ。

毎日クリスティンさんがどんな服を着てくるか
ひそやかな楽しみでした♪
(私はいつも「旅の者ですが、何か?」的な格好でしたわっ)

彼女の口から出てくる言葉は
とっても素敵な、前向きな言葉ばかり・・・

「lovely な朝ごはんだったわ!」
「寮生活はいつもの暮らしとは全くちがうけれども
 これもとってもlovelyな変化だわ♪」

彼女が話す様子はまるで
ストーリーテラーさながらに、身振り手振りとともに
周りにいる人をどんどん自分に引き込んでしまうのです。

ゲール語を母国語とするお母さんに小さなころから
ゲール語の歌を教えてもらったとのこと。

この大学の歌のコースのことは娘さんから教えてもらったらしい。
「ずっと前から参加したかったけれども、
  病気の母の看病などあってなかなか参加できなかったの。
   やっと今年これたわ! 
    私、また来年も参加するわよ~♪」

私はとってもこのクリスティンおばあちゃんが大好きになってしまい
いつもクリスティンさんの後をついて回っていました。(笑)
そして、彼女と共に楽しい時間を過ごしました。

大学の図書館で一緒に本を見ていた時に
図書館からの窓の風景が・・・
・・・海と・・・山が間近に見える風景があまりにも美しかったので
ふたりして・・・息をのんで窓の外に見入っていました。

クリスティンさんは私の手を取り
「Tomoko、さあ、この素晴らしい風景の中で神に祈りをささげましょう。

  私たちがこの素晴らしい場所で
  楽しい時を過ごしていることに感謝します。
  また、いつかこの場所に戻ってくることができますように。
  はるばる遠くの日本からやってきたTomokoが、
  無事に日本へ帰れますように。
  また再び、私たちが会えるときが来ますように・・・アーメン」

美しい海の風景を見ながら、この美しい祈りの言葉を聞いた私は
・・・泣いてしまいました・・・

クリスティンさんに出会えてよかった!
またいつかぜひ、会いましょうね♪

☆☆☆ 「スコットランド旅日記」のカテゴリーを作りました♪ ☆☆☆
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キャンドルナイト

2009年08月24日 | 日々思うこと・・・
ろうそくが20本のバースデーケーキ
一本のろうそくが・・・1年ぶんの時間・・・

ろうそくの灯りの回りの空気が・・・
・・・ぎゅ~っと濃密になってきます。
20年分の時の流れが、ここに存在しているかのように・・・

ろうそくを吹き消す前のお願い事は、何かな~♪
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