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Left to Write

司法書士 岡住貞宏の雑記帳

司法書士の脱税事件

2008-12-12 12:04:44 | 世の中のこと
確定申告の書き方―平成21年3月16日締切分
渡辺 義則
中経出版

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 債務整理事件を多数手がける東京の司法書士が、9000万円の脱税容疑で告発されたそうです。

 私にとってはなんともショッキングな事件であり、また、迷惑な事件です。

 「迷惑な」という意味ですが、ひとつには、この事件をきっかけに「司法書士に対する税務署の眼が厳しくなったらイヤだなぁ」ということ。もちろん、私自身はきちんと申告していますし、何も恐れることはないと言えばそのとおりなのですが、それでもやっぱり「痛くもない腹」を探られたくはありません。ただでさえ忙しく人手不足の最中、税務調査があったらその対応にはツラいものがあります。

 ふたつ目は、依頼者の方々に「司法書士はボロ儲けしてんだなぁ」と思われるんじゃないかということ。おかげさまで私もいまの忙しさに見合うレベルの収入は頂いておりますが、それでも同世代の大企業サラリーマンと比較したら平均的な金額です。正直に言って、私の事務所では売上が上記事件の脱税額の何分の1かというところ。そして、それはあくまでも売上ですから、そこから人件費をはじめとする諸経費を差し引いた残額が収入となります。とてもとても「ボロ儲け」というお話ではありません。

 声を大にして言いたいです。

 ほとんどの司法書士はマジメに仕事し、その結果として社会的に妥当なレベルの収入しか得ていませんよ。

 依頼者の方々、税務署の方々、どうぞ誤解のないようにお願いします。