laisser faire,laisser passer

人生は壮大なヒマつぶし。
楽しく気楽につぶして生きてます。

玉+七梅コタ<あなた

2016-12-20 | kabukiza

これまた昭和の歌謡曲からのだじゃれ。

はい、あのことですね。はい。四回目。国立に引き続き見てきましたのよ。

わあもう三部見過ぎて、特に後半三連続で。

そして2週間も経つといつ何をどう感じてたかなんてまったく覚えてねぇ。

とにかくこういうタイトルをつけたってことはまた勘ちゃんしか見てなかったな。

 

いいんです!

ええいいんです!

 

踊る勘ちゃんを二時間以上見続けられるなんてめったにないんだから。

 

勘九郎椀久のいちばん好きなところ。出の孤独感。最後の、孤独だけど幸福感。
勘九郎椀久の次に好きなところ。踊りすぎないでちゃんと踊れてるところ。もっと動けるのに動かないで、それでもちゃんと芸として成立してるところ。
勘九郎椀久のその次に好きなところ。清潔なエロ。清潔は彼の踊りにつきものだけど、玉三郎さまのおかげで、ちょいとしたエロが引き出されてた。

勘九郎花子のいちばん好きなところ。赤い靴を履いた花子。わかる人だけわかってくださればいいです。これ以上は言わない。
勘九郎花子の次に好きなところ。みんなと仲良し、はっちゃけ花子。勘三郎を写しながら、勘三郎よりクリアでシャープ。
勘九郎花子のその次に好きなところ。おちょぼ口の八の字眉。化粧からもいわゆる「女形花子」とは一線を画していて、彼の花子への並々ならぬ意欲が感じられた。

 

ま、そんな感じで。

どちらのお役もこれから何回もやって、深化させていって欲しいなあと心から思いました。
 


LOVE~困らせたい

2016-12-20 | kabuki a Tokio

ある世代以上の方にはわかるパロディつかだじゃれですが。

国立劇場仮名手本忠臣蔵三ヶ月目、最後の三段を見てきました。タイトルのことも含めて面白かったよ!

さて、何が面白かったのかほとんど忘れてしまったあけましておめでとう、の1月2日w

観劇以降2週間の感想というのは最長記録かしら。

とりあえずタイトルのことだけは覚えてるのでそれ中心に。

八・九段目

小浪の児太郎が可愛くて可愛くて。
大好きな芝翫さんの内孫、大好きな福ちゃんの長男ってことで、好きではあったのですが、
数年前まではいくら好きでもかばいきれないろくでなしって感じでw
ここ2-3年かな?急速に巧くなり、かわいさはそのまま、踊りもいい感じになってきて。
本当、正々堂々と

 

私は成駒屋(東)の女方が大好きだ!

 

 

と叫べる状態に。

 

力弥さま恋しの一筋で東国から山科まで来ちゃう乙女無敵ぶり。
そして、「結婚させたげないわよ!」のお石(クールビューティ笑也が意外の健闘)に阻まれ、よよと泣き崩れる愛らしさ。
めでたさも中くらいながら、とにかく力弥さまと一緒になれて幸せゼッコーチョーのほほえみ。

全部全部可愛くて、いとおしくて。そして、八の字に書かれた困り眉が絶妙に キャラに合っていて。

お石さま、もっともっといじめてあげて!と思っちゃったくらい。

児太郎と笑也が良いのだから、山科閑居、悪いはずはありません。安定の幸四郎魁春、そしてちょっと大きさは足りないながらも、押さえるところは押さえてくれてる梅玉大星。ちょいとトウは立ってるけど、小浪ちゃんが慕いまくるだけの美貌と度量を感じさせてくれた錦之助。

じゅるさまも播磨屋もいない山科閑居なんて・・・とちょっと期待してなかった私を許してください。本当、とても良かったです。

 

十段目

めったにやらないし、あまり評価も高くない段だけど、私、これ、結構好きなのです。
緊迫した場面続きの中で、ちょっとした世話物的な、いかにも上方人情ものっぽくて。
たとえば松竹新喜劇や新派でもやれそうな匂いがあって。

軽い段でもちゃんと芝居してくれた歌六さん、天川屋儀兵衛にうってつけ。
いい意味での町人らしさがあって。でもちゃんと大きくて、ってなかなかできないよね。どっちかだけなら簡単だけど。

天川屋儀兵衛は男でござる!って名台詞、今回は男でごんす!だった。力士かよ!と突っ込みたくなったけど、あれはあれでありなんでしょうかね。

 

十一段目

 

ま、付け足しなんだけど三ヶ月やってきてやっぱり討ち入らないとね、ってことでw
ラストの殿様、いつも桃井若狭之助だっけ?なんか違う名前の人だったような記憶が・・・若狭之助が出てくるのはストーリー上とてもすてきなのだけれど、左團次さん?え?若狭之助えらく老け込んだなあ・・・と思ったのはワタクシだけでしょうか?

みんなが焼香して晴れ晴れとしてチョン。この後全員切腹なんだよなあ、とか思ってしまうのは現代人の無粋。武士道全うしておめでとうってことで、ワタクシも晴れ晴れと三宅坂を後にしたのでした。

 

…なんてほとんど覚えてないくせに適当に書いてみました。んなところで。