錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

今頃だけど・・・ セミの標本

2021年12月18日 | 昆虫・植物
只今、イワサキクサゼミやらツマグロゼミなど、今期に採集したセミを展足台から下して箱に整理中。
しかーし、これで終わるかと言うと・・・・ 終わんな~い
何故かと言うと展足台の不足とスペースの関係で冷凍庫にて眠っているだなぁ。
要するに今では死語と化した『タンスの肥やし』ならぬ『冷凍庫の肥やし』ですよ。
と、言うか、いくらツマグロゼミの黄化型の出現比率を知りたいからと三桁も採るから、こんな結果になるんですよねぇ・・・


そこで冷凍庫で眠っているクロイワニイニイとかアカエゾとかをゴソゴソと冷凍庫から引っぱり出して処理してるんだけど・・・・
そんなストックされたセミの中には翅がタッパーの壁面を突いて曲がったり側面に押し付けられて翅がカールしてるんですぅ。
その一つの例が、👆これなんだけど・・・・ 画像だけでは伝わんないかな?
まぁ、輸入された海外産のセミがパッキングされたセロファンに押されて曲がったり半折れしてるような状況ですよ。
で、セミの翅が変形したような標本は余程の事がない限りは買わないし、もし採集した個体で翅が思いっきり変形してたら破棄されるのが落ち。


でもぉ・・・
このCherry爺ちゃんは違う。
曲がったり変形した翅は星一徹の大リーグボール養成ギプスならぬ矯正ギプスで直すんです。
と、言うか・・・
最近の良い子は星一徹なんて知らないだろうなぁ…ww
でも、ちょっと待てぇ!

そのタケゼミ(タケオオツクツク)は俺のじゃねぇ?
    ・
    ・
    ・
そう、アンタの・・・

採集されて1年半もの間、我が家の冷凍庫で眠ってたんだなぁ・・・・ ごめんね。
でも、どう?
イイ色してるでしょ?


そして、その矯正を終えた状態が、👆これなんだけど翅はピーンと伸びて変形したまま硬化していたとは思えないところまで矯正できました。
まぁ、ちょっとしたコツはあるけど・・・・
そりゃそうと、このケースの中にタケゼミとは別にミンミンも入ってましたよぉ。
これって数合わせ?
それともオマケ?
そんでもって抜け殻も・・・・


だから、その抜け殻の矯正を終えたところで触覚を接写してみましたぁ。
先週か先々週あたりだったかなぁ?
アブラゼミとミンミンの抜け殻について触れたことがありましたが・・・
抜け殻に残るミンミンゼミの触角はアブラゼミよりも毛が少なく、指で示した3節目は他の節と長さや太さはほぼ同等であるのに対してアブラゼミは太くて長い。
そんなことから発生地に残された抜け殻を回収して集計するとアブラゼミとミンミンゼミの発生比率が分かると言う訳。
だから・・・
抜け殻の標本を残しておくのも無駄じゃないんですよ。
ちなみにリュウキュウクマゼミとヤエヤマクマゼミの抜け殻は色が違うので一見しただけで区別できる。

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