錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

コウホネとサンカクガイ

2017年06月28日 | その他の生き物
貝のコレクションをされている方は少ないように感じられる。
しかーし、これは表に出ていないだけで、思ったより多く存在するのだ。
要するに“隠れコレクター”って感じかな?
例えば・・・
これが蝶などのコレクターだとすると、大の大人が直径50cmや60cmもある捕虫網を振り回してたりするので、こいつは変なヤツ(不審者)だと一見して分かる。
が、貝殻のコレクターはどうだろうか?
貝殻を手っ取り早く蒐集する方法はビーチコーミング。
だから、特別な道具も要らずに海岸を見て歩くだけで標本を得ることができるので、傍から見ても海岸を散歩している人にしか見えない。
しかーし、こんな採集法だと一定の種類を得ると共に直ぐにスランプに陥る。
まぁ、これは何の蒐集でも言える事だろう。
そして、そのスランプから抜け出す一つの方法として、腐敗臭が漂う漁労クズや陸揚げされた底引きの網から得るのだが、こうなると周囲の目は不審者どころか変質者的な目で見られる。(笑
とは言え貝は石器時代から装飾品や道具として利用されてきたし、キイロダカラガイなどはお金として利用されたり、フィジー島のナンヨウタカラガイは島の酋長しか持つことが許されず貝という生き物は古の昔からコレクション性の高いものの一つなのです。
で、このCherryも、この貝の魅力に憑りつかれた一人。
ただ、高価なリュウグウダカラやリュウグウオキナエビスなどには興味は薄い。
ならば、何に興味があるのよ・・・


その一つが、このコウホネガイ( Meiocardia samarangiae )。
水生植物のコウホネに似ていることからコウホネガイと名付けられた貝。
水深20~200mの比較的に深い場所に生息する貝だけど、運が良ければビーチコーミングでも拾うことができる。
しかし、その殆どが片殻だけど・・・
まぁ、そんな事もあって、今月の記事でUPした鹿児島の新島(燃島貝層)なんだけど、この場所だと『ここ掘れワンワン』で得ることができるんだな。
但し、今から6000年ほど前の半化石ですけどね。
ちなみに、ここにUPしたコウホネは屋久島の沖、水深100m~200mの場所で採取されたもの。


そして、もう一つ・・・
こちらはウチムラサキサンカクガイ( Neotrigonia margaritacea )。
恐竜が地上を歩いていたジュラ紀から白亜紀にかけて栄えたトリゴニア(サンカクガイ)の生き残り。
殻表面を綺麗に洗い薄いピンク色になったものが売られているのを良く見かけますが、こんなナチュラルなものが Cherry は好きなのだ。
しかーし、これを採集するのは無理。
何故ならば・・・
これはタスマニアの水深30m~40mの場所をドレッジして得られたものだから。
まぁ、こんな感じて Cherry の蒐集欲は尽きませんが、今日は、この二つ・・・ って、ところかな?
いやぁ・・・
今朝は、こんな取るに足らない話で長々と語っちゃいました。

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