
そここで…
スレートで仕切った中に半分は固い土、そして残りは耕すように柔らかくした土の上に双方の半分に落ち葉を敷き詰めた中に徘徊を始めた幼虫を数頭入れて観察してみました。
すると、土に潜るとばかり思っていた幼虫たちは土と落ち葉の隙間に潜込み、土の半分と被った落ち葉を利用して曖昧な蛹室を作って蛹化していました。
そして、この時にイボタガは鼻をつくような臭気を放ち、オオシモフリスズメは排泄肛から、やや赤いゼリー状の臭い物質を土壌と落ち葉に塗り付けるようにしてアヒルの卵大(鶏卵よりも一回り大きい)の蛹室を作って蛹化していました。
※次回にでもカキコしようと思いますが、この臭い物質には抗菌作用があるのかな?
そこで、プラケースに同様の条件を作って蛹化させてみると、ほぼ、全ての幼虫を問題なく蛹化させることができました。
が!、これでは湿度管理やスペースをとってしまい、とにかく面倒。
そこで、考えたのが、これ

園芸店や花屋さんで購入したら高価なので100円ショップで買えば財布にも優しい。


※オオシモフリスズメの場合は卵大のサイズよりも少し大きく深めに穴を整形します。




※左側の2ヶ所は、荒削りのまま。


この穴って言うか蛹室に縮んだ前蛹態の幼虫を入れて乾燥しないようにラップかビニールをかけておけばOK。
大きさ、形状、湿度は、これで蛹化時の条件が全て整っていますので、余程のドジを踏まない限りはイケルはず…
但し、終齢期にエサ不足を経験させたり、徘徊時に極度な乾燥環境下に放置してしまうと蛹化失敗を起こす事例が多いようにも感じます。