倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

青木島遊園地存廃問題 =形のうえでは更地になっても、子どもを思う気持ちは意強く=

2023-04-21 | 日記

ここ数日 列島は全域に亘って気温が上がり、この日(20日)は 午後3時頃に通りかかった(長野市内の)気温表示計も、おそらく今年一番の高温を示していました。

 

 

 

暑いわけです。

たまらずクルマの窓を開け走行すると、今後は花粉だかPM2,5だかで鼻がムズムズしてきて…気温の乱高下に往生させられました。

一方、この後は 再び気温が急に下がることも予想されており、予断ならない気象状況となっているようです。

この気候の急変の折には メニエール症など身体のバランスが狂わされるとも言われることから、私も含めて体調管理には充分に気をつけたいところであります。

 

 

 

 

◆ 青木島遊園地存廃問題 =形のうえでは更地になっても、子どもを思う気持ちは意強く=

大きな社会問題となっていた「青木島遊園地存廃問題」において、事態が大きな局面を迎えることとなってしまいました。

長野市が 半ば一方的に進めていた、遊園地廃止に向けた「現状回復工事」が、予定より大幅に早く終わったのです。

無垢な子どもたちの眼前で容赦なく進められた植栽の抜根や樹木の伐採作業により、温かな緑に覆われていた遊園地は 無残な土色と化してしまいました。

 

 

 

もう、そこには何もありません。

あるのは 虚無感だけです。

やっつけ仕事の遮蔽物(しゃへいぶつ)が取り払われた後には、ただのガランとした空き地が広がるだけです。

 

 

 

この後、所管課の職員は「原形回復工事、終了しました!」と上司に報告、それをまた受けた荻原市長は「ごくろうさん。」などと慰労の言葉をかけるのでしょうか。

 

 

 

長野市が、いわば〝一丸となって〟進めた 青木島遊園地の廃止。

18年に亘る悪しき試行錯誤の末に 市が主導して廃止方針を進め、あげく「フラットな気持ちで市民の声を聞きたい」と詭弁を弄して住民を集めたものの、その実は 裏で取引が行なわれており、多くの心ある市民の心を弄(もてあそ)んだ末に突き進んだ廃止への道程は 長野市行政そのものに強い不信感を残すこととなってしまいました。

何より、純真無垢な子どもたちに 永年に亘り無用な我慢を強いたうえに、最後の最後に心を傷つけたことは到底容赦できるものではありません。

 

私たちは、この長野市の振る舞いを忘れることはありません。

今回のことは、遊園地廃止問題に止(とど)まらず、長野市の体質そのものを悪しけく内外に示すこととなってしまいました。

最後まで遊園地の存続を願い活動を重ねてこられたKさんは、取材に対し「周りの人からは『少子化の時代にやることではない』という声があり、その通りだと思うが、力不足だった」と悔しそうに話した とのこと。

絞り出すような言葉でありました。

 

このうえは 長野市の児童福祉について、もっと言えば 長野市の社会的弱者に対する福祉について私たちは検証を進め、これ以上の愚行政が行なわれないよう厳しくチェックしてゆかなければなりません。

 

先日も触れましたが、これが終わりではない。これからが始まりなのです。

形のうえでは更地になっても、子どもを思う気持ちは意強く持って 取り組みを強めてゆこう。

剥き出しになった地面を見つめ、思いを新たにいたすところでありました。

 

 

 

 

現場を見ていると、Kさんと共に遊園地存続に尽力されたYさんとバッタリ。

「やあ倉野さん…。見てくれや、このハナミズキ。」と指さす方には。

 

 

 

児童センターを愛護されてきたYさん、敷地の一隅にサクラソウを植えられ 何年か越しにここまで育てて(広げて)こられたそうです。

ただ、その中に植えられているハナミズキが どうやら先端部分に花がついておらず、枯れかけてきているようなのです。

 

 

 

「ハナミズキも 遊園地の廃止を悲しんで、枯れ始めてるんじゃないか。」と Yさんがポツリ。

青木島遊園地設置の際に中心となって東奔西走され、その後は誰よりも遊園地を愛し そこで無邪気に遊ぶ子どもたちに最後まで慈愛をくださったYさんの、切ないといえば余りある一言だったのでした…。