12/30 Wed.
2020年も 残すところあと数日となったこの日、令和元年東日本台風で大きな被害を受けた千曲川堤防の状況を現認しました。
あれから1年数ヶ月が過ぎ、時間は粛々と経過していますが 一方で復旧・強靱化工事も計画に基づき進行しています。
堤防が決壊した長沼地点においては、河川側堤防のコンクリート護岸工事が継続して行なわれています。
私が前回足を運んだときよりも、概ね2区間くらいに亘りコンクリートブロック敷設が進んでいるようでした。
大規模工事とは申せ、基本は手作業の積み重ねです。今後 再び水害に見舞われたときに水の浸入を許すワケにはゆきませんので、おそらくは万全を期しての工事が継続されていることでしょう。
現場は 年末年始休業に入ったことから、未着工部分はブルーシートで養生され、年末年始のまとまった降雪による水分浸透に備えておりました。
一方 こちらは、長野市域の上流部で大きな被害を受けた「塩崎地点」です。
年度内の完成をめざし、域内最大のカーブ地点における堤防の強靱化に向けた工事が進行しています。
こちらの地点は、これまでの自然堤防から「コンクリート護岸」への〝強靱化〟が果たされることとなっております。
現在の河川側の法面は、全面が白い様相に。
一見すると、時節柄 雪が積もったように見えますが、実はこれ「ニードフルマット」なる特殊シートが敷き詰められているのです。
護岸(土木)技術の向上により、土盛りした上に この特殊シートを貼り、盛土を落ち着かせたうえで、土+ニードフルマット+砂利+コンクリート+コンクリートブロックの〝五層構造〟で堤防の強靱化を実現することとなっています。
これまでも何度もお伝えしているとおり、この「塩崎地点」が決壊したら、犀川南エリア全体に甚大な被害が及ぼされることになることから、堤防決壊を招くことの無いよう 万全を期してもらいたい。
私も含め、すべての関係住民の切なる願いであります。
来る2021年が明ければ再び「信濃川水系緊急治水対策プロジェクト」に基づく整備事業がリ・スタートすることとなっています。
来年の湧水期に間に合うよう、工事の順調かつ確実な進捗が期されています。