倉野立人のブログです。

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GoToキャンペーン全国一時中止…関係者の困惑が/長野市内で新たなコロナ陽性感染者が発生

2020-12-16 | 日記

12/15 Tue.

 

にわかに冬型の気圧配置が強まり、日本列島は「冬モード」に突入しました。

気圧配置は、まさに絵に描いたような「西高東低」となっています。

 

 

 

 

長野市域においても雪模様となり、クルマのボディーも白装束に。

 

 

 

 

外はと見れば、田畑には白い絨毯が敷かれ、遠くの山々はパウダーがかかったよう。

 

 

 

 

報道などでは、野沢温泉エリアなどでは「待望の雪」と報じられるなどしていますが、昨日までのカラカラ状態は何処(いずこ)…一気に冬モードに突入した感であります。

 

気温も一気に下がり、早朝に通りかかった路傍の温度表示も、ついにマイナス表示となりました。

 

 

 

 

これからグッと冷え込みが増すことでしょうから、私たちのような者は クルマの運転に注意を重ね、ウチのオフクロのような高齢者については、暖かいところ⇔寒いところ の移動の際に起こる「ヒートショック」などに注意するよう周知したいと思ったところです。

 

一見すると〝迷惑な存在〟にも映る 冬の寒さや雪ですが、この寒さが農作物や農地の滋養につながり、雪は翌年の水源の保全や涵養につながる〝必要な存在〟でもありますので、私たちは それなりの備えを怠りなくして 信州らしい冬の社会生活を送るを旨とすべきというところでしょうね。

 

 

◇急転直下『GoToキャンペーン全国中止』やること為すこと〝後手〟の誹(そしり)が現場からも

これまでもお伝えしているとおり、政府の鳴り物入りで始まった『GoToキャンペーン』は、コロナ禍からのV字回復どころか 感染拡大の温床にまでなってしまい、その見直しについて 各都道府県や識者から多くの声が挙げられていました。

 

しかし政府は 粘り腰?をみせ、これまでも中途半端な自粛要請などを発していましたが、14日の夕刻になって 菅首相が突然の〝全国一斉中止〟を発表、国民をはじめ とりわけ〝現場〟は新たな混乱を余儀なくれています。

 

 

 

 

これまでもお伝えしているとおり、コロナウィルスは いわば人に乗っかって移動→拡大を続けることから、当初から「人の移動に伴う感染リスク」が懸念され、日本医師会や政府の分科会等は警鐘を鳴らし続けていました。

 

 

 

 

それら 多くの声を聞いてか聞かずか「まだダイジョウブ」を自らに言い聞かせるように事業を継続し続けた政府(首相サイド)は、その直前まで「GoToだけが悪いワケじゃない」と 半ば余裕の表情で語っていたのが印象的でありました。

 

 

 

 

しかし事態は そんなに甘いものではなく、14日には ついに一日の感染者数が3,000人を超える事態となり、さすがの「ガースー」も白旗を挙げざるを得なくなったところです。

 

 

今回の〝全国中止〟に伴い『GoToトラベルキャンペーン』は、既に発出済みの 大坂・札幌・名古屋発着分に加え、R2年12/28~R3年1/11の間のチケット発給がストップすることとなりました。

 

 

 

 

この 二転三転の末の一斉停止には、旅行関係者から悲鳴が上がっていることが報じられています。

 

 

 

 

また、菅首相の発表の10分前に 初めて「全国中止ね。」と告げられた事務方も、キャンセル保障などの新たな制度設計を求められることとなり、まさに さまざまな立場の人が、官邸に翻弄されている様子が伝えられていました。

 

 

 

 

この日の夜、市内で旅行代理店を営むMさんに電話で状況を訊くと「現場はサ、混乱するのは当たり前、で、何ちゅーか「その気にさせといて ダメは無いだろ!」と、怒りを通り越して呆れているヨ。」とのことでした。

「今回のコロナ禍は、同業者の中でも(感染拡大を)心配する声は上がっていた。でも こっちも死活問題だ。しかも かき入れどきの年末年始を控えてるし。」

「だから、年末年始をピークに据えて、それまでにシッカリ感染防止を図ってもらいたかったんサ。つまり、11月中のうちに(GoToを)一旦中止して、それから12月に再開した方が影響は少なかったんじゃねーの。」

「各地の旅館だって、今年の損失を この年末年始で取り返そうと考えていたハズ。それが 中途半端な自粛要請でズルズルいって、あげく 肝心金目(かんじんかなめ)の年末年始に中止となった日には、もう膝から崩れるしかない。」

「イチバンの罪は、業界を〝その気〟にさせたこと。目の前にニンジンぶら下げておいて、さあ走れと急(せ)かしてしておいて「やっぱ止めた。」と言ってニンジン引っ込められたって、お馬さんはどうすりゃイイのさ。だったら初めからニンジンなんか見せなきゃヨカッタのに。」と吐露(とろ)されていました。

さらに「業界人のオレが言うのも何だけど、政治家の予算の使い方は逆だと思うよ。」

「旅行なんて、おっかなびっくり行くモンじゃない。安心して羽根を伸ばしてこそレジャーだ。だから。その安心を阻害するコロナウィルス感染症を、先ずはキッチリ退治してから旅行を推奨するべきだった。目先の経済効果に飛びつくなんざ、日本の政治家の器(うつわ)が知れるってもんだ。」と断罪されていました。

 

 

「政治判断」という言葉があります。

これは、真に国民生活を守るために、敢えて厳しい判断をして、最終的に国民生活を守ることにつなげる〝英断〟の最たるものです。

 

しかし 今回の『GoToキャンペーン』の政治判断は、いかに中止を遅らせて 事業を長引かせようか、との〝画策〟にも近い措置でありました。

側聞すれば その陰には〝族議員〟の「GoToだけは止めてはならぬ!」との“天の声”があったとか無かったとか…「守るべきもの」が根本的に違うと言わざるを得ません。

 

 

今頃になって示された〝政治判断〟は、これからの私たちの社会生活に どのような影響を与えることになるのでしょうか…。

 

 

 

 

◇長野市内で新たなコロナ陽性感染者が発生

この日は 長野市内で1件(市337例目)のコロナ陽性感染者発生が報告されました。

 

 

 

 

その概要は下記のとおりです。

市337例目:50歳代女性

市(295例目)/60代女性(鶴賀病院の入院患者)と接触のあった 同病院の入院患者

 12月 7日 市(295例目)の接触者として検査を実施⇒「陰性」

 12月12日 咽頭痛・腰痛の症状

 12月14日 再検査の結果「陽性」と判明

 12月15日 入院調整中

  ※濃厚接触者:なし

 

 

この日の陽性感染者は、さきに院内感染が公表された 市内の「鶴賀病院」の患者さんです。

今後も検査が進む中で 感染者が増えることは想定されますが、この際には 院内での検査をキッチリ進めたうえで、陽性となった人はキチンと治療させ、結果、病院全体の感染を止め切ることが肝要ではないかと思うところです。

 

 

いずれにしても、長野市域にも 本格的な冬がやって来ました。

コロナ禍の初めての冬…北海道の事例に照らせば、ここ長野市域においても さらなる感染拡大の可能性が今まで以上に高くなると言わざるを得ません。

これから私たちは、家族・友人・職場等の場において如何(いか)にすべきか…私はそれを踏まえて「標語」を捻(ひね)りました。

 

「親しき仲にも用心あり」

あらゆるリスクを想定して、基本行動を遵守したいものです。