興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

スズランの教え

2017-04-29 | 季節の移ろい

わが家の庭に、今年もスズランの花が咲きました。
葉の陰に隠れるように咲いている花に、朝日が差しこんできたところです。

「恥じらい」「控えめ」という言葉が、これほど似合う花もありません。

スズランを見ていて、韓国語の「염치(ヨムチ)」という言葉を思い出しました。
ハングル文字でなく、漢字で書くと「廉恥」。恥を知る、遠慮がある、出しゃばらない、というような意味です。(「朝鮮語辞典」小学館)

日本語にもこの廉恥(れんち)という言葉はあって、デジタル大辞泉(小学館)によると、「心が清らかで、恥を知る心が強いこと」とあります。

でも、日本では今、この廉恥という言葉はあまり聞かないようにも思います。

それに対して、よく耳にするのは「破廉恥」。
同じくデジタル大辞泉で破廉恥を調べると、「恥を恥と思わず平気でいること。また、そのさま。恥知らず」とありました。

スズランはわたしたちに、‘廉恥’ をもっと大切にして、それを ‘破’ってはいけないよ、と教えてくれているのかもしれません。

 

 

 

   

ナニワイバラも、今年もまた咲きました。

 

 


    

これも清廉潔白を絵にかいたような花です。

 

 


    

これはナデシコ。
白いナデシコこそ、清楚さが際立っていますね。

本日はたまたま白い花ばかり取り上げてしまいました。
わが家の庭には今、さまざまな色の花が咲き始めています。順次ご紹介できれば、と思っております。



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