興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

清らかな香り ザ・ピルグリム

2023-05-19 | 随感・偶感・歳時感

今朝早く雨戸を開けに庭に出ると、夜明けの澄んだ空気の中に、甘く清らかな香りが漂ってきた。

マイヤーレモンや温州みかんなど、柑橘類の花の先日までの強いにおいが終わったので、今漂ってくるとすればこの花の香りであろう。(上の写真)

「ザ・ピルグリム」という名前のバラだ。
わたしは鼻の利くほうではないが、近寄って嗅いでみるとやはりそのようである。

ピルグリムには「聖地巡礼者」という意味がある。

巡礼者には、宗教的理想を追い求める人というイメージがある。利欲に走らず、人々の幸せを祈り、みずからは道を修め、清らかな生き方をする人たちである。
ザ・ピルグリムというバラの命名には、そのような意味が込められているのであろうか。

宗教といえば 、「どんな御利益があるのか?」 にしか思いのいたらない俗人のわたしではあるが、せめてザ・ピルグリムの清らかな香りに浴したときくらいは、清らかな心を取りもどしたいものだ。

 

 

   

これはアナベルという名前のアジサイ。
花びらの一つ一つがだいぶ大きくなって、緑色が少し白っぽくなってきた。

あと何日かすれば、花の一かたまり全体がもっと大きくなって、次々に真っ白になる。
アナベルも、清廉潔白を絵に描いたような花だ。

きょうは昼前から雨になり、時折雨脚のつよくなる一日となった。気温がグッと下がり、きのうまでの暑さがウソのよう。

雨はあすの朝まで続き、あとは晴れる予報。今の時季の「適度な」雨は、花にとっても野菜にとっても恵みの雨となる。
何事も適度がいい。



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