おとといの朝、わが家の菜園に、菜園管理者の家内に駆り出され、耕しに行ってきた。
わたしが耕したのは、上の写真の手前の畝。
今回は肥料(ようりん、牛糞、鶏糞)を先に畝の土の上にふりかけ、それを混ぜこむように耕してきた。
この畝はこのあと、苦土石灰(くどせっかい)でpH値をととのえ、11月中旬にタマネギを苗で植えるとのこと。収穫は来年6月ごろ。
タマネギは、和洋を問わずさまざまな煮物料理に使えるし、生でスライスして、他の野菜といっしょにサラダにしても美味しい。
わたしの大好きな野菜の一つである。
この左隣りの畝に、ツンツンとかすかに何本も伸びている細い苗は、ニンニクの芽。「平戸ニンニク」と「くまもんニンニク」である。
両方とも暖地向きのせいか、発芽率は100パーセント。来年の収穫が楽しみだ。
10月中旬の菜園の概観。
畝の上の白いおおいは、「防虫ネット」。
防虫ネットは、「無農薬栽培」には必需品である。農薬を使わない野菜は、虫たちにとっても美味しいのだろう。
家内によると、防虫ネットをかけると追肥や収穫のたびにネットをめくらねばならず、手間は倍以上かかるという。でも「収穫した野菜の安全と美味」には替えられないということだろう。
ネットが張ってあるため、中がよく見えないので、文字で以下ざっと説明しておこう。
いちばん手前の畝は、レタスとカリフラワー。その右の畝がハクサイと山東菜。
山東菜はハクサイの一種で、ハクサイよりやや黄みがかっており、肉厚でやわらかい。
漬物にするほか、生のままサラダにしてもいいし、茹でてお浸しにしても、炒めても煮ても美味しい。
ハクサイをアップ。ずいぶん大きくなってきた。
ハクサイと山東菜の畝の先(一つ上の写真)、ネットのないところにニンジンとカブ。(よく見えないが)
さらにその奥のネットの中には、ブロッコリーと、ここにもカリフラワー。
一方、写真には写っていないが、菜園の左手奥のほうのネットの中には、キャベツが力強く生育中である。
キャベツの防虫ネットをめくってみた。
大きくなって、実はもう食べ始めている。
この畝は、手前、中、奥と、時期を三段に分けて「ずらし植え」をしている。(奥のほうが遅植え)
ずらし植えをすることによって、収穫時期もずれ、長い期間収穫できる。
これはタケノコイモ(サトイモの一種)。
去年、できあがったタケノコイモを、やはり菜園をやっている知人からいただいて、たいへん美味しかったので、今年はわが家の菜園でも作ってみたのだ。
異常に暑かったこの夏、水不足のため葉がだいぶ枯れたが、なんとか持ちこたえてここまで大きくなった。
収穫は11月下旬になりそう。
このタケノコイモは、掘り出してからがおもしろい。茎と葉を少しつけたまま掘り出したタケノコイモを、大きく掘った別の穴に天地逆にして埋め、そのまま三週間ほど地中に置く。
すると熟成が進み、より旨くなるのだそうだ。
このための穴掘りに、わたしがまた駆り出されそう。
そのほか、菜園にはダイコン、ホウレンソウ、ミズナなども生育中。
秋ジャガの「アンデスレッド」も植えられている。でんぷん質の高い、ほくほくした美味しいジャガイモのようだ。
したがって食べる人を太らすことになる。うれしいような、うれしくないような・・・。
この写真のいちばん手前の畝に植わっているのはイチゴ。
イチゴは、今年は上手くできなかった。収穫は来年。はたしてこんどは成功するだろうか。
この菜園は近くの農家さんに家内が借りて、今年で5年になる。
菜園実行者の家内によると、なにより心がけてきたのは、上質な土作りだそうだ。
以下家内の言葉をまとめておこう。
「農閑期には米ぬかや堆肥、残滓(ざんし。野菜くず)、カルスnc-r(土壌改良剤)などを使い、微生物の力を借りて、健康な土作りを心がけてきました。
土に体力があると、野菜にも免疫力がつき、少々の虫にも、悪天候にも負けないと信じています」
免疫力のついた野菜は、人間の免疫力も高めてくれそうだ。