要となる智を継ぐもの

株式投資についてつらつらと書くブログ(走り書き)。誤字脱字錯誤に計算間違い多数。補正・修正は読み手側でしてください。

成長性への期待は裏切られる、後、投資時期に関して。

2011-01-14 09:43:40 | 投資日記


成長性は重視しない方が無難。それよりも現在の割安性とビジネスの安定性を考えるべき。成長を想定するとしても、現在の成長率*1.5~2.5倍程度の規模が成長の限界だと考えた方が良い。(成長率100%なら2.5倍~3.5倍程度の売上成長で打ち止め)

成長率は遁減する。3年で3割から5割程度落ちる。この事を加味しても割安だと判断できる場合のみ投資するべき。ベースは割安性(低PBR,高ROE->低PER)が必ず必要。どんなに高い成長率を持っている株でも、PER15倍以下でなければ基本買わない方が無難(年率20%程度の成長を目指す場合)。因みに年率20%のリターンを目指す事を前提とするなら、上記のグラフを参照。PER5倍水準の割安性までに到達する期間を、PER及び成長率毎に表示している。

後、基本的に利益を持ってウリ逃げは出来ないと考えた方が良い。成長率の高い銘柄は通常、高PBRが付随してくるのでこれが株価を押し下げる要因になる為。後、PEGと言う指標も使用を控えた方が良い。使うにしても補助的に使い、成長率部分には遁減係数を織り込んで計算しない現実に即した数値は出てこない(=PEGは本当に使いものにならない)。

例えば同じPEG1倍でもPER1倍、成長率1%とPER100倍、成長率100%は全く違う。成長遁減率を3年間で65%程度でみても、PER100倍のいきつく先はPER15倍程度。

万が一、ミスをしてしまい、ウリ逃げを行うのであれば大多数の希望的観測が消えないうちに逃げるべき。高く買ってより高く売るのは数値では言い表せないテクニックが必要になる。大多数の希望的観測がより高まる、もしくは同一水準で推移し、その間に企業が期待を裏切らない利益成長を見せ、来る数期も同様に期待を裏切らない事が肝かもしれない。私はこう言う取引は無理。スキルないしスキルが付くとも思えない。

とはいいつつも、安定的に成長を持続している企業もあるのも事実。しかしながら長期での安定成長はROE(資本増殖率)による縛りが入ってくるから滅多な脅威的ビジネス出ない限り高い成長率を持続して出す事は不可能。




投資家にとってビジネスとは金を産む箱。で、意外とこの箱は儲からない。



4000銘柄*10年であれば、ざっくり40000の投資チャンスがある。が、これらのおよそ95%は投資対象不適格。端的に収益水準が低すぎるし、その割に値段が高すぎる。これは全銘柄全期間を含めての事。市場がバブっているときは全銘柄対象外。安い時は2-3割以上は対象になりえる。今がそれ(上記図のピンクのところ)。半数の銘柄が簿価割れ、株価益回り10%以上の銘柄が1000以上あるって凄い事。こんな状態では猿が無作為に選んだポートフォリオでも超過リターン取れる。2-3年の動向で優劣を判断するのは愚か。サッカーで開始5分で優劣を決めるようなもの。野球で1回表で勝敗を見極めるのと同じ。
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