要となる智を継ぐもの

株式投資についてつらつらと書くブログ(走り書き)。誤字脱字錯誤に計算間違い多数。補正・修正は読み手側でしてください。

異説:バフェット銘柄の定義

2024-04-22 10:41:12 | 投資日記
バフェットは雪だるま職人。

別にバフェットが生み出したものって特にないんだよね。
キャンディーだってコーラだって商社だって、別に彼が作ったものではないでしょ?
彼がやったことは所有権のラベルを張っただけ。
世界にとって、バフェットがいようがいまいがあんまり関係がない。
彼がいなくても誰かが売買している。
ジョブスやビルゲイツやマスクのように人類に何か付加価値を与えるものを生み出したわけではない。

もちろん、投資家界隈からは絶賛されるけどね。
自分もすごいと思うんだけども。
俺は片山氏のがすごいと思うんだけどね。
まぁ、他の実業家とはバフェットは毛色が違うんだよね。
じゃあ彼の何がすごいんだっていうと、ナビゲーション。これね。

例えばさ、どこかに車で旅行行くとするじゃん?
そういう時ってカーナビ使うでしょ。あれ。最短経路を瞬時に表示してくれるでしょ。
バフェットが持ってるのって、言ってみればそのナビゲーションなんだよね。
ようは、どういう経路を辿れば資産が増えるのかっていう、投資版カーナビ。

カーナビ使って人が知らない高速乗ってるのよ。
普通はさ、偶然乗れちゃうような高速に、相当な精度で乗ってるのよね。
で、これVIP専用とかじゃなくて、普通に乗ろうと思えばパンピーの僕らでも乗れるんだよね。

たとえばさ、市場を見ると、そういう銘柄って普通にあるんだよね。
要は、市場平均を大きく上回るペースで成長する企業ね。
年率10%とか。ほんと、ざらにあるのよ。全体の5%位はある。

問題はさ、それを選び抜けるかどうかなんだよね。
先の話でいえば、この銘柄はICなのか、一般道なのか?ってところね。
まぁぶっちゃけ、むりげーだよね。むりげー。
俺も昨日までそう思ってたんだよ。
そんな都合のいい話、普通でてこないって。。。って。

でさ、そうは言ってもあるかもしれないから、ちゃんと見てみようよ。
分析してみようよって頭の中の天使がささやくから、じゃいっちょやってみっか!といってやってみたわけ。
で、とにかく、スクリーニングで引っかかった銘柄をあたり構わず物差しに突っ込んでいったわけよ。

そうするとさ、まぁことごとく対象外となるんだよね。そりゃそうだよね。
トラックレコードがブレブレで未来なんて想定できない。
リスクをカバーするために保守的条件を適応したら、並みの成長銘柄ははじかれる。
当たり前なのよ。条件厳しいから。

特に営業(経常)利益率の処遇がほんと、大変なんだよね。
普通の企業ってぶれてしょうがない。
未来の利益率の条件をちょっと変えるだけでAAA案件になったりC案件になったりする。

でさ、さっきも言った通り、過去を見れば馬鹿みたいにリターン吐き出す投資先もあるんだよね。
問題はそれを100%に近い確率で安値で仕込めるかなんだよね。
で、無理なのよ。ぶれるから。
ぶれるから、それを見越して保守的な利益率でシミュレーションすると、まぁ全然買えない。
さらに、いい結果が出ても、定性分析でケチつけるとボロが出てくる。
やれ経済がダウンターン入ったら売上へるだろとかか。減ったときに利益減どうするんだとか。
そんな規模まで拡大できる要素あるのか?とか。
結局、お祈りにすがることになる。

でもこれさ、逆に言うと、

・成長余地が十分あり
・成長率も持続的にそこそこ高くて
・競争もほぼなく
・営業利益率もめっぽう安定してて
・すでにビジネスモデルが固いから下手に変動することもない

ッテ話があればそれに乗ればいいだけなんだよね。

たとえるなら、寒天培地に降り立った雑菌よ。
やることは増えるだけ。

で、これ、ちょっと前の日本市場でいうと、プレミアグループが該当するんだよね。
なんだろうな、利益率の固さが異常、背景も固すぎ。
もうね、トラックレコード見た瞬間、これやん…っていうね。

営業利益率がほぼ決め打ちっていうのは、一長一短なんだけどさ。
例えば営業利益率がアップサイドにいけばそれだけEPSブーストされるでしょ。それがないのはいたい。
でも逆にダウンサイドがほぼないというメリットもある。

まぁとにかく、変数の一個が固定されるだけで投資難易度が格段に下がるんだよね。
ちなみに自分が株価の変数で使ってるのは、売り上げ、利益率、PERの三つ。
言ってみればXYZの連立方程式みたいなもんなんだよね。

でさ、Xが確定したらYZなんてすぐ判定できるでしょ。例えばこういう問題ね。

次の2つの方程式を解いて、x、y、z の値を求めてください。
  2x+3y−z=7
 4x−y+5z=10

これ。解けないでしょ。
でもxが特定されればzyは簡単に特定できるでしょ。それと同じ。
整いましたって感じ。

話は戻る、寒天培地的に言えば、プレミアグループは雑菌よ。
でね、倍増速度は雑菌のROEだとか各方面の拡大体制や市場の受容速度による。
んで、寒天培地はSOM(Serviceable obtainable Market)ね。まぁなんだ、培地の大きさね。
培地を全部覆いつくすまで成長するでしょ。それ。

そういう状態で、投資家としていくらで投資するかっていうと、無成長状態になったときのPER相当。
これがいい。
結局ね、企業はいつかどこかで成長が終わってしまうの。
上記の場合、培地がなくなったら終い。
無成長下でどういう評価をされるのかっていうと、まぁこれは企業次第なんだけど、ある程度還元するとしたら、
例えば配当性向50%位でね、その時いくらの値付けがされるのかを基準とする。
ここの場合はPER10倍もあれば十分でしょ。
配当5%。まぁとにかく、低めの設定をしておく。

そんな値段で売ってるわけねぇだろって言われるかもだけど、まぁそれに近い水準で買えばいいのよ。
これで終了。
いやほんと、終了。

四半期決算のチェックも大して必要ない。
飛行中の飛行機で残りのフライト時間チェックするみたいなもの。
四六時中みないでしょ、そんなもの。

そんな値段で買えないなら多少高くても買えばいいジャン?って思うじゃん?
そこがみそなんなよね。
ようは、高値で買っちゃダメなの。
PERは見た目以上にくそ重いんだよね。鉛のようなもの。

例えばPER12倍で買うべき株がPER24倍だったらどうする?
成長株だよ?多少プレミアムのっけても買うべきだよ?みんなそうしてるよ?
なんて思考しちゃうでしょ?俺もそう。俺もそうなんだけど、それはアウトなの。

PER24倍がPER12倍水準まで落ちるのにどれだけ時間がかかるか?
その間は言ってみれば懲役刑なのよ。
懲役を満了してからが超過リターンなわけ。そんなもん、食らう必要はない。
たまに落ちてくるんだからそこで拾えばいい。
先の例でいうと、成長率20%といってもたかが20%。
株価変動は年間±30%位で動く。悲観が入ってPER安くなったところで買えばいい。
後は自動運行。成長が終わるまで快適なフライトをお楽しみってわけ。
高PERを受容しない。それが肝要。

バフェットのやってることは、まぁ行ってみればエスカレーター進学。
慶応の幼稚舎みたいなもんだよ毎年毎年、毎回試験を受けるんじゃなくて、一発そこで入れちまえばそのまま大学まで行く。

企業の成長=リターンなんだから。
毎年15%でも20%でもコンスタントに成長する。
行くところまで行かせればいい。

成長止まったらそこで降りればいい。いや、持ち続けててもいい。
買値も売値も同じようなPER。手に残ったのは成長分。

だから途中で成長が鈍化したな?
降りようかな?
なんて考えなくていい。ただただ乗ってればいい。

安心安全。

幼稚舎に入れる子を選別して安値のうちに仕込んでおしまい。
托卵みたいなもんか。