茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

2015常滑・多治見の旅-浦山尚弥x村田益規コラボ

2015-03-16 11:15:03 | 街散策・旅行

甚秋陶苑の後、焼物散歩道の一角にある、器・暮らしの道具モリーナ(morrina)に行きました。一階には、日常の食卓で使える常滑焼の食器がいっぱいです。


常滑に発つ前に、大先輩の方々にモリーナをススメて頂きました。二階のギャラリーで、運よく台湾在住の烏龍茶職人浦山 尚弥さんと常滑の急須作家村田益規さんのコラボ企画展に、参加することができました。村田益規さんのどの作品も、急須職人のしっかりした技術と作家の芸術性が溢れ出ています。

台湾で製茶活動を続けながら、年に数ヶ月日本で活動する浦山さん。現地の茶事情に詳しい方です。

私がチョイスしましたのは、

龍眼六季 龍眼木炭で焙煎した四季春(2014年10月末) 南投県 名間郷

貴妃茶 品種 金萱 高発酵、中焙煎(2013年8月)南投県 仁愛郷 霧社高峰


作家村田益規さんの艶やかな黒蓋碗で、淹れて頂きました。

朱泥、黒、窯変の三色の蓋碗のなか、私は、この艶やかな黒が一番好きでした。

男前の感じが心をくすぐります。その上、丹念に叩かれた紋様が美しいです。写真に写っていない黒の建水、首と胴体に、それぞれ異なる叩きの紋様が施されています。目に焼き付けるほど印象に残りました。歯がゆい思いでした(笑)。

龍眼六季の清らかさ、貴妃茶の華やかさ、浦山さんがこの黒蓋碗を使ってどちらもうまく引き出しています。伊藤誠二さんの常滑急須は、私は老茶を淹れることにしています。釉や焼き方が一つ変われば、それぞれの常滑焼がどのお茶に合うか変わってくるだろうなーと検証したくなりました。建水は諦めても、この蓋碗は諦める理由が見つからなくなりました。

そして、浦山さんセレクト&命名したこの龍眼六季は、低地で機械摘みの四季春を、龍眼炭焙によるプレミアムバージョンです。雑味のなさ、はっきりした「回甘」(甘みが口に戻ってくること)、龍眼炭の力だと思い知らされました。


ネイティブほど中国語を話す浦山さん。藻掛けやら、飛天壺やら、焼き物にも詳しかったです。そして、茶にネーミングをつける心得まで、この日は沢山学んだ気がします(笑)。ありがとうございました。

好きなことをするため海外に飛び立つ、そして、こうやって地元愛知の作家さんと手を組み、常滑焼を広めていこうとする浦山さんです。これからのご活躍もご期待したいのです。

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