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茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

美瑛茶会5月編@オーガニックプーアール

2014-06-06 15:29:22 | 茶会・茶勉強会

新しい茶友ルハンさんと、四川省と雲南省のお茶を取り扱っているオーガニックプーアールさんの美瑛サロンにお邪魔しました。

あまり写真をお撮りしていないので、ルハンさんの記事五月美瑛茶会をご参考してください。

産毛いっぱいの優しい四川緑茶、蒙頂甘露をとても美味しく頂きました。程よい渋みの裏に、優しい甘味が生きており、低温で優しく淹れてくださったオーナーOさんの手によって、さらに一種のうまみも引き出されました。この程よい渋みは、日本茶の美味しさを連想します。

湯温を調整して、キリッとした一煎目と柔らかくなった二煎目のギャップを楽しめたのは、見た目もキレイな竹葉青でした。

カドのとれた緑茶のような、爽快感のある味わいの蒙頂黄芽。先月うらりん先生ご主催の「慈雨礼賛」に、侘び寂びの席で源田さんが淹れて下さった極上な蒙頂黄芽の記憶が甦りました。先生に未確認ですみませんが、たぶん...オーガニックさんの今年のものだと思います。ここまで黄茶が美味しいと感じたことが、実はなかったのです。見た目は、黄色になった竹葉青で、それがまたきれいのです。

プーアールの白茶工程でできた月光白は、単芽の見た目も香りも味わいも以前から好きです。今年のものは、後半年を寝かし、香りと味が落ち着いてくるまで楽しみです。

ルハンさんが口頭で、「茶気が強い」という台湾語で表現した「紫娟茶」は、茶湯も茶殻も紫の色素がかった珍しいお茶です。体調を整えたい時に、薄めに淹れ、体の悪いものを流してくれそうな印象を受けました。

産地がそれぞれ雲南の[孟力]海と帕沙の喬木古樹青毛茶を飲み比べました。甘い後味の残る帕沙喬木古樹に対し、その日は、淡白な[孟力]海喬木古樹が体にあっていました。

二人のために、オーナーのOさんは、三時間をかけ、産地の話しなどを触れながら、計九種類を淹れてくださりました。おかげさまで、その日頂いたお茶がしっかり体に染みわたり、頭にもインプットされたことに、私は大満足です。オーガニックさんの茶会は、茶譜も日程も柔軟に対応してくれるところが嬉しいのです。そのうえ、とてもリズナブルです。

同じお茶を飲んでいても、茶友とは互いに味覚が一致しているものもあれば、そうでないものもあります。

帰路にそのような感想を交わすことが、また特別に面白いのです。

オーガニックプーアールさんのOさん、ルハンさん、どうもありがとうございました。

<茶譜>

蒙頂甘露(2014明前.四川)
竹葉青(2014明前.四川)
蒙頂黄芽(2014明前.四川)
月光白単芽(2014.雲南)
月光白一芽一葉(2014.雲南)
白芽生茶(2014.雲南)
紫娟茶(2013.雲南)
[孟力]海喬木古樹青毛茶(2014早春.雲南)
帕沙喬木古樹青毛茶(2014早春.雲南)
曼弄有機プーアール熟茶(2007.雲南)

オーガニックプーアール美瑛サロン

東京都杉並区井草4-4-10
TEL03-3397-8668
西武新宿線井荻駅北口下車徒歩4分


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器に左右される茶の味わい

2014-06-02 16:01:50 | 茶会・茶勉強会

茶友とともに、景徳鎮の高級茶器を取り扱っている迎茶さんの茶会に参加しました。

いうまでもなく、どちらの茶器も、緻密に描かれた綺麗な絵付けです。この会では、迎茶さんが取り扱っている台湾奇古堂の台湾茶四品(茶譜、以下)を、景徳鎮の高級茶器の数々と奇古堂の品茗杯で、飲み比べをしました。

どちらの茶目の、どちらの煎も、景徳鎮の高級茶器で頂いた方に、確実な軍配が上がりました。

科学的な根拠を尋ねてみました。器に淹れられた茶湯は、肉眼の見えないほどたゆたいます。それをミクロの世界では、水の分子による微振動が、器ごとに微妙に異なります。景徳鎮の器の中、磁器の原料が非常に良いものは、その微振動により、お茶のえぐみや雑味がうまく消され、お茶の味わいの良い部分を引き出してくれる、という少しマニアックな話です。
お刺身をさばくとき、包丁の切れ味によって、お刺身の食感が変わってくるというオーナーの説明が、非常にわかりやすかったです。

お茶が美味しく入るための一つの要素を学ばせていただきました。けれど、やはり上等なものがいいか、というところが悩ましいのです。

茶譜(奇古堂のお茶)
凍頂烏龍茶
文山包種
阿里山烏龍茶
東方美人

迎茶

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慈雨のなか、蓮のほとり

2014-05-21 10:29:35 | 茶会・茶勉強会

慈雨の中、蓮のほとり。香白韵の茶事「慈雨礼讃」にお邪魔しましたのは、十日ほど前のことです。
たくさんの感動を頂き、その日の余韻は今も心に響きます。


取り囲む水墨画で広がる想像の翼。蓮の異なる風景を堪能しながら、風格豊かな七つの茶席で極上の茶を味わうという設定には、
ある言葉を思い出させます。

濃墨淡茶



写真の腕のなさに痛感するほど、撮り切れないぐらい素敵なアングルがたくさんありました。
茶席のしつらえはもちろん、使われた器一つ一つが、みんな芸術品です。



それぞれ何を表現したいのか、眺めながら想像したくなります。
美術、音楽、踊りをもって、慈雨の中、蓮のほとりでのティータイムを表現する、茶事におかれる芸術の極致をじっくり味わいました。

あの神秘的な世界を醸し出すには、どれだけの想像力と実行力が必要かなと、想像にもつきません。
うらりん先生をはじめ、淹れ手の先生方々、裏でサポートされた皆様、
途轍もない素敵な空間を見せて頂き、ホントにありがとうございました。おかげで、素敵な時間を過ごすことができました。

プロデュースされたうらりん先生は、今回の茶事について、ご自分の思いを綴ってくれました。
茶事は、終わりましたけれど、先生の思いを一つ一つ吟味するのが、二重の楽しみです。

Cha-No-Yu China中国茶と和の粋

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うらりん先生のプライベート茶会

2014-03-01 21:06:19 | 茶会・茶勉強会
茶友Fさんの計らいで、茶友四人と、「香白韻」茶塾うらりん先生の自宅サロンにお邪魔しました。


お花のしつらえから、茶請けの盛り付けまで、洗練されたうらりん先生のセンスがあちらこちらに光り、輝いて見えます。


わびさびの中、華やかさもあり、先生ならではのスタイルです。もうすぐひな祭りということもあり、その日のしつらえに、どこか乙女ゴコロの可愛らしさもあり、うっとりします。

異なる作家さんの茶器達が、先生の手にかかれば、茶席が見事にまとまりました。分かりやすい写真が取れなかったのですが、同じマット系の白の器でも、作家さんの作りによって、質感や手触りが微妙に違います。それを味わえるのも、作家さんの器を使った茶会の醍醐味でしょう。器好きなら、きっと目に鱗です。

華泰の大先輩でもある先生の作法に、見慣れる安堵感のうえ、先生ならではの格好良い仕草にぐっときます。お茶を淹れて頂きながら、沢山のアドバイスをしてくださいました。

愉しい時間がいつもあっという間に終わります。二時間ほど経って、そろそろ失礼する時間かなと思った頃、うらりん先生から、「和室の茶席も用意できました。どうぞ。」

えっ、第二部もあるの?!テンションがマックスに達しました。


案内されたのは、和室です。扉を開けてみると、ランプに蝋燭。まるで時代劇のロケのような風情のある茶室でした。ここからの感動と愉しい女子トークは、私と一緒に行った茶友達の間で、秘めておきたいのです(笑)

すっかり日が暮れるまでお邪魔しました。感動と心地よさに浸かった午後でした。

先生のご裁量とおもてなしのスピリッツに、私が感銘を受けました。メンバー達もきっと同じような思いに違いありません。先生、本当にどうもありがとうございました。

そして、企画して頂いたFさんをはじめ、ご一緒の皆さん、愉しいお時間、どうもありがとうございました。

<茶譜>
第一部
文山包種茶
凍頂烏龍大葉種
蜜香烏龍

第二部
東方美人
烏龍老茶

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和菓子と中国茶 冬のマリアージュの会

2013-12-13 09:13:26 | 茶会・茶勉強会

雨の火曜日、落合の静かな住宅街に佇む二葉苑へ訪れました。

今日は、和菓子作りの体験と中国茶会という珍しいコラボへ参加に参りました。

第一部では、ユイミコの先生方による和菓子作りのレクチャーです。季節の寒椿をモチーフした和菓子の練り切り二種類を体験する内容です。

第二部の中国茶会は、中国茶界でおなじみの今野純子先生による冬茶の茶会です。純子先生がつい先日まで、台湾に入り、茶師さんと一緒に作られた冬茶をご馳走してくれるのです。

ユイミコの先生方は、中国茶に合うように、今日は、クルミ、レーズン、白イチジクの餡を用意してくれました。

先生が作るのを見るのと違って、実際和菓子をやってみると難しかったのです。あえて先生の作品と自分のを並べてみました。どれほどの差が出ているか一目瞭然です。逆に面白くて受けました(笑)。

第二部の中国茶会では、テーブルを変えて、今野純子さんが、作りたての四季春と木柵鉄観音をご馳走してくれました。

どちらもとても美味しかったし、私的に、より焙煎のかかった木柵鉄観音は、今日の和菓子と見事に合いますね。

ユイミコの先生方は、若い二方です。自由ヶ丘などでワークショップを展開されているようで、機会があれば、また習いに行きたいですね。

今野純子先生は、笑顔のとっても素敵な先生です。旅のトークもとっても楽しかったのです。優雅なお手前を拝見し、美味しいお茶と自分達が作った和菓子を頂きながら、とても会話の弾んだ茶会でした。

そして、今日ご一緒の皆様は、洋菓子作りが趣味の方もいれば、中国茶好きな方ももちろんいます。中に、料理教室を開いている方一人、プリザーブドフラワーの先生も一人います。異なる趣味の方々との交流も、すごく楽しかったのです。

ユイミコの先生方々、今野先生、そしてご一緒させて頂きました皆様、どうもありがとうございました。その日の天気と裏腹に、素敵な方々と一緒に、とても「素敵な人の気」を頂いた気がします(笑)。

最後は、二葉苑のオーナーさんにも感謝致します。

二葉苑では、江戸染色の工房やショップとして運営していると同時に、多岐な分野の先生方を招き、様々なワークショップを展開されているようです。第二部の茶席のセッティングも、ショップの染め物を使った品々です。欲しくなります。また機会があれば、また訪れてみたいと思います。

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