
新しい茶友ルハンさんと、四川省と雲南省のお茶を取り扱っているオーガニックプーアールさんの美瑛サロンにお邪魔しました。
あまり写真をお撮りしていないので、ルハンさんの記事五月美瑛茶会をご参考してください。
産毛いっぱいの優しい四川緑茶、蒙頂甘露をとても美味しく頂きました。程よい渋みの裏に、優しい甘味が生きており、低温で優しく淹れてくださったオーナーOさんの手によって、さらに一種のうまみも引き出されました。この程よい渋みは、日本茶の美味しさを連想します。
湯温を調整して、キリッとした一煎目と柔らかくなった二煎目のギャップを楽しめたのは、見た目もキレイな竹葉青でした。
カドのとれた緑茶のような、爽快感のある味わいの蒙頂黄芽。先月うらりん先生ご主催の「慈雨礼賛」に、侘び寂びの席で源田さんが淹れて下さった極上な蒙頂黄芽の記憶が甦りました。先生に未確認ですみませんが、たぶん...オーガニックさんの今年のものだと思います。ここまで黄茶が美味しいと感じたことが、実はなかったのです。見た目は、黄色になった竹葉青で、それがまたきれいのです。
プーアールの白茶工程でできた月光白は、単芽の見た目も香りも味わいも以前から好きです。今年のものは、後半年を寝かし、香りと味が落ち着いてくるまで楽しみです。
ルハンさんが口頭で、「茶気が強い」という台湾語で表現した「紫娟茶」は、茶湯も茶殻も紫の色素がかった珍しいお茶です。体調を整えたい時に、薄めに淹れ、体の悪いものを流してくれそうな印象を受けました。
産地がそれぞれ雲南の[孟力]海と帕沙の喬木古樹青毛茶を飲み比べました。甘い後味の残る帕沙喬木古樹に対し、その日は、淡白な[孟力]海喬木古樹が体にあっていました。
二人のために、オーナーのOさんは、三時間をかけ、産地の話しなどを触れながら、計九種類を淹れてくださりました。おかげさまで、その日頂いたお茶がしっかり体に染みわたり、頭にもインプットされたことに、私は大満足です。オーガニックさんの茶会は、茶譜も日程も柔軟に対応してくれるところが嬉しいのです。そのうえ、とてもリズナブルです。
同じお茶を飲んでいても、茶友とは互いに味覚が一致しているものもあれば、そうでないものもあります。
帰路にそのような感想を交わすことが、また特別に面白いのです。
オーガニックプーアールさんのOさん、ルハンさん、どうもありがとうございました。
<茶譜>
蒙頂甘露(2014明前.四川)
竹葉青(2014明前.四川)
蒙頂黄芽(2014明前.四川)
月光白単芽(2014.雲南)
月光白一芽一葉(2014.雲南)
白芽生茶(2014.雲南)
紫娟茶(2013.雲南)
[孟力]海喬木古樹青毛茶(2014早春.雲南)
帕沙喬木古樹青毛茶(2014早春.雲南)
曼弄有機プーアール熟茶(2007.雲南)
オーガニックプーアール美瑛サロン
東京都杉並区井草4-4-10
TEL03-3397-8668
西武新宿線井荻駅北口下車徒歩4分
