goo blog サービス終了のお知らせ 

茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

飾・間 古道具展

2018-03-28 22:51:49 | 展示会・イベント

技法と紋様ごとに分類された古道具の企画展に出かけました。


博古紋-宋徽宗の時代に、当時宋が所蔵した古代青銅器に基づいて『宣和博古图』が撰写されました。そこから伝統的な紋様のことを博古紋の名が付けられたそうです。

展示品に趣の溢れる博古紋を施された磁器以外、木製の家具にも博古紋を彫刻されています。


釉上彩-窯で焼成してから釉薬を施される技法。単色の紅釉と金字で描かれた文房具一式、保存状態もよく、当時文人の趣向が伺えます。

琺瑯(ホーロー)技法で作られた茶托。今回の展示会の目玉。
ほかに、子孫繁栄の願いが託されたザクロ紋様の琺瑯皿も印象に残りました。

剔紅(てきこう)-日本では堆朱(ついしゅ)と呼ばれる彫漆の技法。紅漆を重ね層を作り文様をレリーフ状にするのです。黒の漆を使われる場合、剔黑と呼ぶそうです。

螺鈿(らでん)-貝の内側にある発光の部分を加工して漆器に装飾する技法。作品に細やかに散りばめたピースが、美しい光と影のコントラストを創り出します。

鏨刻(ざんこく)-秋の菊、冬の梅などの図案による金属の装飾。

お宝を多く拝見できてすっかり目の保養になりました。


New景德镇に思いを馳せて

2018-03-09 20:49:26 | 展示会・イベント

伝統景徳鎮はもちろん好きです。
広州に来てから、伝統景徳鎮の磁器のほか、メイドイン景徳鎮の陶作も沢山見かけることができました。
先日、景徳鎮で陶磁器創作を続ける若手女性作家 黄再雲氏のトークショーと作品展に出席しました。中国で初めてこのようなイベントに参加しました。


八〇後の彼女が個性的で反骨的な一面も持つ。
洋服のセンスといい、
元気といい、
教養深く、
英語もペラペラ。
子どもの頃から好きなキャラクターを想像して絵を描き下ろすのが一番好きな遊びだそうです。
彼女がイメージしたマーメイドの絵付けはなんとも可愛らしい。


一目惚れした変テコ蓮華の裏に、すでにお買い上げの印が沢山つけられていました。


変わった形の酒器と酒盃に淹れた客家娘酒が、
あまりにも美味しくて何杯もお代わりしました。


近年景徳鎮で様々の陶作活動する若者が増えたと、よく聞きます。
彼らは、景徳鎮のほか、中国国内にあるほかの産地にも足を運び、日本、ヨーロッパまで学びに行き、再び景徳鎮に戻って創作活動を続けるそうです。
その中の一人に会え、伝わってくる彼女の情熱に、この日は少し感動しました。
頑張れ、景徳鎮の若手作家達!

茶人の手を見つめて

2017-12-28 20:03:49 | 展示会・イベント

11月広州茶博会に続き、
12月は深セン茶博会に行ってきました。

茶博会に参加する企業は、どれもお金をかけています。完成度の高いブースも少なくありません。

その中、李曙韻氏が率いる茶家十職のブースは、抜きん出る存在でした。


視界的に省けるものは省きました。
余分な表情は要りません。
茶人の手を見つめて。

コンセプトは秀逸なものでした。
記憶に残るカットでした。

画鬼暁斎と弟子コンドル展

2015-08-22 12:46:21 | 展示会・イベント

三菱一号館美術館で開催中の暁斎&コンドル展に行ってきた。

大胆な構図と卓越された暁斎の画技に驚くばかり。

枯れ木に泊まる二羽の鴉。威喝してきそうで少し恐ろしく感じた。

ぶら下がる猿やうずくまる猿は、どれも微笑ましかった。

蜥蜴を捕る勇ましい兎に、目新しい一面を覚えた。

鯉が水を切る瞬間の波紋と鯉の鱗の描写は、実にお見事だ。

浮世絵や妖怪のイメージが強かった暁斎の動物画に魅了された。
きっと自然界の動物に格別の思い入れを抱え、念入りの観察をされていた様子が目に浮かぶ。

本展に興味をもつもう一つの理由は、イギリス建築家ジョサイア・コンドル氏にある。復元されたこの三菱第一号館をはじめ、旧岩崎邸、旧古河庭園に訪れたとき、何度もでてきた名。前からコンドルのことに興味を抱いていた。

暁斎に従師し日本画を学んだコンドルは、多岐にわたって日本文化をこよなく愛したことが本展で感じ取れた。

近代日本における西洋建築の発展に多いに貢献したコンドルとその日本画の師暁斎の交流。
ぼんやりしていた明治という時代の輪郭に、一枚のパズルをはめた。

薄暗くなった三菱第一号館美術館の中庭は、夕暮れにとても似合う。
辺りのレストラン、杯を交わす人々で賑わっていた。
私も友人とともに仲間入りへ。


暁斎・惺惺狂斎画帖

にほんブログ村 グルメブログ 中国茶・台湾茶へ

にほんブログ村 外国語ブログ 中国語へ

作者と行くテーブルコーディネート2015

2015-02-05 13:25:03 | 展示会・イベント
広いテーブルウェアフェスティバル、今年もコーディネート部門の作品を中心に、観てきた。
モダンな作品が相変わらず多く、それはそれでどれもこれも素晴らしかった。
目が肥えてきたせいか(笑)、後日になっても記憶に残ったのは、
案外ちょっとしたユニークな工夫だった。

ヘチマスポンジを花器に見立てたセッティング。
その明るいカジュアル感とちょっとした遊び心が印象に残った。


「The jazz!」というタイトルのテーブル。目に止まったのは、手前のBud!のレコードではなく、
テーブル右奥に、マカロンを乗せた古いレコードだった。アイディアが素晴らしい。


「二人のバレンタインデー」の特集部門では、赤のバラやハート、ブラックのワインボトルとダーク色のチョコが飛び交う色調は、やはり圧倒的に多かった。
そんな中、落ち着いた和の代表抹茶色とチョコレート色のハーモニーが清々しかった。作者は、中国茶界でおなじみの外山ますみさん。タイトルは、「あえて和風に」。


このようなシノワズリのコーディネートを目にするとき、時々強くアンデンティティーを思い起こすことがある。
室礼は七言絶句の屏風を立てた。静かに水に浮かべた菊、月見団子にススキ。
しつらえが多いのかなとも思うけれど、この日中折衷の感じは、やはりしっくりくるものがある。

作品と合わせ、作品の横に立てられたコンセプトを読み込む。
「吟行の宴」には、行ってみたい。
俳句も五七五もちゃんと分かっているわけではないけれど、
NHKの俳句番組は時々観ている。
言葉になぞらえる和の心に興味深い。

「若手漆職人に送るエール」なんてかっこよすぎる。
そこに書かれた料理の味わいも想像してみた。
「信州サーモンと長いものゆずこしょう和え、イチジクのワイン煮、柿の白和え。。。」
どれも美味しそうではないか。

数々の料理を載せた写真。
器選びにセンスのある方は、お料理が上手の方も多い。
漆職人の作品にほれ込んで、セッティングや料理まで丹念に考える作者の真剣さ。
心に残る作品背景だった。

イワシのマリネ、モッツアレラチーズのオイル漬け、魚貝のカクテルサラダ、なると金時と紫芋のゆず煮、和牛ステーキ。。。
今年の自分は、料理のメニューばかり目が行ってしまう。
それから、ようやく小鳥とサンキライをモチーフしたテーブルクロスに目をつけた。
そして奥のサイドテーブルに、同じような小鳥のオブジェを発見した。

そして、今年もこの方の作品を見てきた。中国茶界でおなじみの鈴木香代さんの作品。
彼女の設定は、いつも仙人がいそうな場所ばかり(笑)。
その数々のインスピレーションは、いつ何処から降りかかったのかなと感心した。
正解は、ご本人に尋ねたい。
今年は、なんといっても濃淡渇潤な筆使いで描いた老木の藤はお見事。
強い生命力を感じ、人生を全う老人のような包容力と優しさもあった。

この風景を目にした瞬間、なぜか台北の歴史的茶館 紫藤盧を連想した。
何時間も藤棚の見える窓辺の席に腰を掛け、
庭を眺めながら、くつろいでいた時のことをふと思い出した。
素晴らしい作品、今年もありがとうございました。

この記事を書き、一年前に書いた同じテーマの記事を読み直した。
時々振り返り、その時自分の心境に立ち会うことも面白い。
そして、ちょっと変化した自分も、
ブログを書いているから気がつく。

作者といくティータイム2014

台湾旅行2014年ー紫藤盧

にほんブログ村 グルメブログ 中国茶・台湾茶へ

にほんブログ村 外国語ブログ 中国語へ