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渋谷・コクーン歌舞伎 第十五弾『四谷怪談』

2016年06月09日 | 舞台(演劇・音楽)

2016年6月8日(水) 開演13:30 Bunkamuraシアターコクーン

初めて観ました、コクーン歌舞伎。
普通の真っ当な歌舞伎は、NHKの古典芸能の時間に流れているものしか知らないないので、
これがどれくらい斬新なのかは分かりませんが…斬新でしたww
だって、舞台上をサラリーマンが列をなして歩いてるんですよ。
結局最後まで、それが何を意味しているのか分からないまま観てました。ははは…。

後でプログラム読んだら、演出の串田さんが
"『四谷怪談』?と思っているうちに、
街を歩いているサラリーマンが亡霊のように見えてきて。
今日という日は江戸時代の前からの続きで、未来が今日を引っ張っている。
時間ってつながっている、そのことが、もう、怪談のようだなと。"
はあ、それでサラリーマンだったんですか。
舞台上にはサラリーマンの他にも、大正ロマンぽい格好の女の子やら、
町工場のオッサンみたいな人やら、まあ、時代を超越した感じで、
その中に歌舞伎役者の恰好した勘九郎や七之助が混ざってるわけで。
さらにトランペットやアコーディオンを派手に鳴らしながら、
ミュージシャンの方々も一緒に動いてるっていう不思議空間でした。

お話は「あな、うらめしや伊右衛門どの~」の四谷怪談。
刹那的に己の欲に生きる伊右衛門、直助権兵衛、男たちに翻弄され哀しき運命を辿るお袖、
そして怨みをつのらせ亡霊となって復讐するお岩。

「忠臣蔵」の世界を背景に本能と欲が渦巻く混沌たる物語…
(Bunkamuraサイトより)

コクーン歌舞伎の四谷怪談も3回目だそうで、
2006年の第七弾で《南番》と《北番》の異なるプログラムで上演した時の《北番》をベースに
新構成・新演出での上演だそうです。
お岩が伊右衛門恨んで化けて出るって事くらいしか知らなくて、
物語の背景やその後とか分からないまま観てたもんだから、
ストーリー追うのに必死ww
登場人物多いし、名前がすっと頭に入らないもんだから、
いちいち、ええっとこれって誰だっけ?状態ww
それでも首藤さんが出るってんで後ろ~の席からオペラグラス覗いてました!!

二幕目にやっと出てきた首藤さん

まさかの足が不自由なお侍様!!
幽霊になった小平から薬貰って良くなったってとこで退場。
ずーっと布団の上で、一度も立ち上がらずに終わった~ww
セリフはしっかり喋ってました。

中村獅童、中村勘九郎、中村七之助、中村扇雀
この主役の方々が歌舞伎をやってるのを生で観て、
ちゃんとかぶいてポーズを決め「中村屋っ!!」とか声が掛かるのがなんだか面白かった。
珍しいもん観たなぁって気分で帰ってきました。

そうそう美術協力が山口晃氏で、舞台上の屏風絵とかは彼の絵なのかな?

〈主なキャスト〉
民谷伊右衛門/中村獅童
直助権兵衛/中村勘九郎
お袖/中村七之助
小仏小平/中村国生
お梅/中村鶴松
四谷左門/真那胡敬二
仏孫兵衛/大森博史
小汐田又之丞/首藤康之
伊藤喜兵衛・お熊/笹野高史
按摩宅悦/片岡亀蔵
お岩・佐藤与茂七/中村扇雀





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2 コメント

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こんばんは (jun-sweets)
2016-06-09 20:41:42
サラリーマンが列をなしてる歌舞伎…、なかなかイメージできません
私も詳しく知っているとは言えない四谷怪談。歌舞伎で斬新に作っているとわからないでしょうね
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jun-sweetsさん (kurukuru)
2016-06-11 00:18:47
いやあ~ホント、サラリーマンゾロゾロで不思議でしたw
時空が交差してるって表現なんだろなぁ。
中村扇雀のお岩がさすがでしたよ。
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