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beatitude

好きなことだらけさ…

『ショートターム』

2014年11月21日 | 映画 洋画

ティーンエイジャーをケアする短期保護施設で働くグレイス(ブリー・ラーソン)と、
同僚でボーイフレンドのメイソン(ジョン・ギャラガー・Jr)。
子供が出来たことをきっかけに、
2人の将来はささやかながら、幸せなものになるかと思われたが……。
誰にも打ち明けられない深い心の闇を抱えるグレイスと傷ついた子供たちの未来は……?
(Movie Walkerより)

冒頭いきなり雄叫びを上げながらダッシュしてくる自閉症のサミー、
18歳になるため、もうすぐ施設を出なければならないマーカスは、
不安に押しつぶされそうになってる。
新しく入ったジェイデンは、すぐに父親と暮らすようになるからと、馴染もうとしない。
そんな彼らを支えるように寄り添う職員のグレイスも実は…。
という重い内容の割には観終わったあとの気分はそんなに悪いものではない映画でした。
それぞれのエピソードに答えが出てハッピーエンドってわけにはいきませんが、
どこかしら前向きな余韻を残しながら終わっていたので、とても救われます。
最後に再びサミーのダッシュがあるんですが、
それすら冒頭のとは意味合いが違います。

マヌケなエピソードを新人職員のネイトに披露する、一見パッとしないメイソンですが
人の痛みを、グレイスの痛みを分かろうと懸命です。
グレイスもメイソンにならそのうち己の闇を打ち明けられるかもしれません。
新人ネイトの最初の失敗はザ・一般人代表ってとこですね。

かなりリアリティを感じる作りにはなってますが、
けっしてドキュメンタリーではありません。
監督のあたたかい眼差しがあると思いました。