beatitude

好きなことだらけさ…

『コクリコ坂から』

2011年08月15日 | 映画 アニメ

翌年に東京オリンピックを控えた、1963年の横浜。
古いものを壊し、どんどん新しいものを作っていこうとする気運のなかで、
横浜のとある高校でも老朽化した文化部部室の建物「カルチェラタン」の取り壊し計画が持ち上がる。
そんな騒動の中、学生たちを率い、部室棟を守ろうとする少年・俊と、
高校に通いながら下宿宿を切り盛りする働き者の少女・海が出会う。
二人は順調に距離を縮めていくが、ある日を境に、急に俊がよそよそしくなって…?
(goo映画より)



10日ほと前にに実家の方の映画館で娘2人と観てきました。
でも、なんかもう忘れてる~
観終わって、まあ普通じゃん。と思った記憶しかない…
お姉は「薄っ!」と一言。

原作は読んでません。高橋千鶴氏の画があまり好きじゃないんですよね~
その点はジブリ画になっているのですんなり観る事ができました。
でも、これって原作とは随分違うらしいですね。

“実は二人は兄妹”って吉永小百合主演青春映画かよ!と思っていたら、
まさにその通りだったみたいで、
公式サイトのプロダクション・ノーツに、日活青春映画を参考にしたとありました。
海ちゃんが10代の吉永小百合で納得。
ジブリお得意の丁寧な日常描写はしつこいくらい。
う~ん、あとは何?

そこでNHKが8/9に放送、録画した
『ふたり「コクリコ坂・父と子の300日戦争~宮崎駿×宮崎吾郎~」を見てみました。
確か『ゲド戦記』公開時もNHKは密着番組やってませんでしたかね?
ジブリが新作映画を出す度に特番やってるっけ?w

番組を見るとゲドの時と殆ど変らない親子の姿が…
「そんな魂のない絵 描いててもしょうがないよ」
「あんなフヌケな絵を描いてちゃダメだ」
「演出やめたっていいんです 吾郎は」
「やめた方がいいんです 本当は 向いてない」
「やりたいのと、やれるのは違うの」
・・・・・・・・厳しい。ふたりの合作!?じゃなくね?
越えられない父親を前にどこか卑屈に意地を張りながらもがく息子、にしか見えないよ、監督~。
スタッフの方々もイヤだろうなぁ

吾郎監督がこだわったという
“俊が上下するタラップに飛び移り、海に手を貸す。”のシーン。
あのシチュエーションはイイですよ。女子にはグッときます。
(『東のエデン』にもあったよな~豊洲に行く時

凡人では計り知れない苦悩や葛藤に揉まれ、
それでも、夏のジブリ作品として劇場公開した『コクリコ坂から』。
試写後「少しは脅かせって こっちを」と言っていた駿氏。
あ~、やっぱり父親だ。越えて欲しいんだ。
少しホッとしました。

映画より、この密着ドキュメントの方がインパクトありましたw
8月20日(土)15:05~16:20 NHK総合で再放送あります。