goo blog サービス終了のお知らせ 

beatitude

好きなことだらけさ…

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』

2017年09月01日 | 映画 アニメ

夏休み、とある海辺の町。花火大会を前に
「打ち上げ花火は横からみたら丸いのか?平べったいのか?」で盛り上がる少年たちは、
その答えを求め、町の灯台から花火を見ようと計画していた。
そんななか、島田典道(声:菅田将暉)が想いを寄せる
クラスのアイドル的存在・及川なずな(声:広瀬すず)は
母親の再婚が決まり、転校することになった。
なずなは典道を誘い、「かけおち」して町から逃げ出そうとするが、
典道の目の前で、抵抗しながらも母親に連れ戻されてしまう。
それを見ているだけで助けられない典道。
「もしも、あのとき俺が……」そんなもどかしさから
なずなが海で拾った不思議な玉を投げつけると、
いつのまにか、なずなが連れ戻される前まで時間が巻き戻っていた。
何度も繰り返される一日の果てになずなと典道がたどり着く運命は……。
(MovieWalkerより)


原作 岩井俊二、脚本 大根仁、総監督 新房昭如、
企画プロデュース 川村元気、監督 武内亘之、制作シャフト と
錚々たる名前が並び、期待値上げてたわけですが、
なんだか評判が…これは失敗したのか!?っぽいなwwwと。
とりあえず、アニメ観る前に岩井監督の1995年劇場版をあらためて見た。
(昔録画したDVD引っ張り出して見たら、後半劣化してたw
花火会場で男の子たちがデート中の担任教師に会った辺り。あとちょっとという位置。
時間置いて再生したら最後まで見れたけど。)
岩井俊二の名を世に知らしめた上質の雰囲気映画、
今見ても、うんうんと言える。

さあアニメの方は――釈然としないww
なずな…戦場ヶ原ひたぎか!!
あ、広瀬すずちゃんの声は問題ないですよ。いい感じです。
作画がやたら幼い戦場ヶ原に見えてしまう。
シャフトでございますってヒロインなんだけど、なんだかなぁ。
特に電車の中で歌うシーンの作画、なんとかしてくれww

何より、原作設定の小学生を中学生にしたのがよろしくないのでは。
小学生男子は完全にまだまだ少年、おバカなお年頃。
それに比べ、小学生女子は女性性に片足突っ込んでるってギャップで
なずなが男の子たちを振り回してる面白さがあるんだけど、
中学生男子だと、ある意味漢であろうとするところが如何ともし難いw

そして、あのもしもの世界を具現化する玉。
アニメ的ではあるけれど玉が登場する事によって、
原作とは別物になっちゃってるよなぁ。
別なら別でいいんだけど、シャフトで作ってる効果っていうか、
っぽさが死んでる気がする。
エンドロールにイヌカレーの名前も見たけど、どの辺が?

とい事で、今ひとつ盛り上がってないのに納得して帰ってきました。



『怪盗グルーのミニオン大脱走』

2017年08月24日 | 映画 アニメ

悪党バルザタール・ブラットを逃したことを咎められ、
グルーは妻のルーシーともども反悪党同盟をクビになってしまった。
家族になった三姉妹にも心配される中、見知らぬ男がグルーのもとを訪ねてきて、
グルーに双子の兄ドルーがいることを告げる。
驚いたグルーは一路ドルーの屋敷へ。
初めて対面したドルーは、金色の髪をなびかせる社交的なお金持ちで、
グルーとは真逆の人間だった。
一方、悪事から身を引きすっかり安定志向になったグルーに呆れたミニオンたちは、
新たなボスを探そうとする。
(MovieWalkerより)


薬のおかげで指の痛みは緩和され、まだ腫れてるけどだいぶ治まってきたので、
まだ観てなかったミニオン行って来ました。(病院もちゃんと行ったww)
地元の映画館は吹替版のみ。
夏休みも終盤だったけど、お子様で混んでました~。
ホントは観なくていいかなと思ってたんだけど、
ミニオンが『SING/シング』の設定で歌う予告を観ちゃって、
やっぱり観たいかなと。


ミニオンは可愛かった!可愛かったです!!
ストーリーはテンポよくゴチャゴチャ~w
ホロッとするところも感動するところも無しww
3作目にして登場人物も多くなり、話詰め込み過ぎ?
まあコメディだから硬い事言わずにおこう。
ドルーを捕まえようとするグルーのエンドロールが次回作か?

バルタザール・ブラットの声が松山ケンイチだったのが
エンドロール後のテロップで分かって、へえ上手いなぁと。




『フェリシーと夢のトウシューズ』

2017年08月18日 | 映画 アニメ

19世紀末のフランス。ブルターニュ地方の施設では
バレリーナを夢見る少女フェリシーが軽やかに踊っていた。
いつかはパリ・オペラ座の舞台に立つという大きな夢があるものの、
施設で暮らす彼女にとってそれは遠い存在だった。
ある日、同じ孤児院の親友であり、偉大な発明家を志す
ヴィクターに誘われたフェリシーは、
エッフェル塔が建設中のパリを目指して施設を抜け出す。
やっとの思いでパリに辿り着いたフェリシーだったが、突然ヴィクターとはぐれてしまい、
右も左もわからず不安を抱えるフェリシーは、
奇跡的に見つけたオペラ座で美しく踊るエトワールの姿を目にする。
その美しさに魅了され、夢への期待をさらに膨らませている最中、
元バレリーナで今はオペラ座の掃除係オデットと出会う。
オデットは、冷酷な性格の持ち主であるル・オー夫人の家でも
住み込みで掃除係として働いていた。
その仕事を手伝うことになったフェリシーは、
ル・オー夫人の娘でバレエにストイックな情熱を捧げるカミーユと言い合いになり、
母親との思い出だった宝物のオルゴールを壊されてしまう。
やり場のない怒りとバレリーナへの憧れが募るなか、
ル・オー夫人宛てに届いた招待状を受け取ったフェリシーは、
カミーユになりすましオペラ座に入学することを思い付く。
フェリシーは世界的に有名なメラントゥ先生のクラスに入れたものの、
踊りが好きなだけでバレエは初心者同然。
しかもこのクラスには“一日一人、脱落させる”という厳しいルールがあった。
だがクラスでトップになれば、エトワールのロジータと共に
オペラ座の舞台に立つことができる。
しかしそう簡単に事が運ぶはずもなく、そこで手を差し伸べたのはオデットだった。
元バレリーナによる猛特訓の日々が始まった。
そんなある日、ル・オー夫人とカミーユが怒鳴り込んでくる。
身分を偽っていることがバレてしまったのだ。
オペラ座からの退団を突きつけられたフェリシーだったが、
彼女の努力を評価するメラントゥ先生の提案で、
カミーユとの対決に勝つことができれば最悪の事態を免れることになった。
この大きな試練を前に、フェリシーは夢を掴みとれるのか……。
(MovieWalkerより)


王道女の子映画、観てきました~ww
劇場は夏休み中の小学生女子&ママでいっぱい。
みんなお行儀いいですね~。

王道サクセスストーリーなので、ご都合主義満載だけど、
そこに一々目くじら立てるほど無粋ではないのだw
夢を諦めず、自分自身を見つめ、何のために踊るのかを考えるフェリシーに
チャンスと幸せは訪れるー。

字幕版は夜しかやってなかったので、吹替版で観賞。
太鳳ちゃんが主人公ってのは知ってたけど、あとは知らずに観ましたが、
キャラとのズレが無く、違和感を感じない仕上がり。
ル・オー夫人の夏木マリは、まんまキャラが夏木マリに見えてくるくらい!!
オデットの黒木瞳もかなり抑えたトーンの声で気付かなかったけど、
エンディングロールに熊川哲也の名前を見て驚いたwww
メラントゥ先生は彼だったのかぁ!!上手さにのけぞった!!
バレエシーンの振付はパリオペ芸監のオレーリー・デュポンと
夫のジェレミー・ベランガールだそうで。
アニメなので、テンポ良過ぎて笑っちまったw
ちょっと残念だったのは、くるみ割り人形の主役の座を競って、
最後オペラ座の舞台上で踊る時の曲がチャイコのくるみじゃないww
映画的に映えるポップな曲になってました。
ここはくるみで踊って欲しかったなぁ。



『きみの声をとどけたい』

2017年08月14日 | 映画 アニメ

海辺の町、日ノ坂町。この町に暮らす行合なぎさ(声:片平美那)は、
将来の夢が見つからず、少し焦っている16才の少女。
“言葉にはタマシイが宿っているんだよ、コトダマって言ってね……”。
ある出来事がきっかけで、小さい頃に祖母から聞いたコトダマの話を、なぎさは信じていた。
そんなある日、何年も使われていないミニFMステーションに迷い込んだなぎさは、
ちょっとした出来心からDJの真似事をする。
すると、偶然放送されたその言葉は、思いもかけない人に届いていた……。
(MovieWalkerより)

J:COMオンデマンドの「おうちで試写会」抽選にポチっとしたら当り!!
テレビで無料観賞です。劇場公開は今月の25日かな?
劇場予告を見た時点で「う~ん、これは足を運んでお金払って観るか?」と
思ってしまったので、ラッキーでした。

感想はやはり「う~ん、ひねくれ者にはダメかも~ww」でした。
みんないい子で町の人たちも暖かく、予定調和の奇跡も起きるって…。
はい、心温まる映画です。

まず、主人公なぎさがウザいww
コトダマを信じてるってのはいいんです。
誰でも他人には言わなくても、何かしら信じてたり、
願掛けらしい事したり、あるだろうから。
相手の気持ちに合わせ過ぎるって設定らしいけど、けっこう押しが強いんじゃね?
かえでと夕の仲たがいも、すずこのこじらせ方もありがちで
女子高生のゴチャゴチャが鬱陶しいだけで面白くない。
登場人物が魅力的に見えないってのは…。

画はきれいで建物や電車なんかの人工物はCG、
空や海など自然物は従来のセル画の雰囲気で上手く融合させ、
人物もほわっとした感じでカワイイ。
主要女子高生6人の声優は
この映画のためにオーディションして決まった新人。
みなさん上手いです。
この6人はNOW ON AIRというユニットを組んでいて、
映画の中でも最後のクライマックスに歌声を聴かせてくれる。

如何せん、話が面白くないw



『ブレンダンとケルズの秘密』

2017年08月12日 | 映画 アニメ

9世紀のアイルランド。ケルズ修道院ではバイキングの襲来に備え、
周囲の塀を作る大規模な工事が続いていた。
ここで暮らす12歳のブレンダン(声:エヴァン・マクガイア)は、
赤ん坊の時に親をバイキングに殺され、
おじであるケルアッハ修道院長(声:ブレンダン・グリーソン)に育てられてきた。
ブレンダンは修道院を出ることを院長に禁じられているが、
外の世界への好奇心を押さえることができないでいた。
そんなある日、バイキングに襲われたスコットランドのアイオナ島から
高名な修道士エイダン(声:ミック・ラリー)が、一冊の『聖なる書』を携え逃れて来る。
その本には隠された知恵と力が秘められていた。
本を完成させるためブレンダンは、インクの原料となるある植物の実を探しに
不思議な生き物が隠れ住む魔法の森へと向かう。
オオカミの妖精アシュリン(声:クリステン・ムーニー)の助けを得て、
ブレンダンは無事に実を持ち帰るが、バイキングの襲来がケルズにも迫っていた。
ブレンダンは本の力によって迫りくる闇を打ち砕き、
世界に光を取り戻すことができるのか……。
(MovieWalkerより)


去年観た『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』のトム・ムーア監督のデビュー作。
こちらの作品の方が先だったんですね。
ストーリーはかな~り宗教色を強く感じました。
それもそのはず、9世紀に作られた聖書の手写本、
三大ケルト装飾写本の一つでアイルランドの国宝
「ケルズの書」が出来上がるまでを描いた本作。

映画は奥行きを感じられないペタッとした2D。
これはワザと中世絵画のような感じにするためだとか。
クライマックス「ケルズの書」が出来上がりページを開くと
CG技術で美しい渦巻き模様が浮き上がる~。
光輝いてました!!
物語的にはふ~んって感じだけど、映像美は凄いw
綺麗なアニメーションが観たかったらいいですよ。

豪華複製本がたくさん出てる「ケルズの書」の本物はこちら
無料オンラインで見ることが出来ます。
当たり前だけど、これ全部手描き!!
開くのにちょいと時間かかりますが、拡大して見ることもできるので
なかなか興味深いです。




『山村浩二 右目と左目でみる夢』

2017年08月11日 | 映画 アニメ

渋谷Bunkamuraミュージアムで『ベルギー奇想の系譜』を見た後、
18:30から近くにあるユーロスペースでアニメ映画。
ご飯作りに帰らなくていい~

山村浩二のアニメーションは『頭山』と『カフカ 田舎医者』を観たことがある。
『頭山』は録画して持ってる。
絵本もたくさん出されてる方ですよねー。

今回は短編作品9本。
『怪物学抄』6分10秒 2016年
『Fig(無花果)』4分31秒 2006年
『鶴下絵和歌巻』1分56秒 2011年
『古事記 日向篇』12分06秒 2013年
『干支1/3』2分00秒 2016年
『five fire fish』1分28秒 2013年
『鐘声色彩幻想』3分38秒 2014年
『水の夢』4分15秒 2017年
『サティの「パラード」』14分12秒 2016年
上映時間1時間足らず。

『サティの「パラード」』は、1917年バレエ・リュスのパリ初演百年を記念して制作。
奇しくも今年2017年は日本のアニメーション誕生百年の年でもある。
(ユーロスペースサイトより)

プログラムによると
"百年前のバレエ舞台をサティのエッセイからのテキストと共に、
ウィレム ブロイカー楽団の演奏にあわせ、超現実的バレエ映像として
アニメーションでの再現を試みた。"とありました。
ちょっと眠くなったけど、アーティスティックな作品で面白かったです。
でもバレエ映像には見えなかったなぁwww
『怪物学抄』の絵本も売ってて欲しかったんですが、
踏みとどまりましたw
ベルギー展で図録も買っちゃったもんで。








『メアリと魔女の花』

2017年07月14日 | 映画 アニメ

明朗で快活、天真爛漫だが、不器用で
毎日に不満を抱えている赤毛にそばかすの少女メアリ(声:杉咲花)。
ある日、赤い館村に引っ越してきたメアリは、
森で7年に一度しか咲かない不思議な花《夜間飛行》を見つける。
それはかつて、魔女の国から盗み出された禁断の“魔女の花”だった。
一夜限りの不思議な力を手に入れたメアリは、
雲海にそびえ立つ魔法世界の最高学“エンドア大学”への入学を許可される。
しかし、メアリがついたたったひとつの嘘が、
やがて大切な人を巻き込んだ大事件を引き起こしていく……。
メアリは、魔女の国から逃れるため「呪文の神髄」を手に入れ、
すべての魔法を終わらせようとするが、
そのときメアリはすべての力を失ってしまうのだった。
次第に明らかになる“魔女の花”の正体。
メアリに残されたのは、一本のホウキと小さな約束。
魔法渦巻く世の中で、ひとりの無力な人間・メアリが、
暗闇の先に見出した希望とは何だったのか……。
(MovieWalkerより)


スタジオポノック長編第1作目。
20年ジブリで仕事してきた米林監督と8割方ジブリ出身スタッフで作られたこの作品。
本人はちゃんと自覚してて、ジブリで培ったノウハウをしっかり生かして、
新しい作品を作るという意気込みです。
しかしどうみても、宮崎駿のいないジブリ作品に見える。
ジブリ的な背景の美しさや、液体の動きなんか、
ジブリのいいところはしっかり踏襲してて、素晴らしいんだけど新しくはない。
外国の児童文学を下敷きにしてる
『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』に続く第3弾的な。
うまく作ってるけど、もう1回観たいかと聞かれれば、もういいかなって感じ。

自分、何が一番イヤかってピーターの鼻だww
あの線があるおかげで、ピーターが美少年にみえない。
残念だ、せっかく神木君なのにw
ピーターは美少年と思えれば、
メアリが決死の思いで助けに行くのにも、感情移入できるというもの。
(いやいや、そんな理由で助けに行くんじゃないんですよー。)
それと、変身魔法の失敗作としての生き物たちの造形。
グロテスクな生き物が見たいわけではないけど、あれはちょっと。
メアリが赤毛の魔女の部屋で見つけたノートの描かれてた絵は
イヤじゃなかったから、アニメ画にするのに、まさに失敗してるようなw

ジブリへのオマージュたっぷりの本作を乗り越えて、
次回作、期待してます。




『夜明けを告げるルーのうた』

2017年05月25日 | 映画 アニメ

漁港の町・日無町。中学生のカイ(声:下田翔大)はもともと東京に住んでいたが、
両親が離婚したため父と母の故郷であるこの寂れた町に移り、
今は父親と日傘職人の祖父ととともに暮らしている。
両親への複雑な胸中を口に出せず鬱屈した気持ちを抱えるカイにとって、
作曲した音楽をネット上にアップすることが唯一の心のよりどころだった。
クラスメイトの国男(声:斉藤壮馬)と遊歩(声:寿美菜子)に
彼らのバンド・セイレーンに勧誘され、
彼らが練習場所にしている人魚島にしぶしぶ向かったところ、
人魚の少女・ルー(声:谷花音)が姿を現す。
楽しそうに歌い踊るルーと一緒に過ごすうちに、
カイは少しずつ自分の気持ちを話せるようになっていった。
しかし古来より日無町では人魚は災いをもたらす存在とされており、
ふとしたことからルーと町の住人たちとの間に大きな溝が生じてしまう。
(MovieWalkerより)


『夜は短し歩けよ乙女』をアニメ化した湯浅監督のオリジナル長編アニメ。
こっちの方が好きかなw
ただちょっと長い感じがしたかな?
ルー親子を助けようと頑張るシーンで一度盛り上がり、
その後、カイが心を開き町が救われるっていうホントのクライマックスへ向かうんですが、
その辺の話の流れが間延びした感じがする。
それでも、キャラはみんなカワイイし(キャラクター原案は、ねむようこですね!!)
湯浅監督独特のあの足の動きとノリは好きですw
ルーがもっと鼻につく感じかと思ったら、そうじゃなかった!
一途で純粋にカワイイ。
無駄に中学生の恋物語を絡ませてないのもスッキリしてる。

音楽の使い方も気が利いてるし、
ポップ感いっぱいで、お子様が観ても十分楽しめる作りになってました。

水のゆらゆらが素敵だなぁと思って観てたんですが、
全編フラッシュアニメで作ってたんですね!!



『BLAME!』

2017年05月24日 | 映画 アニメ

過去の“感染”により正常な機能を失い無秩序に、そして無限に増殖する巨大な階層都市。
都市コントロールへのアクセス権を失った人類は、
防衛システム「セーフガード」に駆除・抹殺される存在へと成り下がっていた。
そんな都市の片隅でかろうじて生き延びている電基漁師の村人たちも、
セーフガードの脅威と慢性的な食糧不足により絶滅寸前の危機に瀕してしまう。
電基漁師としての才能があり、村の頭領(声:山路和弘)にも
一目置かれている少女・づる(声:雨宮天)は、村を救おうと食糧を求め旅に出るが、
すぐさま「監視塔」に検知され、セーフガードの一群に襲われる。
仲間を殺され、退路を断たれたその時現れたのは
“この世界を正常化する鍵”と言われている
「ネット端末遺伝子」を求める探索者・霧亥(声:櫻井孝宏)であった。
彼は、自ら“人間”を名乗るが、その体は高度にサイボーグ化され、
全てを貫通する銃“重力子放射線射出装置”を持っていた……。
(MovieWalkerより)


原作マンガは「シドニアの騎士」を描いた弐瓶勉だったんですね。
全く知らずに観てきました。なかなか面白かったです。
20年前にこの話を出してるとしたら、そりゃ結構衝撃的かな。
ネット社会をモチーフにしたSFでは史朗正宗の「攻殻機動隊」が
その約10年前に作品を発表してる。
サイバーパンク系の暗い未来の話は1900年代後半から
小説やマンガで多く発表されてるから、うんうんという感じで観てきました。
ストーリーはうまくまとめてたけど、都市コントロールをどうにかできたわけじゃないから
これって原作の1部分なのかな?
登場人物の感情の流れが、そこそこ古風な印象を受けたけど、
作品出してからだいぶ経ってるからね。
希薄感でいっぱいの若者は出てこない。
その日生きるのが精一杯の人類になっちゃってるから、
薄くダラダラしてると即死かw

ポリゴンのCGアニメはシドニアから亜人、BLAME!と
どんどん腕を上げてますね。人物の動きが自然になってる。
そして女の子がカワイクなってる。
戦闘シーンのスピード感と爆風も素晴らしい~。
サイバーパンクとCGアニメは実に相性がいい。
やはり「山賊の娘ローニャ」はちょっと無理があったよなぁw



『夜は短し歩けよ乙女』

2017年04月13日 | 映画 アニメ

クラブの後輩である“黒髪の乙女”に思いを寄せる“先輩”(声:星野源)は、
“なるべく”“彼女の”“目にとまる”の
頭文字を取った“ナカメ作戦”で彼女の気を引こうとする。
春の先斗町、夏の古本市、秋の学園祭、そして冬……。
京都の街で、個性豊かな仲間達が次々に巻き起こす珍事件に巻き込まれる“先輩”。
季節ばかりが過ぎていき、
外堀を埋めることしかできない“先輩”の思いの行方は……?
(MovieWalkerより)


 森見登美彦原作「夜は短し歩けよ乙女」。
第20回山本周五郎賞受賞、第137回直木賞候補、2007年本屋大賞第2位と
ベストセラーの原作本を珍しく読んでいる。
森見作品の中でもファンの多い作品ではあるけれど、
自分、これ読むのにえらく難儀したw
最初のエピソードである、
酒豪“黒髪の乙女”が夜の先斗町を飲み歩くのを読み進むのに、何日もかかったww
やっとそこが終わって次の章に進み、古本屋の話からやっと調子がつかめて
最後の方はマトモにサクサク読めたのを記憶している。
しかし、サイトによると
大学生が選ぶ本第1位に選ばれ続けているというではないか。
(オバサンは若者の感性にはついていけないって事か…)

そんな難儀な原作ではあったけど、アニメ化の監督が湯浅政明、
スタッフがアニメ「四畳半神話大系」製作陣とくれば期待値が上がる。
「四畳半神話大系」は原作は読んでないけど、
アニメは録画して保存版にしたくらい好きなのだ。
2010年度文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞受賞を取ってる。
夜は短し歩けよ乙女」と「四畳半神話大系」は
登場人物が若干かぶるという楽しみもある。

さて映画は、あの独特の作画はいい!!ストーリーに合ってる!!
キャラデザも本の表紙と同じ中村佑介というのも素晴らしい。
だかしかし、観てて辛くなってきた。
本は後半に進むにつれて勢いついて読めたけど、
映画は学生ミュージカル演劇辺りからツラくなってきて
クライマックス“黒髪の乙女”が先輩の家に向かうそこそこ長いシーンで
マックスになったww
う~ん、これ面白いか?
とりあえず、最後まで観た。
四畳半はあんなに面白かったのになぁ…。