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beatitude

好きなことだらけさ…

『十三人の刺客』

2010年10月09日 | 映画 邦画

1963年の東映時代劇『十三人の刺客』を三池崇史監督によるリメイク作品。

「お勧めだよ。」と友人に言われ観に行きましたが、
いやぁ~“ラスト50分の壮絶な死闘”に疲れました
ホントに斬っても斬ってもワラワラと…
死屍累々でしたが、生臭さはあんまり無かったかな。
その死闘を繰り広げた大物俳優の面々。
役所広司、市村正親、松方弘樹、松本幸四郎、平幹二郎、
初っ端しか出ない内野聖陽といい(首筋の演技が圧巻)贅沢な使い方ですね~。
ある意味オジサン萌え!?

稲垣吾郎ちゃん、優男やってるよりよっぽど似合ってたんじゃないですか!
伊勢谷友介はええっ!!キタナイ!そして首に刺さって生きてるなんて有りえねぇ~!
沢村一樹はどうしてもNHK「サラリーマン・NEO」が頭をよぎってしまう。
古田新太はちょっともったい位置だったかな。好きなだけにもうちょっと見たかった。
(パーっとお金使ってるとことかw)
伊原剛志だけはやたらシブイ剣の達人。
友人曰く「あれは三池監督の贔屓だ!扱いが全々違うじゃん!!」と言ってたw

先に『大奥』観といて良かったかも。俳優の迫力と重さが違い過ぎ~


公式サイトみたら『戦国BASARA』の土林誠がキャラデザして
タツノコプロがアニメキャラにしたPVがあるんじゃないですか
ASSASSINS 13 PROJECT
メチャメチャカッコイイじゃないですか!
こ、この画で観たい。
是非、『SAMURAI 7」クオリティでお願いしたい





『大奥』

2010年10月02日 | 映画 邦画

前日観てきた上の娘に感想聞いたら
「萌があれば見れる!原作読みてぇ~。」――なるほど、萌映画でした


男だけがかかる謎の疫病が蔓延し、男の数が女の4分の1に減ってしまった江戸時代。
そこはすべての要職に女が就き、男は子種をほしがる女に体を売る男女逆転の世界だった。
そんな中、一人の女将軍に3000人の美男が仕える大奥に、ひとりの青年が足を踏み入れる。
困窮した旗本の実家を救うため、奥勤めを決意した水野祐之進だ。
そこで大奥の贅を尽くした煌びやかな表の顔と、
才色兼ね備えた男たちが熾烈な争いを繰り広げる裏の闇を目にし、衝撃を受ける水野。
しかし彼自身も、やがて権力闘争の渦中に投げ込まれていく…。
(goo映画より)






原作は第13回手塚治虫文化賞受賞のよしながふみのコミックです。
ガッツリ読んでるコミックだったので、実写映画になったらどーよと思いつつ、
イイ男がゾロゾロ出るし、吉宗が柴咲コウなら観るべし!で行ってきました。

思ったよりマトモな映画っていうか、イタイ映画になってなくて普通に観れました
原作の雰囲気を壊すことなく、観てる方が恥ずかしくなることもなく、
居並ぶ男優陣を堪能できる作りですw

惜しいのは、やはりニノか…やっぱり水野じゃない
ニノ自身はガンバっていたと思います。
実際、原作を読んでない上の娘は「ニノはフツウにニノだった。」と言ってたし、
自分も映画後半になるとこの水野も有りか!?と思いながら観てました。
でも、やっぱり…水野は女はよろめき、男は手籠めにしたくなるようなイイ男で、
気さくでありながら、かしずきたくなる品もあり、剣の腕も立つという…
マンガの主人公にしかいませんよね

玉木宏&佐々木蔵之介、阿部サダヲ、このあたりはしっかり楽しませてもらいましたし、
『BECK』に続き中村蒼がカワイさを発揮してました。
自分的には水野の父親役で久々に観た竹脇無我!年をとってもいい雰囲気だなぁ。

女性陣は倍賞美津子、和久井映見、柴咲コウ、堀北真希と手堅く
和久井が久通だったなぁw

企画から5年の準備期間を経ての映画作り、
多分に音楽に助けられてる感はありますが(エンドロール以外)、
娯楽作品としてはいいデキだったと思います。





『BECK』

2010年09月14日 | 映画 邦画

約2時間半ロック漬け…35年ぶりくらいか
今や、我が家のレコード&CDの棚は
酔っ払いオヤジのジャズと自分のクラシックで埋まっています。
でも、その昔若かりし頃にはロックが並んでいた事もあったんです。
まあ、古い時代なんでレッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、キング・クリムゾンあたりですが…

ハロルド作石の原作コミックは未読。
本屋さんに平積みしてた時に気になってはいたんですが、
「BECK」以前の「TO-Y」(上条淳士 著)を全巻読んでたんですね。
スタイリッシュな画面構成と画面から音が聞こえる新しい音楽マンガとしてセンセーショナルでした。
なもんで、青春ロックマンガはもういいかなって気分で、手に取ることがないままです。



先日、下の娘にせがまれて、朝っぱらから自転車飛ばして地元の映画館へ行ったんですが、
機械の不具合で上映中止
その時もらったお詫びの招待券で再度挑戦!
始業式から帰ってきた娘と自転車飛ばして観に行きました。
(実はせっかく招待券もらったんだから別の映画が観たかったんですが
向井理と佐藤健は見たかったし

映画のデキはまあ、二の次で
佐藤健…カワイイリアクションが一々カワイイ。
途中からいい加減鼻に付いてきたけど、でもカワイイ
向井理は出番が若干少ないけど、はいカッコイイです。
ベーシスト役ってのが渋くていいわぁ。

BECKの音は全部吹替え無しなんですか?スゴイですね。
終盤のロックフェスライブシーンには役者魂を感じます。
臨場感たっぷり出てました。

コユキのボーカル表現は賛否両論あるみたいですが、自分はOKかな。
コミックでライブシーンをどう表現しているのかは、読んでないのでわかりませんが、
「TO-Y」の流れを汲んでるとするとアリです。
トーイの歌っているシーンには歌詞も楽器の擬音表現もなく真っ白。
彼の表情と動きだけで音を表しているため、
読者がそれぞれ自分にとっての最良の音を想像できるように作られていました。

コユキのボーカルは天性の声を持つという設定なので、
ハッキリと音にのせて歌わせず、イメージ映像をはさみ込む手法は
実写ならではのような気がしました。





『トイレット』

2010年09月08日 | 映画 邦画

荻上直子監督作品はWOWOWで放送した『めがね』を見たことがあるだけ。

大スクリーンで観なくてもいいかぁと思い、なかなか足を運ばなかったんですが、
『めがね』を見てこの空気感はいいなぁ、こんな風に時間が流れたらいいなぁと
すっかり与論島に行ってみたくなったもんです。


とある企業の実験室に勤務するレイは、
家族から離れて一人で暮らし、誰とも深く関わらずに生きて来た。
ロボット型プラモデルで1人遊びをするのが唯一の楽しみだ。
しかし、母が亡くなり、残された家族に問題があると呼び出され、
久しぶりに実家に戻って来た。
そこにいたのは、引き篭もりの兄、生意気な妹、センセーという名前の猫、
そして、英語が通じない「ばーちゃん」だった。
(goo映画)



今回3年ぶりの新作だそうで、オールカナダロケと日本人がもたいまさこだけ。
これは面白過ぎだろと予告観た時から期待してました。
で、期待通り面白かった
もっと眠くなるかと思ってたけど、クスクス笑えるシーンがたくさんあって眠くもなかったです。

ぶっきらぼうながら、みんなが歩み寄ろうとしている空気がなんとなく暖かく、
(レイの同僚インド人もねw)
ばーちゃんの存在が、結局兄妹それぞれが懸命に生きて行く力になっていったような気がします。


それにしても、ナゾがナゾのままの映画でした。
ため息もナゾなら、ばーちゃんの存在自体がナゾのような…



夕飯は餃子になりました。





『ハナミズキ』

2010年08月25日 | 映画 邦画

下の娘がガッキーファン。行こうよーと言われ観てきました。
土井裕泰監督作品は映画もドラマも見たことがなく(ドラマを殆ど見ないもので…)、
おばさんは、生田斗真と向井理を観るつもりで行きました。

ようは10年に及ぶ遠距離恋愛映画。
ありがちなご都合主義はしょうがない、恋愛映画ですから。
でも、主人公含め若い人たちが一生懸命映画作ってる感じがして良かったです。

新聞の映画評にもあったと思いますが、
ネットや携帯電話の普及でタイムラグやすれ違いが起こらなくなり、
恋愛映画が成立しにくくなった現代です。
最初の出会いから遠恋が進む辺りまでは携帯のない時代でした。
ここら辺はドラマとしていろんな事が成立しますね。
その後は経済不況だったり、世界情勢だったりといったところに
二人を引き裂く要因を持ってきたのは、良かったんじゃないかと。

生田くん、太宰の時とは違ってガッツリ漁師に見えましたよ。
向井くん、大学6年生で登場。いいですねぇ~
紗枝のお父さん役はARATAくんだったんですね。ああ~パパ役なのかぁ。

実はラブストーリー的な部分ではそれ程泣けなくて、
やっぱり過去をバリバリ引きずるのは男の方かぁ、女の子はスッパリ前を向けるもんね。という感想。
(アニメですが新海誠の『秒速5センチメートル』思い出しました。
康平は貴樹ほどは引きずってませんでしたが

それより、おばさんの心に響いたのは母娘の関係でしょうか。
薬師丸ひろ子&ガッキーの会話に涙しました(〃∇〃)ヘヘ





『必死剣 鳥刺し』

2010年07月28日 | 映画 邦画

寡黙で理解されずとも多くを語らず、己の信念を貫く男――ですかね。
必勝の技の名が“鳥刺し”ってなんか…焼き鳥みたいw…とか
くだらない事を思いながら観ちゃいましたが
全体的に映像がナマっぽかったかなぁ。

豊川悦司の演技は期待通りシブイものでしたが、もう少しトーンダウンした色で観たかったかもです。

当時の細かい所作にもこだわった、人の匂いのする現実感を追求したらしいですから、
建物、食べ物に至るまでこんな感じだったのだろうと思えるものでしたし、
見せ場の殺陣シーンも張りつめた動きの中
監督曰く「舞踊的な美しい殺陣ではなく、人と人の斬り合いを描くことにこだわった」
というだけあって、終盤主人公の見てくれは“呪いの落ち武者”のようで
カッコイイ!っていうものとは遠い壮絶感があり、実に痛そうでした。

変に紗をかけたような映像にすると現実感や痛さが伝わらないし、
作り物っぽくなるから、敢えてこの映像か…。

それにしても観ている間中、子供の頃母親に口うるさく言われた小言を思い出していました。
バタバタ歩いてはいけません。
戸の開け閉めは静かに。
ドタっと座ってはいけません。
バカ笑いをしてはいけません。
言葉遣いに気を付けて。…等々

結局何一つ身に付かないまま生きてきて、自分の娘たちにはどれも言ってこなかったです





『シーサイドモーテル』

2010年06月09日 | 映画 邦画

映画館にあるチラシには
海もないのに“シーサイド”名付けられた、山奥さびれたモーテル
そこに偶然集まった、一癖も二癖もある11人の男女
運命の一夜は急展開、複雑に絡まり合う4つ密室
を迎えるとき、無事チェックアウトするのは誰だ?
人生を賭けた騙し合いLet'sチェックイン!!

とある。

豪華な俳優陣
「あ゛っ~古田新太が出てる!池田鉄洋もいる!」
「生田と山田君じゃないか!」
「成海璃子と麻生久美子も出てるよ。」
「温水と柄本の息子もいるし、これは観なきゃね!」
てんで、友人と映画館へ。

原作コミック、岡田ユキオの『MOTEL』未読。
守屋監督の『スクールデイズ』未観。
しかし、この俳優陣ならきっと面白いだろうと結構期待して観ました。



う~ん、意外に普通だったかなぁ。細部はかなり凝っていて、
出てくる車、エマニュエルチェア、ジュークボックス、
アメリカの場末モーテル風の体裁、いつなのか、どこなのかはっきりしない、
「チープでキッチュな」という言葉が合いそうな設定。
キャンディが歌いエンディングへ続くシャネルズの『ランナウェイ』。
(流行ってる当時、シャネルズ大キライでした
演じる俳優陣もそれぞれ上手いなぁ~と。
なんか、皆さん楽しそうにやってませんか?内輪で盛り上がってそうな…

たぶん自分はもっとハチャメチャな不条理な、なんじゃこりゃ的なモノを期待していたらしいです。
それぞれの部屋の客同士がすれ違いながら微妙に接点を持ち、
全ての部屋に飾ってある海の写真がキーになり、
話がループするような終わりになっていて不思議な構成で良かったんですが、
個々の部屋の男女のワケアリ度がまあ普通。
ああ~そうなのねぇと思いながらラストへ。
面白かったけど声を上げて笑うほどでもなく終わりました。


成海璃子ちゃんがファミレスでパイナップルいっぱい乗ってるハンバーグ(?)食べてるのを観て
今日の夕飯は豚肉のパイナップル炒めにしようかなと思っていたのに
なぜか鶏のバルサミコ酢炒めになってしまいました。







『告白』

2010年06月07日 | 映画 邦画

小説の雰囲気そのままでした。いや、映像がある分倍増しか!
観終わって心が苦しい印象は小説と同様。
テンポもよく、引き込まれます。
曲がりなりにも自分も人の子の親、誰が怖いかといえば先生か…
いや、何が怖いってやはり方向修正のきかなくなる人の心か…


女教師・森口悠子の3歳の一人娘・愛美が、森口の勤務する中学校のプールで溺死体にて発見された。
数ヵ月後、森口は終業式後のホームルームにて
「私の娘はこの1年B組生徒二人に殺されたのです」と衝撃の告白をし、
ある方法にてその二人の生徒に復讐する。
そして4月、クラスはそのまま2年生に進級。犯人のひとりAはクラスのイジメの標的になっていた。
そして、もうひとりの犯人Bは登校拒否し、自宅に引きこもっていた…。
(goo映画より)





原作の小説第一章が世に出たのは2007年8月号の「小説推理」。
その後、第三章まで「小説推理」から発表し、
第四章からは1冊の本にするための書き下ろし、と記憶してます。



普段ハードカバーは買わず、借りるか文庫待ちかBOOK-OFFなんですが
第一章の「聖職者」が小説推理新人賞を受賞し1冊の本になって
スゴイ新人が出た!みたいな新聞広告につられ、珍しく買って読んだ本でした。
ノンストップで読んだ記憶があります。


終盤の爆発シーンが小説では味わえない作りになっていて
映像表現ならではな感がしました。

友人に貸したままで、今本が手元にないのでハッキリはしませんが、
最後の部分が小説とは少し違うかな?
先生は最後まで犯人Aとは携帯越しで喋っていて
直接対峙はしてなかったと思いましたがどうでしょうか?
爆発自体も本当の事なのか犯人Aを絶望させるための狂言なのか曖昧なままだったような…





『のだめカンタービレ最終楽章 後編』

2010年05月07日 | 映画 邦画

前編観て後編観ないのもなんなので、遅まきながら行ってきました。
(ぼんやり家に一人でいると、余計なこと考えちゃうしね)



アニメとほぼ同じ、ストーリーでしたが、映画の方がまだ明快な終わり方だったかな。
原作コミックも微妙な終わり方だったと聞いてますので、
樹里ちゃんの“のだめ”がこれからプロとしてやっていこうとする意思表示がはっきり見えてました。
ただ、123分という映画時間枠があるため、登場人物それぞれの心理描写がちょっと足りなかったかな。
アニメだと(たぶんコミックも)もう少し丁寧に、のだめがなぜあそこで正面から結婚を口にしたのかとか、
ミルヒーやオクレール先生の思惑とかが描かれていたと思います。
千秋の悩みっぷりは結構出てましたね。

映画版、何が面白かったって、ミルヒーがのだめを自分とのコンチェルトに誘うところでしょう。
いやぁ~錬成陣かと思いましたよ
竹中の“ミルヒー”はドラマの時から美しくないのでイヤだったんですが、
この時ばかりは竹中で当たりだと



しっかり恋愛映画を観た気分にさせてもらいましたが、
この間読んだ『シアター!』じゃないですけど、
モノを作り上げる側の人間の苦悩がのだめに集約されてたように思います。

「カミサマ イツマデ ツヅケレバ イイデスカ」(だったっけ?)

これはホント、演劇にしろ、音楽にしろ、美術にしろ、何かを表現しながら生きて行く人達は
みんな思うんじゃないでしょうか。
進んでる道が本当に自分で選んだ物なのか悩みだすと、ここにぶつかりますよね。
自分が望む方向と恋人が望む方向にズレがある場合、
癒されるはずの恋愛自体も苦しい物になってしまいます。
そこんとこ、けっこう泣けちゃいましたよ。
実際、どんなに頑張っても、自分の才能が時代の流れに合って無ければ徒労に終わるしね。
死んでから有名になるとかさ。
それじゃあ、自分自身は幸せじゃないですよね。
好きなことやってるんだから、これでいいって負け惜しみにしか聞こえない…

それにしてもエンディング、長~いキスシーンでしたねww





『時をかける少女』

2010年03月19日 | 映画 邦画

実写版『時かけ』――1983年大林監督版が嫌いだったため
観るのを躊躇してましたが、主演を2006年アニメ版の主人公の声をやった
仲里依紗と知り、俄然観る気になり行ってきました。



筒井康隆の『時をかける少女』には
多くの『時かけ』ファン同様、かなり思い入れがあります。
中学1年、NHK少年ドラマシリーズにどっぷりハマり、筒井作品を読みあさり、
その後の読書傾向がSF三昧になったまま、大人になってしまいました。
SF大好き人間ですが、スペース・オペラやロボット物より
タイムトラベル物が一番好きなのは、この辺りに起因していると思います。

大林監督の『時かけ』公開時、期待して観てガッカリしたのを覚えています。
世間的には原田知世のかわいらしさと殉愛モノとして
ヒットしていたんだと思いますが(TVでも繰り返し放送してましたし)
自分には「これは『時かけ』じゃない」と・・・。

アニメになった時も懐疑的でしたが観に行って
原作とは別物だがこれはいいぞなんでこんな単館扱いなんだと思ってました。
2006年夏はアニメ映画が豊作だったんですよね。
『ゲド戦記』 『ブレイブ・ストーリー』 『パプリカ』・・・
話題作が次々公開になり、『時かけ』はちょっと埋もれてました。
公開してから評判になり、公開期間が終わってから上映館を変えながら
ロングラン上映になり、その後各映画祭の賞をガンガンとっていきました。



そして2010年実写版。また『時かけ』か、それも実写・・・
原田知世の続きか?と思っていたら・・・原作の続きでした

メインストーリーは芳山和子の娘のラブストーリーですが、
少年ドラマシリーズファンには堪らない映像がちりばめられています。
なんと言っても74年の芳山和子です。
あのドラマのイメージそのままの芳山和子
深町君はもうちょっとキツネ顔だったなぁと思いましたが、
二人の回想シーンは短いカットですが、ドラマの雰囲気を壊さないように
丁寧に作られています。
本筋の仲里依紗は、現代の芳山和子。
今の女の子が感情移入できる等身大の女の子を体当たりで演じていて
70年代の青年と純愛爆走します。
74年の町並みやかぐや姫によしだたくろうと涼太の風貌・・・

ケン・ゾゴルの時代の風景は上手いなぁと思いました。
少し前なら未来都市と言えばお馴染みの、ビルの間の空間を
乗り物が浮遊している図でしたが(作品中の「光の惑星」に出てきます)
自然の風景の中に林立する鉄骨。
エコ、エコと騒いでいる現代から繋がる未来は
こんなふうになってるのかもしれません。

少し気になったのは芳山あかりが過去に飛ぶ時の映像。
あそこは凝らなくても良かったのではないかと


原作も、83年実写版も、06年アニメも観ていない下の娘
「泣けたぁ」と言ってました。