東京から神奈川へ突き出るように位置する街“まほろ市”。都会でもなければ田舎でもない。
そんな街の駅前で便利屋“多田便利軒”を営むバツイチ男、多田啓介(瑛太)は
淡々と仕事をこなす真面目なしっかり者。
だが、ある年の正月、客から預かったチワワに逃げられてしまう。
やがてバス停で見つけたチワワを抱く男は、中学時代の同級生・行天春彦(松田龍平)だった。
かつての無口な印象とは違い、よく喋る風変わりな男に変貌した行天と一緒に
チワワを返しに行く多田だったが、依頼人は既に夜逃げ。
所在を突き止めたものの、新しい飼い主を探すよう頼まれてしまう。
さらに、半ば無理やり行天が多田の家に居候することになり、
多田と行天、そしてチワワの奇妙な共同生活が始まる。
3月になり、自称コロンビア人娼婦ルル(片岡礼子)とルームメイトのハイシー(鈴木杏)が
チワワの引き取りを申し出てくる。
多田はそれを断るが、行天は条件付きでチワワの受け渡しを約束してしまう。
行天の勝手な行動に苛立つ多田だったが、
“犬は必要とする人に飼われるのが一番幸せだ。”という彼の言葉に心を動かされる。
6月。小学生、由良(横山幸汰)の塾の送迎を依頼された多田と行天。
親の愛情に飢える由良は当初、生意気な態度を見せるが、次第に2人になついていく。
その傍ら、由良が密かに覚せい剤の運搬に関わっていることを知った多田は、
元締めの星(高良健吾)と取引して由良を解放。親の愛情について、優しく由良を諭す。
8月になると、行天の元妻、三峯凪子(本上まなみ)が現れ、多田は彼の秘密の一部を知る。
同じころ、ハイシーに付きまとうストーカーの山下(柄本佑)を撃退する行天。
だが、山下は星の手下だった。多田の事務所を訪れた星は、
問題児の山下と共に、深入りした行天を消すと警告。
そして10月。忘れられない過去と否応無しに向き合うこととなった2人は、
遂に最後の季節を迎える……。
(goo映画より)
ベストセラーの三浦しをんの原作は読んでないし、
大森監督の『ゲルマニウムの夜』も『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』も観ていない、
劇場予告を2、3度観たきりで観賞してきました。
特に何も起こらない…。
学校出て普通に会社勤めをし、結婚して家族を養う、という人生からハズレた男が
淡々と生活し、その時々に起こる事柄に対して
自分の心根に沿わない事は言わない、やらない、って感じで生きて行ってるってとこでしょうか。
便利屋の多田のもとに、中学の同級生の行天がなんとなく居座ってしまってから
丸一年のエピソードが断片的に綴られ、
その間に二人の男の過去が、ちょっとずつ見えてきます。
行天に微妙に追い目を感じている多田とそれを上手く利用している行天。
二人の間の取り方が絶妙。
「なんじゃ、こりゃぁぁぁぁ!!」「誰それ?似てねぇ。」は面白かった。
言わせちゃうんだぁww。
いっしょに観に行った友人は原作本もコミカライズされたマンガも読んでて、
瑛太と松田龍平の役が逆じゃないかって言ってましたが、
前情報無しで観た自分は違和感無しでした。
脇の俳優さんも、なかなか揃えてるし、原作の方も
『~番外地』『~狂想曲』と続いているようなので、PART2アリですかね。
マンガ貸してもらったので読んでみます。
やはりBL作家さんでのコミカライズですね。(いや、『まほろ~』がBLだというのではなく)
三浦しをんさんが山田ユギさんを指名したとか。
原作の雰囲気そのままでいいらしいです。
GW最終日、下の娘と行ってきました。
座った席のまわりは全部女の子!ニノと松ケンさすが人気あるな~(* ̄ー ̄)フッ
黒い謎の球体―GANTZ(ガンツ)―に召還され、
異形の“星人”と呼ばれる存在との戦いを強いられる人間たち……。
玄野計(二宮和也)と加藤勝(松山ケンイチ)は、星人=敵を殺さなければ脱出できないという
理不尽な状況に追い込まれる。
戦いを続け、生き抜くことを選択する玄野と、暴力に支配された世界を嫌悪し、戦いを否定する加藤。
対立する2人を軸に、極限状態に追い込まれた様々な人間たちの想いが交錯していく。
終わることのない苛烈な戦闘の中で、2人がこの不条理な世界に下した究極の選択とは……。
(goo映画より)
PARFECT ANSWERは映画オリジナルストーリーだそうですね。
長い原作を無理矢理まとめるよりいいとは思いましたが、
ストーリー的には、なんか何もかもよく分からないまま、玄野くんで締めってとこですかね。
結局、ガンツ玉ってなに?
ミニガンツ玉はどこから出てきたの?
Part1で思わせぶり~に登場した山田君は何?意味あり?
黒服星人のリーダー(綾野剛)は不敵な笑みでカッコ良かったのに途中で殺れちゃうんだ…
不条理世界の話なので、まあいいのか、ツッコんじゃイカンのかw
アクションシーンは魅せましたね~。
列車内、駅構内、商店街、市街地と人気の二人を堪能するには十分でした。
ニートがよく似合うニノがバリバリアクション俳優やってるんだから!
たえちゃんとの最後も熱演でした。
しかし、この二人のラブストーリーには泣けなかった
あれ?玄野くん命投げ出すくらいたえちゃんのこと好きだったっけ?前フリ足りないだろう。
遊園地に誘った時点でそうなんだっけ?と思ってしまったよ。
公開すぐに観に行った、うちのお姉が「たえ、ウゼぇ!!」としきりに言ってたのが分かりましたよw
ニノのファンならあれはウゼぇだろうよww
松ケンも二役こなして頑張ってたけど、ちょっと浅いかなぁ。
グッとくるところがなかった(カムイよりはかなりいいけどw)
何が悲しいって、バトルシーンで一般市民が巻き込まれ、
列車内で死屍累々となり、商店街が瓦礫と化すのが見ていられなかったことです。
3.11の影響か…。
日常が壊れていく様はフィクションと分かっていても刺さりました。
自分がそんな反応したことに少し驚いたし、
バカ面してスゲーって言いながら楽しみたかったです…。
チケットもらったので観てきました。でも・・・・・・・・・
ある昼下がり、ピアニストのアイ(尾野真千子)は、
青空の彼方から“なにか”が自分の心の中に落ちてくるのを感じる。
同じころ、離れた場所で暮らしている会社員のユウ(郭智博)、高校生のケイ(菊里ひかり)も
同じ感覚に襲われ、3人はその場で気を失ってしまう。
3人はすぐ何事もなかったかのように目覚めるが、その日を境に、奇妙な思いに取りつかれるようになる。それまで気にも留めなかった些細な出来事が、なにかのメッセージを伝えているように感じられ、
“なにかが私を呼んでいる”という奇妙な思いは日に日に強くなる。
アイは家族を避けるような言動を取り始め、父(國村隼)と母(萬田久子)は戸惑いを覚える。
ユウは殻に閉じこもるようになり、ユウの恋人(遠野あすか)は不安を隠せない。
ケイの母(麻生裕未)も、娘の様子がいつもと違うことが気になって仕方がない。
そんなある日、猫を抱く謎の女性(内山理名)が現われる。
それ以来、アイ、ユウ、ケイの思いがシンクロし始め、
3人は同じイメージを見、同じメロディを聞き、同じ言葉を呟くようになる。
(goo映画より)
さっぱり、分かりませんでした
公式サイトの監督ステートメントを読むと、前作『溺れる人』の一尾直樹監督が描く長編第2作。
その『溺れる人』は夫婦というミニマムな関係を描いたのだそうで、
冒頭、妻は浴槽で溺れ死に、翌朝、何事もなかったかのように生き返る。
しかし、それはあくまで夫の目から見た出来事で、
妻の方からすれば、今生きている自分が、過去に死んでいたということなどあるわけがない。
という内容で、妻と夫の絶対的な「ズレ」を描いたのだそうです。
今回の『心中天使』では孤独な個人と個人が「つながる」様を描いていて
私たちは分かり合えないから悩み苦しみ別れるのだが、
しかし、分かり合えないからこそつながり合うのではないか、という考え方で
その“なにか”が私たちを分断するだけでなく、
反作用として、無関係な個人と個人を「つなぐ」でいくのではないかと、
私たちが今住んでいる世界を、私たちとは別の視線で眺めたものなのだそうです。
しかし…
孤独な現代を生きる日常とか、コミュニケーションをとることのない家族とか、
その辺りの描写は分かりましたが、
猫を抱く謎の女性は謎のまま、猫も何のきっかけになってるのか分からない。
ユウの恋人がなぜハングル語になっちゃうのか、
音楽大学教授がなぜ痴呆症のような患者になっちゃうのか、意味不??
アイ、ユウ、ケイの3人が一緒に「それ」に取り付かれたのに、つながったのはアイとユウだけ。
そして肝心のアイとユウがつながるシーンが理解不能。
ケイは自分の居場所を確保できたから現実世界に残ったということ?
監督ステートメントには、彼女は「それ=深淵」の存在を認めた上で、なおかつ他者とつながろうとする。
とあるので、アイとユウは認めなかったということ?
自分の頭ではわからない映画でした
唯一、ケイ役の菊里ひかりの冷めた高校生が、なかなかカワイかったです。
初っぱなから体に力が入ってたらしく、ネギ星人がバクハツした後、
首が痛くなってるのに気が付いたw
就職活動中の大学生・玄野計(二宮和也)は、
地下鉄のホームで幼馴染の加藤勝(松山ケンイチ)を見かける。
正義感の強い加藤は、線路上に転落した酔っ払いを助けようとするが、
手を貸した玄野と共に進入してきた電車に轢かれてしまう。
次の瞬間、二人は見慣れぬマンションの一室にいた。
そこには同じように死んだはずの人々が集められ、
リビングの中央にはGANTZ<ガンツ>と呼ばれる謎の大きな黒い球が異様な存在感を誇っていた。出ることの許されないその部屋で、
GANTZ<ガンツ>は死んだはずの人々に生き残るためのミッションを与える。
それは“星人と戦い、そして殺すこと”だった。
戦いの場へと転送された彼らは、何者かも分からぬ異形の星人と対峙する。
やがて戦いを終え部屋に戻るとGANTZ<ガンツ>による採点が行われる。
星人を倒し得点を重ね、“100てん”になるとこの世界から解放されるか、
好きな人を生き返らせることができると知らされ、元の世界に一時的に戻される。
だが、“100てん”を取るまで戦いは終わらない。
玄野は戦いに目覚め、生き抜くことを選択するが、
加藤は暴力に支配された世界を嫌悪し、戦いを否定する。
生と死を実感しながら、その不条理な世界での戦いは苛烈を極めていく……。
(goo映画より)
原作コミックは未読
(6巻出たあたりで書店に平積みしてたので気にはなってた。現在30巻まで出てるそうで驚いたw)
観る前にあらすじや感想をざっくり読むこともせず、
けっこうハードなSFなのだなの認識で、スタイリッシュ松ケンが観られるかと行ってきました。
日本製の実写SF作品って、どうしてもどこかしらプッとなってしまう事が多いんですが、
『GANTZ』はなかなかイケてるんではないでしょうか。
(『ヤマト』は観てないので、大きな事はいえませんが)
CGとアナログ特撮を混ぜ合わせて作ったんだそうで、成功してますね。
おこりんぼう星人やら大仏やら出てきたときは
大魔神になっちゃうのかと思ったけど、ギリギリのところでチャチさが無く、魅せましたね~
ガンツからの転送シーンもなかなかステキで、輪切りは何度でも見たいなぁ。
分けわかんないまま、戦いに放り込まれてしまう登場人物たち、
観ているこちらも分けわかんないままなんですが、
スピード感、スプラッタテイスト、魅力的なスーツ&武器、変な星人で引き込んでいきます。
原作を読んでると、ガンツが何なのか、玉男が何なのか分かってるんでしょうか?
入間人間原作の大ヒットラノベの実写映画化。(原作は未読)
一人暮らしの女子高生、御園マユのマンションに、あやしい男が訪ねて来た。
最初はいぶかるマユだったが、彼に「まーちゃん」と呼び掛けられた途端
「みーくん!」と喜んで男に抱きついた。
マユは10年前に少年少女監禁事件の被害者となったことがあり、
その時一緒に監禁されていたのがみーくんだったのだ。
マユのマンションの部屋で、みーくんはマユが誘拐した小学生の姉弟を見つける。
その日から、4人は同居生活を始めることになる。
(goo映画より)
「僕らは不幸だけどいつも幸せ。キュートでポップで残酷な 青春ラブ・ストーリー」
のキャッチコピー。
なんとも妙な映画、というかラノベぽーいw(ラノベだから当然です)
これ、実写じゃなくアニメでやったら、猟奇っぽい残酷さは普通の残酷シーンになってるだろうなぁ。
リアルとファンタジーの境がないのもそれらしい。
原作は西尾維新の影響をうけているらしく、巻ごとに登場人物が次々惨殺死体になったり、
ヤンデレ少女が普通に学校通ったりと、なるほどね~です。
なぜみーくんは一々「嘘だけど」というのか、なぜまーちゃんは壊れちゃったのかを思うと
とてつもなく重く凄惨な過去が立ちあがってくるのですが、
自身を封印している事すら忘れて、みーくんの前では明るく無邪気に生きてるまーちゃんと
すべてを記憶しながら感情を殺すことで均衡を保ち、マーちゃんを守ろうとするみーくんの
軽さを前面に出して、細かいツッコミどころはサラッと流してる作品でした。
1ヶ所だけ過去の記憶が蘇りそうになり、
まーちゃんの壊れた部分がクローズアップされるシーンがあるのですが
ここデレが抜けて病みが強調され、なかなかいい!
現在の二人の背景が何も表現されてないのは、たぶん二人の立ち位置からだと
そんなものはいらないのです。
自身を保てなくなるとリセットしてしまうまーちゃんは、いつまでもみーくんを待っていて、
過去から現在の記憶が繋がっているみーくんは、
それでも何度でも「お久しぶり・・・まーちゃん」と会いに行くのだと思います。
酷評されてるとか賛否両論らしいとか聞こえてきてましたが、観てきました。
親友・キズキを自殺で失ったワタナべ(松山ケンイチ)は、東京で大学生活を送り始める。
ある日、ワタナベは偶然にキズキ(高良健吾)の恋人だった直子(菊地凛子)と出会い、
毎週直子と東京の街を散歩するようになる。
しかし、直子の20歳の誕生日、精神的に不安定になった直子と夜を共にする。
それ以来、ワタナベは直子と連絡がとれなくなってしまう。
さらに喪失感が深まり心を病んだ直子は、京都の療養施設に入所していたのだ。
直子に会いたくても会えない状況の中で、
ワタナベは大学で出会った不思議な魅力を持つ女の子・緑(水原希子)にも惹かれていく。
(goo映画より)
原作は評判になったて当時読みました。
村上春樹作品は5、6冊読んでますが、すごく好きって程ではなく、
確か、この「ノルウェイの森」を読んでもういいやと思い、その後の作品を読んでないと思います。
映画の雰囲気は原作に近いモノが感じられましたが、
セリフが、ん?こんなに生々しかったかなぁと、家に帰ってから本を探して確認してしまいました。
原作通りでした
読後感はとても哀しい気分になったと記憶してたもんで、映像で見せられて、
この話ってこんなにエロチックだったんだと…
それも舞台が1960年代後半、この頃の学生とくれば、
恋愛といっても、今どきの恋バナなんて軽い感じではなく、
生きる事自体に意義がなければならなかった時代。
ワタナベは映像からわかるようにいわゆるノンポリ。
でも、セクトに入って活動してれば志しが高いかといえば疑問で、
セクト内での恋愛沙汰なんてのも結構泥沼だったりしたはずです。
そんな学生運動の波には乗っていないワタナベの生活は
60年代風スタイリッシュで表現され、然したる目標の無い生活の中、
直子のために大人にならなければと決意するくらいです。
そのへんはとてもイイ感じなんですが、残念なことに直子のイメージが
菊地凛子ではなかった…どこまでもストイックでありながら
突然抑制が効かなくなり、支えなければ折れそう――とは見えなかったのです。
ワタナベと歩く直子のスピードに違和感があり、もう少し空気がゆっくり動いて欲しかったです。
それとレイコ(霧島れいか)の背景が殆ど見えない。
あれでは、ワタナベと体を重ねる意味が分からないまま。
生っぽい会話はそのままに、セックスシーンは極力抑えた感じの映像がよかったなぁ。
ワタナベのバイト先の店長に細野晴臣、阿美寮門番に高橋幸宏、
大学教授にオシイかな坂本龍一じゃなくて糸井重里w
『カムイ外伝』と違って、キレイメの松山ケンイチは堪能できます
堺雅人は我が家の“カワイイひとランキング”輝く第一位なのです。
(ちなみに第二位は阿部サダヲです)
ということで「観たい」という下の娘と行ってきました。
会計処理の専門家、御算用者として代々加賀藩の財政に携わってきた猪山家八代目・直之は、
家業のそろばんの腕を磨き、才能を買われて出世する。
江戸時代後期、加賀藩も例にもれず財政状況は逼迫していた。
加えて武家社会では出世するにつれ出費も増え続けるという構造的な問題があった。
猪山家の家計が窮地にあることを知った直之は、
家財道具を処分し借金の返済にあてることを決断、家族全員で倹約生活を行うことにする。
(goo映画より)
ドロドロした仇討や迫真の武闘シーンもなく、節約する猪山家を淡々と描写していきます。
「激動の時代を世間体や時流に惑わされることなく、つつましくも堅実に生きた
猪山家三世代にわたる親子の絆と家族愛を描いた物語である。」と
チラシにある、まさにその通り。
たぶん、堺雅人が主演じゃなければ観に行かなかったんじゃないかと…
家計を立て直すために、家財一式を処分しようとするシーン。
前日にNHK『クローズアップ現代』で放送した「断捨離」を思い出していました。
番組では無駄な買い物や物を捨てられないために
使いもしない物に囲まれ、身動きできなくなっている人たちが
「断捨離」に出会い身の回りをスッキリさせ、心の混乱も整理し、
前向きな自分に生まれ変わるというものでした。
猪山家の場合、借金返済のためにお金になるものはすべて返済にあて、
(ここでの父・信之(中村雅俊)と母・お常(松坂慶子)の未練タラタラっぷりに
うんうん、わかるよーと思ってしまった。)
その後も倹約生活を続けるというもので「断捨離」とは違いますが、
何もなくなった部屋で黙々とそろばんをはじく場面を観た時、
しがらみを捨て去り、サッパリと前向きに生きる清々しさが重なりました。
あの時代のそれも武士という立場を思うと、スゴイ決断力だなと。
わが身を振り返り、読むはずの本、見るはずのDVD、
作るはずの生地、毛糸、カルトン…
誰に早くしろと言われるわけでもないのに、
なんとなく毎日何かに追われてるような気分。
たまりにたまったいろんなモノを、すべて捨てたい衝動に駆られました。
身ひとつになったらどんなに軽い気分になるだろう。
自分もモノを捨てられない人間です。
映画は達者な俳優陣と下級武士の生活をサラリーマンのように描いた見せ方、
夫婦や親子の葛藤など、今となんら変わらないではないかと思わせるもので、
時代劇を観たというより、家族ドラマを観た気分でした。
しっかり生舞台を観ている友人と一緒に観てきました。
映像なのに高い圧力を感じて圧倒されました
劇団☆新感線の舞台は一度観てみたいんですよ~。
特にこの『蛮幽鬼』は堺くんが出てたんですよねぇ。
でも、バレエ観賞にが掛ってますもんで、
芝居もハマると大変な事になりそうで控えております
そんなわけで、ゲキ×シネをやっていただけるのは実にありがたいことです。
遠い昔。
ようやくひとつの政権で統治され始めた島国・鳳来(ほうらい)の国にまつわる物語。
無実の罪で監獄島に幽閉された《伊達土門》(だてのどもん)。
10年の歳月が流れてもなお、濡れ衣を着せた者たちへの復讐を生きる糧にしている。
監獄島の奥深くに捕らえられていた《サジと名乗る男》の力を得て脱獄、
復讐への道を着実に歩む土門の前に立ちはだかったのは、
かつて将来を誓った女、《美古都》(みこと)だった――。
(ゲキ×シネ蛮幽鬼公式サイトより)
これ「巌窟王」が下地だったんですね。
復讐は復讐しか生まないという連鎖を見事に描いてました。
終盤、上川さんの無常観が伝わってきました。
そして動いてナンボの新感線、立ち回りはスゴイですね。
何といっても目を引いたのは早乙女くん。
他の役者さんも達者なんですが、レベルが違いましたw
さすがでございます。流れるような動きはいつまででも観ていたい~。
上川さんの眼力も相当なものです。
映像だとアップも多様されているので怖いくらいです。
安心してノッて観ていられる橋本じゅんさん、隈取も鮮やかw
彼はNODA・MAPの『オイル』で生舞台を観ていますが、
あのノリは新感線なんだ!と確信w
ご本人も楽しんだという日替わり時事ネタ連行シーン。
野田の舞台でも「シネー!〇〇〇!!」と叫んでたのが懐かし~
(〇〇〇は日本の超大物アニメ監督w)
注目の堺くん!相当頑張った甲斐があって、華麗な暗殺者になってました
張り付いた笑顔もステキにシュタタタタッと走ってました。
カメラワークや効果音、スローモーションなど、映像であるという利点を存分に使い、
途中15分の休憩を挟んでの3時間の舞台映像。
団員の方々は、ほぼ全員キャラが立ってると言えるほど濃いですし、
見応えたっぷりでした。
それにしても堺くん口を開けた笑顔のままでの大立ち回りの直後に台詞って…
口の中乾いてうまくしゃべれないのが普通だと思うんですが
どうやってスムーズに台詞言ってたんだろう??
追記:「新感線」の漢字を間違えてるよ~の指摘を受けました。
あ゛~「新幹線」になってる!!
すいませんすいません
直しました
徳川将軍・家斉の十七男に生まれた斉道。
母を亡くし親の愛情を知らずに育った彼は、心に病を抱えていた。
療養を兼ねて家臣の瀬田助次郎の故郷・瀬田村を訪れた彼は、
天狗が住むと言われる瀬田山で、女の天狗と出会う。
その正体は、幼い頃に誘拐され、山奥で育てられていた瀬田助次郎の妹・遊だった。
世間を知らず奔放な遊に、斉道は惹かれていく。
雷に打たれた銀杏の上から銀杏が芽を出した巨木・雷桜の前で、二人は恋に落ちる…。
(goo映画より)
いやいや、なんともなぁ…眠かった
蒼井優ちゃん、イメージとは違う演技でガンバってました。
雷からピンクの着物を着て遊に変わるとこ、
ホント、山猿がカワイイ着物着てるイモっぽさが出てて
NHK大河の芸子お元と同じ娘にはみえなかったな。
――が、上滑ってたかなぁ。
というより、出てる俳優さんたちのテンションがバラバラ。
柄本明、蒼井優、小出恵介、宮崎美子あたりは映画作ってる感じがあったけど…
あちゃー、だったのは清水家の家臣(柄本は別として)。
忍成修吾、若林竜也と若手を起用してるけど、この二人がここに出てる意味が分からない。
その他の家臣も、動きが時代劇じゃないし…
主眼は恋愛映画だけどさ、時代劇設定にしてるんだからそこんとこはキッチリ動いてもらわないと
清水家、安っぽ~く見えちまう。
そんで、随所に盛り込まれた盛り上げ用のタメの映像。
あれが、多過ぎで長過ぎで…盛り上がらずに眠くなる。
作り上げた雷桜の木や山の風景とか映像は恋愛映画っぽく綺麗でしたが
カメラワーク単調でつまらない…
評判が芳しくないなとは思いつつ、
地元の映画館、9月以降見た映画の半券と大奥の半券の2枚持って行くと
1,000円観賞券がもらえるってのにつられて行ってきましたが
ちょっと残念なことになっちまった映画でした
元が演出家・作家の本谷有希子の舞台というだけあって
舞台を観ている感覚でした。
木造平屋建てが連なる市営住宅。
“兄妹”でもないのに、2段ベッドが据えられた狭い部屋で暮らす英則(浅野忠信)と奈々瀬(美波)。
その近所に引っ越してきた番上(山田孝之)と妊娠中の妻・あずさ(小池栄子)。
挙動不審な奈々瀬に興味を持った番上は、言葉巧みに奈々瀬を誘い、乱れる。
夫と奈々瀬の浮気現場を見つけたあずさは、包丁を片手に暴れる。
人に嫌われないように怯えて暮らす奈々瀬は、
今日もスウェット姿で“お兄ちゃん”が“復讐”を思いつくのを待つ。
毎夜、天井裏から奈々瀬の姿を覗きながら、
英則は“この世で一番凄い復讐”の機会をうかがう。
“覗く・覗かせる”関係に変化が訪れたとき、英則と奈々瀬は語る。
・・・俺と離れたくないか?
・・・めんどくさくても大丈夫、って言われたかったですよあたしは!
二人が見つけた“絆”とは――
(チラシより)
これは生理的にダメな人はダメかも…
引っ越しの挨拶まわりをしていた番上が訪れた家で
奈々瀬が一心不乱に読経しているのはOKでも
その後、番上と話てる最中に起こった状態には大丈夫か、これ!
このテンションで行くのか!と自分、ちょっと引いてしまいました
番上(無職)とあずさ(大きなお腹でスナック務め)は、まあ普通に夫婦ですが、
英則と奈々瀬の関係が初めハッキリしません。
奈々瀬とあずさが対面したとき、二人は高校の同級生で
天敵だったということがわかります。
その後、あずさが英則を見て路上でゲェー。この三人ただならぬ関係か!?
奈々瀬に執拗にちょっかいを出す番上、許せないあずさは昔の恨みも相俟って
異常な行動で迫ってゆく。
ラチられたはずの奈々瀬も嫌がる風もなく、英則の側にいる。
英則の思考回路と行動も尋常ではなく…
キャラが濃すぎる4人の奇妙な行動。
見ていくと“哀しくも可笑しい”というのがよく分かるかというと
それもどうだろう…
でも、人の可笑しみを極端に表現しているのか、面白かったです。
これは舞台版も観てみたいかもw