今頃、今更ですが、やっと18巻まで読みました。
全22巻というから、あとちょっとです
浦沢直樹マンガは読んだことがなく、『YAWARA!』も『MASTERキートン』も
『MONSTER』もアニメで済ませてしまいました。どれも面白かったのです。
なので、書店に『20世紀少年』が平積みされ始めた時、即買いって程ではないけど
読みたいなぁ、誰か持ってないかなぁと思ってました。
そのうち『PLUTO』が平積みになり、買うならこっちかなと・・・
(今だに買ってないし、読んでもいませんが)
去年第1章が劇場公開した後、それまでたいして興味なさそうにしていた下の娘が
クラスのトモダチから1巻を借りてきたのです
やった!やった!これで労せずして全巻読めると心の声は胸にしまい
「お母さんも読んでいいかなぁ」と遠慮がちにお尋ねし、OK貰ってから長い長い。
中学生は何かと忙しいのです。特に2学期は学校行事盛り沢山です。
運動会、中間考査、文化祭、期末考査、その間を縫うように小テスト、委員会、
部活・・・マンガがあると読むまで勉強しない我が娘・・・
「次の巻をさっさと借りて来んかい、ワレェ」とは口が裂けても言えず
クラスで回してるらしく、冬休みの間に残りを全部借りることもままならず、
やっとここまで来ました。
今週末には第2章劇場公開ですね。おっと、その前に明日のTVを見なければ!
うちで映画館で第1章を観たのは上の娘だけです。
(高校生3人集まれば1人1000円!いいなぁ高校生)
第3章が劇場公開になる前に『21世紀少年』まで読みたいものです。
はたしてトモダチは『21世紀少年』持っているのかなぁ・・・
自分ちの平積みコミックの中から、やっと読んだのが
『土星マンション2、3』 岩岡ヒサエ
地球上が保護地域となり、地上に降りることが許されなくなった時代……。
人類は遥か35,000m上空に浮かぶ巨大なリング状のマンションに暮らしていた。
上層、中層、下層からなる、このリングシステムには
それぞれに階級の区別された人々が生活している。
下層住民であるミツは、中学卒業と同時に、亡き父の仕事でもある
「コロニーの窓拭き」を始める。ベテラン窓拭き職人「仁さん」と
コンビを組むこととなったミツは、さまざまな困難を乗り越え、
仕事を通し、色々な人と出会い一歩ずつ成長していく。
1巻を読んでからだいぶ経ってしまい、こいつ誰だっけ?と考えながら読みました
岩岡作品は他に読んだことがないので、違うかもしれませんが
きっと岩岡マンガは全部こんな感じかなと思いました。
(けして悪い意味ではありません)
やわらかい空気感、人々の細かな日常と人情、
画面から大きな擬音や効果音が聞こえてこない、
普通の音量でしゃべって生活している世界ってとこでしょうか。
一応設定は近未来でSFなんでしょうが、私にはSF作品には見えませんでした。
地球上空にリングマンション造れる技術があるなら
人がわざわざ宇宙服着て危険な外宇宙に出て窓ふきするってのが
いまいちピンとこないし(だから下層住民のお仕事なんだろうけど・・・)
中心がミツの成長物語なので、なぜこの設定??と思えてしまいます。
とは言え、登場人物ひとりひとりに小さなドラマがあり、
それが大なり小なりミツに繋がっていく、あたたかいお話です。
いつの世も人は人に上下を付け、その中で右往左往しながら
生きていくしかないのでしょう。
1月30日に4巻目が出るみたいですね。
小玉ユキの作品は『光の海』と『羽衣ミシン』を読んだことがあります。
(他は短編集が2冊出ていますね)
何気に本屋で手に取り、好みの絵だったし、フラワーコミックから出ているので
ハズレでも読めるだろうと買ってみました。読んだらイイ感じじゃないですか
これはなかなかよい子出てきたなと思ったものです。
『このマンガがすごい!2009』のオンナ編第1位と見たときは驚きました。
いやいや入るのは当然と思ってましたが1位って、スゴイ。
『坂道のアポロン』は初の連載モノだそうです。
1巻目を読んだとき、何か懐かしい感じがしたのは年代設定のせいですね。
1966年の長崎が舞台。60年代は私が東北の片田舎で小学生をやっていた時代です。高度経済成長の只中、東京オリンピックも終わり
大阪万博に向けて活気あふれる日本ですが、TVでは火炎瓶だ、内ゲバだと
学生運動のニュースが連日流れていました。
田舎の小学生には「大学生ってこんな事するんだぁ」と
世界の外側の出来事でしかありません。
北と南の差こそあれ、地方の学生にとっては
成績と恋が最重要事項だったと思います
(社会に対して敏感な方は違ったと思いますが)
パソコンも携帯もありません。
うちなんて、中3の時やっと家に電話が付いたんですよ。
それまでお隣の電話借りまくりです。
そんな時代に横須賀から長崎に転校して来た西見と
地元で不良をやってる千太郎、その幼なじみで同級生の律子、
この3人を軸に青春が展開していきます。
西見は親の都合で転校を繰り返していて、学校という場所に馴染めずにいます。
この頃は“不登校”とか“引きこもり”って概念がないんですよね。
イヤでも取りあえず学校行く、行かないのは不良。
で、千太郎も今時の路上で寝てるオジサン殴るとかヤクまわすじゃなくて、
自分なりにスジが通ってるような豪快な不良。
その千太郎が“淳兄”と慕う東京の大学に通う淳一。
これがまた高校生にとっては、危険な大人の香りを
まき散らしながらジャズをやってるし・・・。
一つ年上の百合香も加わり、今後の展開が楽しみです。
単行本裏表紙にもあるように「直球青春物語」ではあるのですが
2巻まで読んだとき、吉田秋生の青春モノ『夢見る頃をすぎても』や
『河よりも長くゆるやかに』なんかを読んだ時のカンジを思い出しました。
14歳 中学2年の女の子の何てことない日常を描いた作品です
特に事件が起きるでもなく、恋愛ざたがスッタモンダするわけでもなく
14歳 中学2年の野村真を中心に姉、同級生、担任の話が
一話完結形式で続いていきます
が、
このマコトの性格がスットコドッコイなわけで笑わしてくれます
直球な性格で自分にも友達にもゴマカシがない
その真っ直ぐかげんが少しズレて見えて面白いのです
実際友達にいたらちょっとキツイかもです
真っ直ぐ目線は心にドロドロしたものを隠している者には
眩しくて恥ずかしいものです
それにしても第14話の母の言葉には脱帽しました
成績の芳しくないマコトに
「学校の成績が得意かどうかは、大した問題じゃない。ひとりの人にとって
本質的で重要なことは、もっとたくさんあると思う。学校の成績に固執せず
自分の好きなことや、面白いと思うことと一緒に生きていってほしいな。」
奇しくも3巻を読んだ日、赤点ギリギリの成績表を持って
「明日から冬休み~」と意気揚々と学校から帰ってきた
我が下の娘(中坊です)・・・
言えません・・・呼び出しギリギリ、10段階評価覧の数字に赤丸付けられて
「呼び出しないよ」とニコニコしてるヤツに「ひとりの人にとって・・・」
絶対言えません
「マンガ読んでないで勉強しろーーーー」
「ハチミツとクローバー」が大ヒットした羽海野チカさんの作品です
「ハチクロ」は美大生を中心にした青春群像だったので、取っつきやすく
あの頃私の中では 美大生モノ→「ハチミツとクローバー」
音大生モノ→「のだめカンタービレ」
農大生モノ→「もやしもん」
という図が出来ていて、どれも楽しく読んでました
(今も続けて読んでますよ)
「ハチクロ」が終わっていよいよ新連載!
と思ったら将棋棋士のマンガ ちょっと読むのをためらってました
何せ将棋はまったくわからん!(子供の頃、父親とチェスならやってた)
友人は「将棋知らなくても大丈夫!」と言うし2巻目が出たので通読しました
いや!!おもしろいです!
将棋知らなくてもOKです
おもしろいという言い方は違うかもしれません
1巻は泣けました、2巻は勉強になったのと、
終盤主人公の叫びが・・・切ない・・・
主人公は17歳のプロ騎士 桐山零
幼い頃両親と妹を亡くし
身を寄せた先では生きていくための痛みがあり
それゆえ早くに自活する道を選んだ孤独な少年
彼だけに焦点を合わせると、重くて辛くて息ができなくなりそうな感じですが
そこはさすが羽海野先生
彼に絡んでいく登場人物たちが、すこぶる多彩で
主人公も読者もそこに救われてるような気がします
とは言え、その登場人物たちにもいろいろな背景が潜んでいる
「様々な人間が、何かを取り戻していく優しい物語です。」
とあるように、これからたくさんのストーリーが重なり合いながら
進んでいくのだろうと思います
それにしても2巻目の
二階堂晴信 作 「将棋はじめて絵本」にはマイッタ
「ハチワンダイバー」の文字山ジローを思い浮かべてしまいました
将棋マンガは読んだことないんですよ
これはドラマ化になった方の劇団ひとりを思い出したんです
タイトルの「beatitude」は佐野元春さんも使っていますが、
やまだないとさんの単行本のタイトルから拝借しました。
"至福"とか"無上の喜び"とかいうキリスト教関係の言葉だそうです。
好きなことだけ並べていこうと思っている自分にもいいかなと思い、
使わせてもらいました。
やまだないとさんの漫画をちゃんと読んだのは
たぶんこの「BEATITUDE」が初めてかもです。
雑誌に載っている作品をいくつか読んだことはあるのですが、
インパクトあるなーと思った程度でした(ごめんなさい…)
お話は簡単にいうと、
手塚治虫氏で有名な「トキワ荘」にそっくりな設定で
オマージュ作品かなって感じです。
やまださんあなたも手塚の子ですか
漫画の話から始まりましたが、よろしくお願いします