ゆるゆる素浪人の「気まぐれ日誌」~ 自己満足とボケ防止に、人生の雑記帳~  

そういう意味で老人の書いた「狼の遠吠え」、いや「犬の遠吠え」と思い、軽い気持で読んで頂けば有り難いです。

もたつく日本銀行総裁人事

2008-03-20 06:52:00 | 時事・雑感
金融政策の元締め日本銀行総裁・福井俊彦氏の任期満了に伴う後任人事が、
二転三転しながら決まらす、今日から戦後初の空席になった。
衆参のネジレ国会で民主党等が主張する「財政・金融分離」を建前に、
総裁候補の元財務事務次官の武藤敏郎氏は参議院で不同意、
再度提出された元財務事務次官の田波耕治氏も、同様の趣旨で不同意に成った。


現在の世界経済は不安定な円高ドル安、株価も下落して、先行き不透明な日本経済が懸念され、
金融の舵取り役としての日銀総裁が、戦後初の空席では困ったものだ。
今までは政府の提出した人事案件は、殆んどすんなり決まっていたのだろうが、
ネジレ国会ではそうも行かず、国会論争が活性化して、なかなか興味深い。


といっても政府も野党も、日銀総裁の建前論ばかり展開して、
官僚の書いたシナリオ通りとも思える総裁候補の事務事務次官を、
それほど人材不足でもないだろうに、たびたび提出している。
そこまでして元財務事務次官出身者を、なぜ必用に推薦するかと疑えば、
財務官僚にとって日銀総裁のポストは最高の天下り先なので、
是非とも死守したいのではなかろうか。


一方野党の民主党も衆議院解散風が吹くなかで、
次期政権獲得の為にも党利党略を最優先させ、与党との対決姿勢を強めている。


まあ与野党逆転のネジレ国会では、いろんな面で思わぬところに波及して、
政治に大きく影響しても致し方ない。
今まで見えなかった暗部が露出して見え、
我々国民には良い結果がもたらせているのかもしれない。


ともかく今しばらくは日銀総裁選任劇を見ているが、
与野党共に党利党略の駆け引きは程々にして、
日本の金融政策の司令塔を早く決め、物価や国民経済に真剣に取り組んで欲しいものだ。


ブルートレイン「銀河」運行廃止

2008-03-15 11:33:00 | 時事・雑感
今朝のNHKニユースを見ていると、
ブルートレインとして最も古い寝台急行「銀河」(東京―大阪)が、
多くのフアン出迎えのなかを、60年間の最後の任務を終えて、
早朝の東京駅に静に到着したと報じていた。
同時に寝台特急の「はな」(京都―熊本)、「あかつき」(京都―長崎)も姿を消した。


若い頃には旅行が好きだったので、
時間と経費節約の観点から、よくブルートレインを利用した。

ブルートレインは昭和30~50年代の全盛時代に30本近く走っていたが、
現在の利用者は飛行機や新幹線、そして高速道路網の整備は安価な高速寝台バスに移り、
今では僅か8本に減少しているが、この寝台列車もやがて消え去る運命にある。

私が寝台特急を始めて利用したのは、
今は廃止されている「きたぐに」(大阪―新潟)で、
大学のクラス旅行に利用したのが始まりである。

それから空港がまだ整備されていなかった時代には、
地方旅行に利用したのが寝台特急の「あかつき」(京都―長崎))、「明星」(京都―西鹿児島)、「利尻」(札幌―稚内)等であった。

昔は仕事が忙しいからと言って飛行機は利用できず、
出張旅費の計算もJRと決まっていた。
そこでよく利用したのが寝台特急「瀬戸」(高松―東京)であった。
この列車は既に10年ほど前に廃止されているが、夜に高松を出ると朝に東京駅に着き、
当日の会議に出席して、
夜に東京を発って翌朝に高松へ帰るという、時間的効率のよいものだった。

いずれブルートレインも観光用の特殊なものを除いては、廃止される運命にある。
これも文明の進歩と共に致し方ないことだと分かっているが、何か寂しさを禁じ得ない。
丁度先週の日曜日に女子マラソンの女王・高橋尚子選手が、
新鋭中村友梨香選手に敗れたように、
万物は移ろい行くのが世の倣いか。



暖かい気分の良かった一日

2008-03-13 07:50:00 | 時事・雑感
このところ暖かく、ここ高松の平均気温も12℃、最高気温は20℃にも成り、
すっかり春らしく成ってきた。

昨日は第2回目の桜の開花予報が発表されたが、
今年は当初より2日早い3月29日に開花予想が早やまった。

去年はコンピュウターの入力ミスで大幅な訂正があり世間を騒がせたが、
今年は大丈夫のようだ。


そんなポカポカ陽気に誘われて、
60才を過ぎてから定期的に行っているかかり付け医院へ、血液検査の成績を聞きに行った。

幸いにも異常値は無かったので一安心した。

まあ検査項目の数値には一喜一憂しても仕方ないが、
異常値と烙印を押されれば気になるもので、無い方に超した事はない。


現役時代は酒に起因する酵素のr-GPTが時々高い傾向にあったが、
退職後は正常値に戻って一安心である。

今問題のメタボリックシンドロームの指標も全て正常だったが、
医者からは体重2~3Kgなお減らすと良いと進められた。


最後に65才を過ぎてこの結果ならまあ良い数値ですよという、
医者の暗示にかかってか、気分良く車をとばして帰った。

北京五輪マラソン代表選手決まる

2008-03-10 17:11:00 | 時事・雑感
今朝のどのワイドショーも、
国民期待のQちゃんこと高橋尚子選手が、
日曜日の「名古屋国際女子マラソン」で失速して、
多くのフアンの願いも空しく、
奇跡は起こらず27位に甘んじたと解説していた。

高橋選手と言えば12年前のシドニー五輪優勝者で、
多くの国民の心を掴み国民栄誉賞を受賞。
その頃の小柄で親しみ易いQちゃんスマイルは、
今は痩身で傷心傷身の痛々しいQちゃんスマイルに見えた。

記者会見ではまだ走り続けると言うが、
Qちゃんからもらった感動と勇気は、もう十分だよ。
どうか走るのを休めて、後輩の育成を願うばかりだ。

午後の3:00のワイドショーは一転して、
陸連が発表した北京五輪マラソン代表選手で、
男子は佐藤敦之選手、大崎悟史選手、尾方剛選手、
女子はベテランの土佐礼子選手、中堅の野口みずき選手、新鋭の中村友梨香選手が選ばれた。
この女子マラソン3選手には、
オリンピック3連覇の懸かった金メンダルを期待しよう。


なかでも先日の初マラソンで初優勝した、
若干21才の新鋭中村友梨香選手(天満屋)が話題の中心だ。
何処の世界でも人生と同じように新旧交代はある物だが、
ここでも新しいスター誕生を華々しく印象づけた。

大河ドラマ「篤姫」好視聴率の原因

2008-03-09 07:10:00 | 時事・雑感
今年のNHK大河ドラマ「篤姫」は宮尾登美子原作で、
朝ドラの「さくら」で好評だった田渕久美子さんの脚本なので、
さぞかし女性の視聴率を稼ぐだろうと予想していた。

今のところ想定どおり20~25%の好視聴率に成っている。


昨年は武田信玄の軍師・山本勘助を描いた「風林火山」や、
その前年に好評だった山内一豊と妻千代の内助の功を描いた「功名が辻」よりも、
平均視聴率は1~3%も高いそうだ。 


何んと言っても好視聴率の第一は、
主人公が女性で「篤姫」に、
演技力のある若い宮崎あおいさんを抜擢した事にある。

どんなドラマでも適材適所のキャスティングの妙が重要で、
今回の大河も重厚な演技派俳優の脇役陣である。


二番目は歴史上の篤姫は不明の点も多く、
作者や脚本家が思う存分に創作でき、
視聴者がストリーを予測しにくく新鮮に感じる。


歴史好みの私も篤姫という人物については、
殆んど無知に等しいので、
チョツト篤姫の一生を調べてた。


今和泉島津分家・忠剛の娘「於一」として生まれ、
島津本家・斉彬の養女「篤子」から右大臣・近衛忠熙の養女「敬子」を経て、
第13代将軍徳川家定の正室に、
将軍の死後「天璋院」となる。

江戸城明け渡しの際には、
自分の立場と責任を自覚して、
大奥1,200人の無血開城に大きな役割を果す。


鹿児島の今和泉島津家に生まれた男勝りの下級の姫が、
動乱の幕末に翻弄されながら第13代将軍徳川家定の正室に成り、
強く明るく自分の意見を押し通す人間讃歌のドラマに仕上げると、
NHKプロデューサーは意気込みを語っている。


大河ドラマフアンの私も、
従来とは違った歴史ドラマの香りを感じ、
宮崎さんのユーモアある名演技も、
今年一年間の楽しみにしたい。