ゆるゆる素浪人の「気まぐれ日誌」~ 自己満足とボケ防止に、人生の雑記帳~  

そういう意味で老人の書いた「狼の遠吠え」、いや「犬の遠吠え」と思い、軽い気持で読んで頂けば有り難いです。

PC乗っ取り犯逮捕と精緻なるロマンを求めて(Ⅳ)「インターネット随想」(60)

2013-02-14 06:00:00 | エッセー
我々パソコンを使用している者にとっては、
遠隔操作ウイルスに感染したパソコンから犯行予告が書き込まれ、
4人の誤認逮捕者がでたが、その真犯人の逮捕に注目していた。 
その犯人と思える容疑者が3連休の狭間、寒い早朝に逮捕された。

当初はグローバルなインターネット社会の事とて、
犯人逮捕は長引くだろうと思われていたが、案外早く犯人逮捕に辿り着いたものだ。
これも真犯人がネットに精通し、捕まらないという過信と自己顕示欲からか、
4回も警視庁やマスコミに挑戦メールを送付すれば、いつかはミスを起こすもので、
愉快犯の陥りやすい証拠に繋がった。

それが江ノ島で猫の首に証拠のチップを付け、挑戦してきたメールであろうが、
現実のアナログ世界に弱い頭脳を暴露し、街頭カメラに気づかず墓穴を掘った。
まあ一見賢い技術者のような犯人像だが、案外ラフで人間関係は少なく、
単なる孤独を楽しむ猫好きのパソコンマニアで、愉快犯のようだ。

さて自己満足の連載「 精緻なるロマンを求めて(Ⅳ)」を続けよう。
『ともかくこのようにして、食品化学関係の試験だけに取り組んでおればよかった私も、
広範な理化学部門(食品、薬品、家庭用品、水道、廃棄物、温泉等)の管理運営に、
微力を注がなければいけなかった。
それに伴って、試験研究の実務から、徐々に遠ざかざるを得なかった。
また分離に伴う種々の内部摩擦は、二つの組織の人の心までもが別れ苦慮した。
この時、技術者の視野の狭さを改めて知らされた。

今まで全く県庁の組織や予算に無関心に仕事をしていたので、
大きな試練に立たされることになった。
しかし仕事で培ってきた多くの人脈が、私を助けてくれた。

やがて知らず知らずのうちに、全国レベルの強力な理化学研究室を、
作りあげる夢を描き始めていた。
 
まず第一に乏しい予算からガスクロマトグラフ、赤外分光光度計、イオンクロマトグラフ、液体クロマトグラフ、原子吸光分析器といった精密機器整備の充実を図った。
それと平行して残された男女スタッフの充実に主力をおいた。
そして若々しい2名の修士卒業の男子研究員が配属され、
スタッフの強化拡充が図られた。

しかし何と言っても今日まで無事にやってこられたのは、
研究室創設からずっと技術の片腕として、
しっかり守ってくれた○○君、△△さんの功績が大きい。
ともかく曲がりなりにも他県に劣らぬ理化学研究室が出来上がったと、
内心ほほ笑んでもいる。』  (つづく)
 (精緻なるロマンを求めて、1987・10・1)

●思い出のレトロ写真から(122) 静岡・白糸の滝(静岡県38年頃)
○白糸の滝(1)

○白糸の滝(2)

○音無しの滝


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