サッカーの日韓戦で韓国側応援団が観客席に掲げた、
日本を非難する巨大横断幕の報道を見て、
昨日のNHK大河ドラマの八重のセリフを思い出しました。
「恨みを支えにしては、後ろを向くばかりで前には進めねえ」
薩摩や長州から朝敵とされて討たれ、
いつの日にか復讐することを心に誓って生きる会津の人びと。
八重自身もそんな怨讐にとらわれて苦しみ、発した言葉でした。
「歴史を忘却した民族に未来はない」 という韓国の横断幕は、
あまりにもこれとは対照的で、タイムリーな出来事のように感じられました。
しかも、伊藤博文を暗殺した安重根の巨大肖像画まで掲げる始末。
(この国には、安重根のほかに国際社会に自慢できる人物はいないのでしょうか)
彼らはこれを「日本の歴史認識の違いが問題」と糾弾しますが、
日本人からみれば、もはやこれは「国民性の違いの問題」でしかありません。
私たちの親や祖父たちが、
アメリカ軍の無差別空襲や原爆投下に恨みを持ち続け、
いつまでもアメリカ人を憎み、子供や孫たちにも彼らを拒絶し、
協力し合わないよう教育し続けていたらどうでしょう。
果たして現在の日本の発展と繁栄はあったでしょうか。
代々にわたって恨みつらみを教え込まれて、
私たちは果たして幸福を感じることができたでしょうか。
どちらの言葉が子供たちに幸福をもたらすかは一目瞭然です。
それは戦勝国であるとか、戦敗国であるとかの問題ではありません。
親の世代が子供たちをどのように育て、
その子供たちがどのように生きていくかの問題なのです。
親の世代の重荷を子供たちの世代に負わせない。
それが子供たちの幸福と自国の繁栄を願う親の世代の務めです。
それにしてもこれだけ徹底して、
非常識な方法で大声を張り上げて過去にこだわり続けたら、
日本以外の国々もさすがにドン引きします。
そうやって逆に自分が国際社会で孤立するということに、
なぜ思いが至らないのか不思議でなりません。