くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

金太郎あめ候補者

2013-07-12 23:59:59 | 政治経済のことも考えよう
参議院選挙の政見放送などを見ていると、だんだんいらいらしてきます。
立候補者は、有権者のレベルを低く見すぎているのではないかとさえ思います。
聞こえてくるのは、甘言・麗句のオンパレードです。

「経済成長に頼らない幸福な社会を実現します」
「一部の金持ちや大企業だけが得をする社会には反対です」
「一人一人の給料が上がり、豊かさを実感できる社会を目指します」
「弱者を切り捨てない、みんなが安心して暮らせる社会福祉を実現します」
「女性も男性も、多様な働き方のできる雇用を目指します」
「地域・学校・家庭が一体となった、いじめのない教育を再生します」
「若者が何度でもチャレンジ精神を発揮できる社会を目指します」
「原発ゼロの安心社会を実現します」

聞いていても、ちっとも関心をひかれません。
そんなことは候補者に言われるまでもなく、誰だってそうしたいと思っています。
国民の誰もが「できるものならそうなってほしい」と、そう願っています。
けれどもほとんどの政党や候補者は、判で押したようなスローガンばかりで、
具体的な施策(方法)は誰も口にしません。

「どうやってそれを実現させるのか」
有権者の一番の関心は、そこにあるのに!

かつての民主党が政権交代を果たせたのは、
それまでの「とにかく反対」と唱える野党政党と違って、
具体的な施策を示してアピールしたからです。
それは有権者に「本当に変わるかもしれない」という期待を持たせたからです。
結局、ふたを開けてみれば、「ある」と言った財源は確保できず、
「できる」と言った施策も実行できるほど勉強していなかったようで、
結果が伴わずに、国民から総スカンを喰らったのはご周知のとおりでしたが。

「政策を語るだけで、施策が語れない政党は信用できない」
「施策が語れても、当の候補者に能力がなければ詐欺に等しい」

有権者は民主党政権の失敗を経て、
選挙に対する意識のレベルが大きく成長しました。
それにもかかわらず、選挙候補者の呼びかけは、
いまだに民主党政権以前の選挙のレベルです。

弱小政党になればなるほどその傾向は顕著で、
まるで「学校の生徒会長の選挙演説か?」
と思うようなレベルのものもあります。

これでは「投票したい政党や候補者がいない」
と言われるのもあたりまえです。
選びようがないのですから。