くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

前には進めない国

2013-07-29 22:08:08 | 政治経済のことも考えよう
サッカーの日韓戦で韓国側応援団が観客席に掲げた、
日本を非難する巨大横断幕の報道を見て、
昨日のNHK大河ドラマの八重のセリフを思い出しました。

「恨みを支えにしては、後ろを向くばかりで前には進めねえ」

薩摩や長州から朝敵とされて討たれ、
いつの日にか復讐することを心に誓って生きる会津の人びと。
八重自身もそんな怨讐にとらわれて苦しみ、発した言葉でした。

「歴史を忘却した民族に未来はない」 という韓国の横断幕は、
あまりにもこれとは対照的で、タイムリーな出来事のように感じられました。
しかも、伊藤博文を暗殺した安重根の巨大肖像画まで掲げる始末。
(この国には、安重根のほかに国際社会に自慢できる人物はいないのでしょうか)

彼らはこれを「日本の歴史認識の違いが問題」と糾弾しますが、
日本人からみれば、もはやこれは「国民性の違いの問題」でしかありません。

私たちの親や祖父たちが、
アメリカ軍の無差別空襲や原爆投下に恨みを持ち続け、
いつまでもアメリカ人を憎み、子供や孫たちにも彼らを拒絶し、
協力し合わないよう教育し続けていたらどうでしょう。
果たして現在の日本の発展と繁栄はあったでしょうか。
代々にわたって恨みつらみを教え込まれて、
私たちは果たして幸福を感じることができたでしょうか。
どちらの言葉が子供たちに幸福をもたらすかは一目瞭然です。

それは戦勝国であるとか、戦敗国であるとかの問題ではありません。
親の世代が子供たちをどのように育て、
その子供たちがどのように生きていくかの問題なのです。
親の世代の重荷を子供たちの世代に負わせない。
それが子供たちの幸福と自国の繁栄を願う親の世代の務めです。

それにしてもこれだけ徹底して、
非常識な方法で大声を張り上げて過去にこだわり続けたら、
日本以外の国々もさすがにドン引きします。
そうやって逆に自分が国際社会で孤立するということに、
なぜ思いが至らないのか不思議でなりません。



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