くろねこの散歩道

日々のつれづれを…違った視点で、のんびり書いていきます。

専門性って何だろう?

2006-02-19 17:26:11 | 福祉
PSWの勉強をして色々感じた事があります。
 たまに書いていきたいと思います。
私は以前、福祉とは180度逆の世界にいた人間です。
うつ病患者のたわごと思って聞いてください。

よく学校では、地域♪地域♪専門♪専門♪耳にたこが出来るほど聞かされました。
言葉だけで中身が?選挙の宣伝カーみたいなものです。
PSWは地域や専門と騒ぐ専門家なのか?と思いましたが(苦笑)

 大きな施設を潰して、補助金たくさんもらって、ミニ施設を沢山作って、福祉専従スタッフ置いて、弱い人たちが生活できるように、地域住民を指導する。
 何回聞いても・・・この思考から発展する事はありませんでした。
福祉の理屈は、弱い人を助けて当然だという意識が強すぎる気がしました。
地域住民の立場では、何かメリットがあるのかな?疑問でした。
持ちつ持たれつの関係にならないと、持続可能にはならないですよね。

一方的に、地域に負担を押し付けるだけでは、相手にされないのは目に見えているし・・・
障害を持っている人が、地域で生活する事により、地域住民にはどのようなメリット(利益)があるのか?そのような視点が抜けているように感じます。そういう自分も答えが見えません。

以前、浦河赤十字病院の川村先生の講演会を聞いたことがありましたが、商売が上手い(笑)。
べてるの家が成功しているのも、地域経済にがっちり組み込まれているからだと思いました。べてるの家があるおかげで、地元に沢山お金が落ちていますよね。過疎で悩む町にとって、全国からわざわざ見学者が来る事は、大きなメリットです。
もちろんべてるは、ばら色ではなく、かなりの方がべてるから帰られたと仰っていました。
質疑応答で
 医師の質問は、DSM基準でメンバーさんの・・・細かい質問
 PSWの質問は、どうしたら施設が上手く行くか・・・細かい質問
どちらも、専門性に凝り固まっているんです。

医療行為や福祉やソーシャルワークをする事、PSWの援助を受ける事、等は、生きる目的ではないですよね。
高速道路も作る事が目的ではないですよね。
お金を儲ける事も
これらはあくまでも手段。

生きる目的は、人として幸せになる事です。

面白かった言葉が「べてるにボランティアに来る人は、メンバーよりも病んでいる」そうです(笑)
ボランティアはそんなに要らないらしいです。
個人的には大うけでした。

 医療福祉業界の人が仲間内で「専門性」「専門家」という言葉を使ったら1回につき罰金1000円を払ったら面白いです。 あっという間にお金がたまります。プールして飲み代にすれば・・・毎日飲み会になってしまうかもしれませんね(笑)。

「専門性」があるかないかを判断するのは、スタッフ間ではなく、社会と利用者だと私は思います。