くろじいの独り言

ハイアットライフタイムグローバリスト日記
   World of Hyatt Lifetime Globalist

こんなときこそ

2009-07-17 | ちょっと考えよう


久しぶりに読もうかと思っている手塚治虫

彼が今生きていたらどう思うだろうか?
手塚は日本が、そして日本人が好きで仕方がなかったんだと思う

彼ほど今の日本人にわかりやすく影響を与えた存在はないんじゃないか?

6年前にもコラムに書いたっけ、ホンダの人間型ロボットASIMOなど開発陣が必ず口にする言葉
「アトムのような」
「アトムを観て」
「アトムを作りたくて」・・・・・
これほど迄に、人型ロボットに抵抗が無いのは日本人だけらしい

そして天才外科医ブラック・ジャック(本名 間 黒男)がツギハギだらけの身体をしているのは、第二次世界大戦中に米軍が落とした不発弾を、日本政府が適当な処理をしたためによる爆発事故で出来た傷
この事故で母を亡くし生死を彷徨う黒男は、名医本間丈太郎に助けられ医師を志す

ブラック・ジャックが膨大な医療費を請求するのは、母の命を奪った者への復讐資金と、自然を愛するために彼が買い続ける無人島の購入のため
彼に医師免許を与えない日本医師会への批判も込められる

顔の皮膚が半分黒いのは、瀕死の重傷の時の移植手術で幼い黒人の友人だけが彼に皮膚を提供してくれたため
それは顔の色を中傷する場面で人種差別として痛烈に描かれる

手塚のライフワークであった「火の鳥」では、輪廻転生、ソウルメイトの存在を壮大なスケールで男女の出会いに重ねて描き出す
(これを読んだときは目が覚める思いだったっけ)

白いライオン「レオ」でおなじみの「ジャングル大帝」では、細かい動物描写でディズニーに模倣されるまでになった

それらに共通して描き出されているのは徹底したヒューマニズム
そして体制批判と社会風刺を通しての人間への警告

アトムで見せた人類の未来への希望と心の大切さ、ブラックジャックで人の生き死にを人間がどうこうする愚かさを、ブッタや火の鳥で生まれて来た意味を知った

この「アドルフに告ぐ」なんての徹底的な反戦であり風刺でもある

その手塚治虫が国民栄誉賞を受賞していないのは体勢批判が痛烈だからだ
(やっぱり度量の小さい政府だよな~)

あっ俺も度量少ないですがhekomi



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