再びベトナム出張が現実味を帯びてきた模様。
どうもkurogenkokuです。
昨日は秩父商工会議所工業部会&秩父機械電気工業会合同の企業視察研修。
墨田区の浜野製作所を視察しました。
【浜野製作所】
http://hamano-products.co.jp/




あまりに有名な会社なので、すでにご存じの方が多いかもしれませんが、気づいたことだけメモいたします。
【戦略面】
墨田区は日本一立地が悪い。だから普通に戦わない。
【同社の挑戦】
①電気自動車「HOKUSAI」の挑戦
とにかく事業構造を変えたかった。失敗したけれど勉強になった。
②深海探査機「江戸っ子1号」
・金属加工屋とゴム屋だけじゃなにもできない。東京東信用金庫「JAMSTEC・芝浦工大・東京海洋大学など」のつなぎを活用するも、250億円の開発費用にめげる。
・「そんなこと無理だから、勉強しても意味ない。なんでもいいから作って海に沈めてみな。」という助言に目が覚める。部材は開発せず、ネットで調達。
・水深8000mは800気圧、水の中の電波を音波に変える記述が必要ということがわかる。その結果、実験成功。さらに水深8000mの中でも生物がいることを発見し、表彰される。
・結果、一機6,000万円を今年6機受注。事業化に成功する。
【社会貢献】
・アウト オブ キッザニア in すみだの展開。
・キッザニアでできない職業体験を行う。豊洲はららぽーとの中にあるため、物理的制約がある。だったら墨田区に来てもらえばいいじゃんと思ったのがきっかけ。
・1回5,000円でメタルスカイツリー(1/1600)を作成する企画。当社は企画提案、JTBに値段交渉はしない。ビジネスの仕組みを変えるのが目的。
・若手が手順書をつくるも、子供がわからないため試行錯誤する。至った結果が動画にしてみること。さらに試作の合否判定をプログラムで実施。結果として若手の成長につながる。
【社長そのもの】
・若くして両親を失う。
・再起をかけるも、2000年6月30日、火事で何もなくなってしまった。当時、従業員1名。倒産を覚悟したが、従業員の言葉で救われる。「一人でもいいから働く従業員を雇用できる会社にしよう」と思った。これが町工場の社長の仕事。そこから経営理念をつくる。
・経営理念は、『「おもてなしの心」を常に持ってお客様・スタッフ・地域に感謝・還元し、夢(自己実現)と希望と誇りを持った活力ある企業を目指そう! 安定した生活の基盤をつくる場・スタッフの人生が輝ける場・充実した人生が送れる場・自分自身が成長できる場としての浜野製作所でありたい 』
【GARAGE SUMIDA】
・高度人材の集まる 都市型・先進ものづくりの挑。そのための仕組みとして、大学の研究室とのつながり(試作支援)を構築。
社長自らご案内いただきました。
大変お世話になりました。