今日は川越で経営相談会。4月は経営革新支援の多い月になりました。
どうもkurogenkokuです。
昨日、明治大学政治経済学部(地域行政学科)「地域研究総合講座」の話を紹介させていただきました。このコースを担当していると、受講者の中に知人のご子息がいたりして、びっくりすることが多いのですが、今年はいまのところそんな出会いはありませんでした。
さて、この講義は大講堂で行われているのですが、この手の授業では「後ろの席」から埋まるのが一般的です。過去の傾向として、前の席を埋めるのは、きまって海外からの留学生。授業にかける本気度が日本人と違います。留学なので学びの意識が高いというのもあるのでしょうが、こういう姿勢を日本人は学ばなければなりません。
ところが今年、面白いことがありました。早めに教室に入ると、教壇の真正面の最前列にひとりの日本人学生がいたのです。最初から最後まで目が真剣そのもの。何かを吸収しようという姿勢が伝わってきました。講義終了後、彼にこう言いました。
「この席に座った日本人はあなたが初めてですよ(笑)」
彼も嬉しそうに、「せっかくですからちょっとお時間いただいてもいいですか?」と質問してきました。彼は大学に通いながら、公認会計士の勉強をしていました。昨年、日商簿記1級取得済みで、公認会計士に合格までもう少しのところまで来ています。その後、彼の今後についてもお伺いしてみました。すると彼から「そこを目指すにあたり、今日の講義が参考になった」と感想をいただきました。別に資格マニアになることは推奨しませんでしたが、公認会計士取得の後、中小企業診断士の勉強もしてみたくなったという彼に共感するところがありました。
彼と会うのはこれが最初で最後かもしれませんが、彼の人生に何らの好影響を与えられたとしたら、それはうれしいことです。こうしたちょっとした出会いを大切にしたいとあらためて思いました。