クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

“君”に愛されたいから意志を貫く? ―コトノハ―

2014年11月24日 | コトノハ
  君に愛されるそのために
  真実に目を伏せてた弱さ悔やんでる
  君のためじゃなく僕のために
  鎖された心の扉をもう一度打ち砕くよ
  (大黒摩季作詞「君に愛されるそのために」より)

何かを貫こうとする意志は、
あの人に見てもらいたいとか、認められたいとか、
そういう気持ちが一番強いと思う。
ざっくばらんに言えば「いまに見てろ」という気持ち。

全てが満たされている人などそうはいないが、
悔しかったり、悲しかった、寂しかった感情を強く持った分だけ、
未来を切り開くエネルギーになっていく。
逆に現実に満足していては、
何かを切り開く気持ちは持続しないのかもしれない。

「君に愛されるそのために」。
いいコトノハだと思う。

ただ、「愛される」というのはどこか受け身だ。
もしも「君」に愛されることが叶わないのならば、
自分を選ばなかったことを後悔させるくらいになればいい。

人間、程良く歯を食いしばるくらいがちょうどいい。
歯がかみ砕けるほどの感情はかえって心の負担かもしれない。

いまは何も持たざる者でも、
いつか認められたい。
見てもらいたい。
振り向いてほしい。
そんな想いがあるから、人は意志を貫き、
それを持続させるのだろう。

敗北感に似た苦みを味わったときが、
未来を切り開くチャンス。
完全な敗北は、全てを投げ捨てること。
踏ん切りをつける勇気ではなく、
自分の弱さに屈するということ。

誰に何を言われようとも、続けている限り潰れない。
長渕剛は、次のようなコトノハを歌っている。

  殴られた痛みはTRYへのワンステップ 尽きせぬ自由は
  がんじがらめの不自由さの中にある
  (長渕剛作詞「STAY DREAM」より)

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