クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

5月26日、羽生でタイムスリップが起こる?

2024年05月22日 | 歴史さんぽ部屋
気が付けば1週間を切ってしまった。
5月26日(日)に「第5回羽生タイムスリップ まち歩き」が開催される。
主催は羽生市観光協会。

同会に声をかけられて、今回も講師を務めることになりました。
参加される方々、よろしくお願いします。

今回のテーマは利根川沿いの歴史散歩だ。
文禄3年(1594)に会の川が締め切られてから430周年を記念して、
締切址及びその周辺を散策する。
地域としては、上新郷、小須賀、上川俣、本川俣になる。

羽生市観光協会のS局長とMさんと何度も打ち合わせをした。
距離がいささかあるように思われたのだが、
お二人がGOサインを出したので大丈夫だろう。

開催に先立ち、参加募集ポスターが公共施設を中心に張り出された。
まさか自分の顔が出るとは思わなかった。
Mさんには何度も言ったのだが、結局掲載されてしまった。
そのせいで、ポスター配布以来、色々な人から声をかけられた。
お恥ずかしい限りで、こんなときイケメンの人がつくづく羨ましい。

神社仏閣をはじめ、羽生城の支城比定地、旧川俣駅やお化けトンネルを訪ねる予定である。
中でも上川俣の「寄居」は、山形県酒田市で目にした史料を元に論文に書いてまだ間もなく(「埼玉史談」第68巻第1号)、
このタイミングで皆さんを案内するとは思わなかった。
友人を何度か(無理矢理)連れて行ったが、集団で歩くのは初めてかもしれない。

地域史に初めて興味を持ったのは、「会の川締切址碑」を偶然目にしたのがきっかけだった。
当時「羽生道の駅」は影すらなく、石碑は土手の麓に隠れるように建っていた。
大宮の人が見付けて草をかき分けて足を運ばなかったら、
この世界の扉を開くのはもっと後になっていたかもしれない。

別に、やり過ごそうと思えばそれまでだった。
そこに碑があろうとなかろうと、僕の生活には何ら関係なかったはず。
それなのに、知らない道を辿り、わざわざ土手下まで降りて見に行ったのは何故だったのだろう。
運命的な出会いは、日常の何気ないところに転がっているらしい。

そこに石碑があるから見に行く。
そこに埋もれた歴史があるから調べる。
それまで目に留まらなかった本や史料と出会う。
思わぬ発見がさらなる発見につながる。

生活に直結するわけではない。
モテるわけでも、高価なものが買えるわけでもない。
地味で、年寄りじみていると異口同音に言われた。
でも、突如現れた石碑を見に行き、そこに刻まれた歴史にワクワクしたその感性は、
誰に何を言われようと宝物であり、年を重ねても持ち続けていたい。

そのような想いのもと、430年分の歴史を含めてご案内できればと思っています。
自分の未熟さとつたなさはご容赦ください。
当日、お会いできるのを楽しみにしています。



羽生市観光協会HP
https://hanyu-kanko.jp/
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2 コメント

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ありがとうございました! (鳥居)
2024-05-27 09:30:30
タイムスリップまち歩きに今回も参加できて、本当に良かったです。
ありがとうございました!
まさかハンドマイクで橋梁にまつわる説明をさせていただく機会をいただくなんて思いがけず、下手な説明をしてしまい大変失礼しました。

ブログの内容で一つ確認させていただきたいのですが、『「埼玉史談」第68巻第1号』とありますが、以前のブログですと「第69巻」とあり、昨日も「69」とおっしゃてたように思います。69巻でいいのですよね?
まつやま書房に問い合わせたいのでよろしくお願いいたします。
Unknown (クニ)
2024-05-28 12:39:33
先日はご参加いただき、ありがとうございました。
また鉄橋の石垣についてもご教示いただき、大変ありがとうございました。
とても勉強になりました。
あのまま鳥居さんの解説を聞いていたかったです。

「埼玉史談」については、
最新号は69巻第1号で天正2年における羽生城の攻防について論じてみました。
前編・後編の内、前編にあたります。

実は「埼玉史談」68巻1号でも、拙論が掲載されています。
先日見た上川俣の寄居について論じたものです。
鳥居さんのお求めのものを手にしていただければ幸いです。

まつやま書房に直接連絡した際は、私の名前を言っていただければすぐに通じると思います。
ご笑覧ください。

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