冬休み最終日。
西風が吹き荒れる中、西へ向かう。
旧川里町(現鴻巣市)と行田。
書き物をする。
ペンをあれこれ変えず、万年筆一本でいく。
記憶の断片を切り取った文章を綴る。
エッセイというより散文詩か。
なぜか英文を読みたくなって、カーペンターズの「Rainy Days And Mondays」の詞を書き写した。
英文の詞を書写するなど初めて。
西風の影響か。
万年筆は書き心地がいいし、疲れない。
インクの色も綺麗だ。
なので、職場で書類を発送するときは、封書と一筆箋はなるべく万年筆を使っている。
鮮やかなインクの色とは違い、自分の字は綺麗ではないのが難点だが。
生活用品を買うのに、ベルク行田長野店へ立ち寄った。
店に入りかけた途端、同店で高校の同級生がバイトしていたかもしれないことを突如思い出す。
いや、気のせいか。
熊谷の結婚式場でもバイトしていた(と聞いた)のはぼんやり覚えている。
いかんせん二十歳過ぎのことで、実際に店舗で顔を合わせたことはなかったから、記憶は曖昧である。
「そういえばバイトしてなかったっけ?」と、さくく訊ければいいのだが、手繰り寄せる糸を自分は持っていない。
西に住む人だった。
同級生の中でも結婚したのは早かった気がする。
気軽に交わす会話が楽しかったのに、糸が切れた風船のようにどんどん遠ざかり、やがて見えなくなった。
泡沫に過ぎていく3年の月日は、例え風が吹かずとも、いずれ遠く離れるものなのかもしれない。
子をつれて北へ向かう。
旧大利根町(現加須市)の“カスリーン公園”は西風が吹き荒れていた。
冬休みの宿題に縄跳びと駆け足が残っているという。
わざわざ利根川の土手上へ足を運んだのは、父の気まぐれにすぎない。
土手下を流れる利根川は、冷たそうな色をしていた。
西には浅間山、北には男体山、東には筑波山、南には富士山がそびえたっていた。
風を遮るものがなく、かなり過酷な環境である。
が、息子は筑波山に向かって縄跳びをした。
鮮やかな空の下、小さな背中と筑波山の対比が絵になっている。
思わずカメラを向けてしまう。
息子は足が縄に引っかかりもせず、案外長い間跳んでいた。
よくわからない記憶として残るかもしれない。
娘は土手上の柵のところまでダッシュ。
寒いと言いつつ、笑いながら走っていた。
少なくとも、大人よりは寒そうではない。
大利根図書館を経由して帰路に就く。
心和む図書館である。
今年もよろしくお願いします。
図書館から西へ向かうと、新しい道路が開通していた。
アクセスがだいぶいい。
『古利根川奇譚』(まつやま書房)を書いていた頃に比べると、町がだいぶ変わってきていることを感じる。
西風が吹き荒れる中、西へ向かう。
旧川里町(現鴻巣市)と行田。
書き物をする。
ペンをあれこれ変えず、万年筆一本でいく。
記憶の断片を切り取った文章を綴る。
エッセイというより散文詩か。
なぜか英文を読みたくなって、カーペンターズの「Rainy Days And Mondays」の詞を書き写した。
英文の詞を書写するなど初めて。
西風の影響か。
万年筆は書き心地がいいし、疲れない。
インクの色も綺麗だ。
なので、職場で書類を発送するときは、封書と一筆箋はなるべく万年筆を使っている。
鮮やかなインクの色とは違い、自分の字は綺麗ではないのが難点だが。
生活用品を買うのに、ベルク行田長野店へ立ち寄った。
店に入りかけた途端、同店で高校の同級生がバイトしていたかもしれないことを突如思い出す。
いや、気のせいか。
熊谷の結婚式場でもバイトしていた(と聞いた)のはぼんやり覚えている。
いかんせん二十歳過ぎのことで、実際に店舗で顔を合わせたことはなかったから、記憶は曖昧である。
「そういえばバイトしてなかったっけ?」と、さくく訊ければいいのだが、手繰り寄せる糸を自分は持っていない。
西に住む人だった。
同級生の中でも結婚したのは早かった気がする。
気軽に交わす会話が楽しかったのに、糸が切れた風船のようにどんどん遠ざかり、やがて見えなくなった。
泡沫に過ぎていく3年の月日は、例え風が吹かずとも、いずれ遠く離れるものなのかもしれない。
子をつれて北へ向かう。
旧大利根町(現加須市)の“カスリーン公園”は西風が吹き荒れていた。
冬休みの宿題に縄跳びと駆け足が残っているという。
わざわざ利根川の土手上へ足を運んだのは、父の気まぐれにすぎない。
土手下を流れる利根川は、冷たそうな色をしていた。
西には浅間山、北には男体山、東には筑波山、南には富士山がそびえたっていた。
風を遮るものがなく、かなり過酷な環境である。
が、息子は筑波山に向かって縄跳びをした。
鮮やかな空の下、小さな背中と筑波山の対比が絵になっている。
思わずカメラを向けてしまう。
息子は足が縄に引っかかりもせず、案外長い間跳んでいた。
よくわからない記憶として残るかもしれない。
娘は土手上の柵のところまでダッシュ。
寒いと言いつつ、笑いながら走っていた。
少なくとも、大人よりは寒そうではない。
大利根図書館を経由して帰路に就く。
心和む図書館である。
今年もよろしくお願いします。
図書館から西へ向かうと、新しい道路が開通していた。
アクセスがだいぶいい。
『古利根川奇譚』(まつやま書房)を書いていた頃に比べると、町がだいぶ変わってきていることを感じる。
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