クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

子をつれて逆井城

2024年01月02日 | 歴史さんぽ部屋
午前中はどうしても動けなかった。
クスリが効きすぎたか。

妻が職場へ行く用事があり、家に籠っていると気持ちが塞ぎそうだったから、子をつれて出掛ける。
会心の一撃は狙わず、何とはなしに逆井城(茨城県坂東市)へ足を延ばした。
この城跡は、二重櫓や物見櫓が再現されているほか、堀や土塁も現存している。
平城でここまで現存・整備されているということは、地元の人たちが尽力したからなのだろう。

城跡へ足を運ぶときは歴史と対話し、静かに内省したい。
が、子ども2人をつれてはなかなか難しい。
息子が歴史好きと言っても、織田信長や徳川家康といった歴史的有名人が出てこない城にはピンとこないらしい。

ひと通り城跡を歩いたが、ずっとお囃子を聞いているようなものだった。
携えてきた『猿島町史 資料編』と『関八州古戦録』はチラリと見た程度。
車に戻った途端「喉が渇いた」と異口同音に言うので、すぐに本を閉じて出発した。

下妻城や古河城を射程に入れつつ、関宿城(同県野田市)の見える公園へ行く。
子どもの目にも関宿閘門は迫力があったらしい。
城跡よりもテンションが上がっていたかもしれない。
栗橋城(同県五霞町)は断念。
帰路に就く。

帰宅後、逆井城址で見た“鐘堀池”を機に、久しぶりに『日本伝奇伝説大事典』(角川書店)を開く。
境界と異界を強く意識する。
逆井城へ向かう途中、利根川を目にしたせいもあるかもしれない。
ついでダンテの『神曲 地獄篇』(平川祐弘訳、河出文庫)を読み返す。
春の足音がかすかに聞こえた気がした。

インターネットで痛ましい事故のニュースに触れた。
昨日の地震といい、暗澹とした気持ちになる。
能登半島地震関連のニュースと映像は、地震の凄まじさを伝えている。
亡くなられた方たちのご冥福をお祈りします。
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