先日から、ひろしま美術館の前を通るたびに 「どきっ。」
のぞいてきました。 版画の世界。
『そのすご技に どきっ。 版 ー 技と美の世界』
版画って、絵画と違って 直に完成させていくのではなくて、
刷り上がった図をイメージしながら、彫って、色を入れて、重ねて・・・と、
そういう制作の”プロセス”が、きっと魅力なんだろうな。
逆に出来上がった作品を見ると、彫っていく手の感覚や、
出来上がった版木の凹凸、作家の色の入れ方まで想像できて 面白い。
版画には、大きく分けて4つの技法がある。
1) 木版画
木を彫っていき、凸に残った部分にインクをのせて刷る凸版である。
主に浮世絵などがそれ。
2) 銅版画
銅板に直接彫ったり、薬品で銅を腐蝕させて凹ませて、そこにインクを入れて印刷する方法。
これには、金属の硬さを感じるモノトーンの作品が多かった。
3) リトグラフ
版を彫りこむことはせずに、絵の具の油性と水性を使い分け、インクを乗せたりはじいたりして
印刷する方法。描いた絵がそのまま印刷されるので、画家の、版画への参入を容易にさせた。
4) シルクスクリーン
木枠に張ったシルクの布の孔(あな)からインクを透過させて印刷する方法。
上の版画は、ルイ・ヴィトンとコラボして話題になった「草間弥生」さんの「南瓜」。
総展示数 124点。
技法別に展示されていたので、とても見やすかったです。
私の好みから言うと、「版画」はやはり「木版画」! 素朴な味わいがあるな~。
ブラボーマンも 「温かみがあって、柔らかみがあって、木版画がいいね。」と。
版画に興味のある方は是非。 8月31日迄ですよ~ \(^o^)/
<おまけ>
特別展会場を出た右手に、素敵な“像”があります。
船越保武・作 「りんどう」 少女の優しい顔