書店員さんのtwitterのフォロワーになったら、
紹介される本に次々と惹かれ、10冊以上買いだめしちゃいました。
積ん読の山が崩れそう・・早く読まなくちゃ~。
≪ 蛍・納屋を焼く・その他の短編 ≫ 著:村上春樹
「蛍」
亡くなった友人の彼女と、デートとも言えぬ逢瀬を重ねる主人公。
彼女に対する細々しい恋慕は、「ノルウェイの森」を彷彿とさせる。
ノルウェイの森の、痛々しい恋を思い出す。
「納屋を焼く」
偶然知り合った男友達、彼は”納屋を焼く”のが趣味?
もうすぐ近くの納屋が焼けますという彼の言葉に
主人公は心悩ませる。しかし、いつまでも火事は起こらない・・
「その他の短編」
夢の中で踊る小人たち。バスの中の不思議な老人たち。
初めの2編は正統派の文学小説らしく、
村上春樹の若いころの特徴が見える。
後半の短編は「海辺のカフカ」「騎士団長殺し」などに見られる
奇異なストーリー展開。
前半の作品が好きだった。
≪ プチ哲学 ≫ 著:佐藤雅彦
クリエイティブディレクター、佐藤正彦氏の本書は
ちょっとだけ物事を深く考えてみるというコンセプト。
かわいいイラストと言葉で、プチ哲学の時間を提供している。
辞書が考えている。「自分とはいったい何なのだろう…そうだ!」
辞書を開いて「ねえ、なんて書いてある?」と自問自答。
自分をひいて自分を知る、という面白い構造である。
こんなプチ哲学が31章、”なるへそ”と考える時間であった。