con te. bravo!

仲良し夫婦の日記です。

読書日記 ~89~

2021-03-22 11:27:23 | 読書

書店員さんのtwitterのフォロワーになったら、

紹介される本に次々と惹かれ、10冊以上買いだめしちゃいました。

積ん読の山が崩れそう・・早く読まなくちゃ~。

 

 ≪ 蛍・納屋を焼く・その他の短編 ≫ 著:村上春樹

「蛍」 

亡くなった友人の彼女と、デートとも言えぬ逢瀬を重ねる主人公。

彼女に対する細々しい恋慕は、「ノルウェイの森」を彷彿とさせる。

ノルウェイの森の、痛々しい恋を思い出す。

「納屋を焼く」

偶然知り合った男友達、彼は”納屋を焼く”のが趣味?

もうすぐ近くの納屋が焼けますという彼の言葉に

主人公は心悩ませる。しかし、いつまでも火事は起こらない・・

「その他の短編」

夢の中で踊る小人たち。バスの中の不思議な老人たち。

 

初めの2編は正統派の文学小説らしく、

村上春樹の若いころの特徴が見える。

後半の短編は「海辺のカフカ」「騎士団長殺し」などに見られる

奇異なストーリー展開。

前半の作品が好きだった。

 

 

 ≪ プチ哲学 ≫ 著:佐藤雅彦

クリエイティブディレクター、佐藤正彦氏の本書は

ちょっとだけ物事を深く考えてみるというコンセプト。

かわいいイラストと言葉で、プチ哲学の時間を提供している。

辞書が考えている。「自分とはいったい何なのだろう…そうだ!」

辞書を開いて「ねえ、なんて書いてある?」と自問自答。

自分をひいて自分を知る、という面白い構造である。

 

こんなプチ哲学が31章、”なるへそ”と考える時間であった。

 

 


考えて~考えて~あきらめたこと

2021-03-20 11:54:35 | LEGEND

3月19日、東京の紀尾井ホールで、久しぶりのLEGENDのコンサートがありました。

取り敢えずチケットはゲットして。

何日も前から、

コロナは大丈夫かな、このところ300人超えだしな・・・

どうしようかな~、悩むな~、どうしようかな~。

新幹線が怖いな~、東京駅が密だな~。

でも大丈夫かも…

さんざんさんざん悩み返して・・

ある時、ぱっと声が聞こえました。

 

悩むなら行くな!と天の声。

 

決めました!スパッとあきらめます!

涙は出なかったけど、昨日は他のことで気を紛らせて時間をつぶし。

あー8時、終了の時間だな・・・このあたりですっかりあきらめがつきました。

 

チケットも捨てようかと思ったけれど、涙の記念に… 

 

昨夜から、メンバーさんや、ファン友さんのTwitter・ブログを読んで、コンサートの様子を知りました。クラシカルな素晴らしいステージだったよう。

4/10には、全国ツアーのお知らせがあるらしい。

広島はあるかな?楽しみだな🎵

広島で公演があったら、皆様、参加してくださいね‼️

また、お誘いします。

よろしくお願いいたします‼️

 


しおり~栞の楽しみ

2021-03-16 10:58:11 | 読書

本を買ったとき、栞が置いてあればもらうようにしている。

ないこともあるのだけれど、たいていレジの所に

出版社が配布する栞が備えてある。

栞には、その出版社・書籍のメッセージが書いてある。

ウムウムと頷くこと多し( ゚д゚)ウム

今、手元にあるものだけ並べてみた。

 

 

 

 

言葉が見えるかな?

「ナツイチ」が見えにくいので写すと

* 文字に、色はない。言葉には、色がある。

* 本の中の言葉は、占いより当たる気がする。

 

「マニマニ」の

* きっと自分らしい旅が見つけられる…

これ、読書の本質を表していると思う。好きな言葉。

 


読書日記 ~88~

2021-03-12 11:34:38 | 読書

昨年末、亡くなられた 安野光雅さん。

以前、津和野の美術館に行って、彼の素朴な優しい絵に触れました。

先日行った書店には安野さんコーナーが設えてありました。

絵本は読んだことあるのだけれど、エッセイは未読。

ずいぶんたくさんの本を出しておられるのですね。

2冊、気になるものを買ってきました。

 

 ≪ 私捨悟入 ≫ 著:安野光雅

短い文がたくさん。2行~長くても1ページくらいのショートな呟き。

自分の暮らしぶり・食べ物・囲碁・インスタ・文学・言葉など、

身の回りの出来事や思うことなど、

安野さんの世界は無限に広がり・・

(ex)なるほど!という話を…

*電車に乗ったら、ほとんどの人がスマホをいじっていた。そのなかで一人だけ、若い女性が文庫本を読んでいた。その佇まいがとても美しく思えた。心和む風景だった。

*おでんのセットを買ってきて煮ている。中のものが少なくなったので、大根を補給した。リンゴをもらっていたのでそれも入れてみた。カブや玉ねぎは成功したが、リンゴは長く煮すぎるとなくなることが分かった。

 

300を超す呟きで、いつの間にか安野光雅を堪能していた。

 

 

 ≪ 片想い百人一首 ≫ 著:安野光雅

「本歌取り」というのがある。

歌や句の、元の言葉を自分流に変えて新しい歌を作る・・

そんな、歌を楽しむ技法である。

いつか、あきさんもブログの中で本歌取りをしてらした。

安野流「本歌取り」もなかなか興味深い。

本歌*月みればちぢにものこそ悲しけれ我が身一つの秋にはあらねど

本歌取り*月光は十九の胸にさし入りぬ我が身一つの秋にはあらねど

大江千里(おおえのちさと)の本歌を、光雅19才、終戦の年の思いに変えている。

青年の物悲しい思いが表れていて時代を感じる。

 

もう1度、津和野の「安野光雅美術館」に行ってみたくなった。