原田 マハ さんを3冊。 私にとって、原田マハ読書月間でしたね。
原田さんは2005年にデビューして、今までに50冊以上の本を書かれている多作家。
ものすごいエネルギーだなと感心します。
日本ラブストーリー大賞・山本周五郎賞・新田次郎賞・直木賞候補など、確かな足跡を残しています。
≪ モネのあしあと ≫ 著:原田マハ
キュレーターでもある 原田マハが、大好きな画家「モネ」を追いかけた本作。
モネの生きた時代背景から、モネの絵の制作過程を探る。
印象派 モネの新しさ
日本の浮世絵から受けた刺激
モネの家族、 連作「睡蓮」への思いなど
モネの足跡を、図版を多用して書いている。
モネ関連を読んだ後は、必ず「睡蓮」の絵が観たくなる。
≪ モダン ≫ 著 : 原田マハ
モダン・アートの聖地と言われる、NY近代美術館ーMoMA
ピカソ・マティス・ルソーなど、20世紀の巨匠たちの作品が並ぶ この美術館が舞台。
そこで働く人たちの、アートへの夢や苦悩、人生模様を描く。
5編の短編で一番心に残ったのは「新しい出口」
9・11で犠牲となった同僚への思いに、いつまでも心とらわれたローラ。
その同僚が計画していた展示会を、ローラが引き継いで開催することを通して、
彼女は新しい心の解放ができるだろうか…。
≪ 太陽の棘 ≫ 著 : 原田マハ
実話をもとにした作品ということで、ドキュメンタリーを読むようだった。
1948年、終戦後間もない沖縄へ、軍医として派遣された精神科医の「エド」
彼は絵を描くことが趣味で、沖縄へも画材を持参していた。
ある日彼は、沖縄の村をドライブしていて『ニシムイ・アート・ヴィレッジ』という集落に行きあう。
そこは、沖縄の芸術家たちが作った村で、アートの匂いがエドを惹き付けたのだ。
当時の沖縄は、日本ではなくてアメリカで、人々の心も戦争の記憶で 荒んでいた。
そんな中、エドとニシムイの芸術家たちの交流が始まり、
そこから友情が生まれ、それは固い絆となって エドの心を満たしていく。
・・・しかし、エドが本国に帰る日は必ずやってくるのだ・・・