≪ 椿姫 ≫ 著 : デュマ・フィス (永田千奈:訳)
オペラ「椿姫」の原作。1848年の作品…日本では”江戸時代”だわ…!
話題作となり、出版4年後に戯曲化。
翌年 ヴェルディにより、オペラ 「椿姫=ラ・トラヴィアータ(道を踏み外した女)」 が上演された。
高級娼婦 マルグリット(オペラではヴィオレッタ)と、青年貴族 アルマン(オペラではアルフレード)の恋物語。
マルグリットは、贅沢な生活を送るため富豪の伯爵の援助を受けていた。
青年アルマンは、そんなマルグリットに愛を告白。
マルグリットもアルマンの真剣な愛を受け入れ、伯爵と縁を切り
アルマンと 分相応な暮らしを始めた。
しかしある時、二人の噂を聞きつけたアルマンの父がやってきて、息子に娼婦とは別れるように進言。
アルマンは 「心から愛しているから」 と父を撥ねつける。
そこで父は内密にマルグリットに会いに行き
「あなたと暮らしているために、アルマンの妹の結婚が破談になるので、アルマンとは別れてくれ」 と強く求める。
マルグリットは、アルマンの妹のために身を引く決心をして、アルマンのいない間に家を出て、また娼婦の生活に戻って行く。
父のことは言わずに、ただ別れの手紙だけを残して。。
手紙を読んだアルマンは激しく怒り、マルグリットに執拗に嫌がらせをする。
そんな中、肺の病気を患っていたマルグリットは、アルマンの訪問を待ちわびながら息絶えるのだった。。
オペラでは、まだ命のある間にアルマンと父が来て、
二人が懺悔する中で命を落とす…というストーリー。
小説とは、ラストが少し違っている。
”悲劇”だけれど、純粋な恋愛物語といえる「椿姫」
また、オペラを観たくなってきた。 きっと泣くょな~