受賞作品を2冊。少し前に読んでいたので思い出しながら・・
何らかの賞を取る作品は、確かに面白い。何かが必ず心に残る。
登場人物に会いたいと思ったり、その場に行きたいと思ったり。
惹き込まれた2冊です。
《 夢見る帝国図書館 》 著:中島京子
紫式部文学賞受賞作品。
作者である”わたし"と、風変わりな喜和子さんが出会ったのは上野公園。
わたしが上野子ども図書館の取材に行った帰りだった。
喜和子さんがわたしに言った「図書館が主人公の小説を書いてほしい」と。
それが二人の交流の始まりだった。
図書館にこだわる喜和子さんは、戦後、誰かに連れられて図書館に通っていたらしい。
上野図書館と、喜和子さんの幼いころからの人生の変遷が、絡み合って描かれていく。
ストーリーの中に、上野図書館自身の戦前戦後の歴史が書き挟まれていて
帝国図書館と言われていたころから上野図書館への、80年の歴史を知ることができた。
作者にとっても、喜和子さんへの興味がこの本を書かせ
読者にとっても、喜和子さんへの興味がこの本を読ませた。
読後、喜和子さんに会いたい!と強く思った。
《 しろがねの葉 》 著:千早 茜
今期 直木賞受賞作。
戦国時代末期、島根県石見銀山を舞台にした物語。
幼い時親とはぐれ、石見銀山の山師”喜兵衛”に育てられたウメ。
ウメは夜目が利き、銀のある土地に生える光る”しろがねの葉”を見つけることができた。
喜兵衛に銀山で育てられたウメは、山を疾風の如く駆け巡る少女に成長した。
山師になることを目指して生きてきたウメ。
しかし、女であることの悲劇が襲い、子を産み育て、母の道に入らざるを得なくなった。
喜兵衛との死別で心の支えを失ったけれど
それでも山を愛し、山に執着し、山に生き、山に死んだウメ。
この時代でなければ、この環境でなければ、女でなければ、
ウメはもっと強い信念のもと生きられただろうに・・
男だったら、石見1番の山師になっていただろうに・・
2冊とも、あらすじを纏めにくい本でした。??でしょう。
私の脳の退化が主原因
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話 変わります。ところで、THE LEGEND は離脱や降板が続き、どうなるの
ツアーは? 「本能寺」は? 新曲は?
なんでみんな本音を言わないんだろう、
この期に及んでなぜ蓋をする? ファンの我慢にも限界がある・・