con te. bravo!

仲良し夫婦の日記です。

ありがたいお話 ~part2~

2018-09-29 21:45:29 | 講演会

9月26日、広島国際会議場で、仏教講演会がありました。

一昨年に続いて、清水寺貫主”森 清範”氏のお話です。

「言葉のちから」というテーマでお話しされました。

 

 

森氏 : 今、清水寺は平成の大修理をしてます。

屋根の葺き替え、柱の根継ぎに 後2年かかります。

修理が終わった清水に参られますと、観音さんの浄土に参られますので

後2年、どうぞ皆さん、一人も欠けることなく(笑) 見に来てくださいね。

 

今年の漢字一字は「広」やないかと思うんです。(拍手)

私は「虎」がいいんですけどね(笑)

今年の漢字一字について、ある子どもさんが 「知ってるでー」と。

「おじちゃんが書いてるんやで~」 「そら知らん!」

そうですわな、顏はテレビに映りません、書いてる後ろ姿だけですわ。

テレビの人に「顔も映してくれ」言うたんですが「あきまへん」と…。(笑)

話はちゃいますが、この揮毫する筆は 広島の熊野筆です。

牛耳筆といって、たっぷり墨を含む牛の耳の毛を中に植えてあります。

 

背中しか映らへんてことなんですが、この「背」という字、「北」が付いてますね。

「北」というのは、人が背中合わせに座ってるという意味です。

背中合わせではわからない、”ことば”を掛けねば心は通じません。

”ことば”には力があります。魂・エネルギーがあります。

「布施」というのは、物の施し と ことばの施しがあります。

ある会合で、スリランカの代表のこんな言葉がありました。

「憎しみは、憎しみを以って憎しみを越えることはできない。ただ、愛を以って越えることができる」と。

同席していた吉田茂氏は、これを聞いて涙したそうです。

 

私(森氏)の”座右の銘”は、「一日存命の悦び」です。

朝目覚めた時、目覚めたことへのありがとうを感じてください。

皆さんも、座右の銘を持ちましょう。

 

 * * * * *

 

そのほか、森さんが遭遇された、ことばの大切さを感じたエピソードをいろいろお話し下さいました。

いつものように惹き込まれ あっという間の1時間15分でした。

今年も心に栄養を頂きました。森さん、ありがとうございます。

 

因みに、私の座右の銘はあきさんが色紙に書いてくれた 「今を全力で生きよう!」です。

自分のやってることが誰かの役に立っているのかと自問自答しています…これもあきさんの言葉。

全力で生きることが、誰かの役に立つのかな・・・。 

きっとそうだ。 がんばろう!

 

 

 


読書日記 ~53~

2018-09-22 00:11:49 | 読書

 

 ≪ 花だより ・ みをつくし料理帖 特別巻 ≫  著 : 高田 郁

4年前に、みをつくし料理帖シリーズ 全10巻で終了。

ファンの継続希望の声に応えて、4年ぶりに特別巻が出版された。

シリーズの登場人物たち、澪、種市、野江、源斎、数馬 たちのその後を描く。

 

澪は源斎と所帯を持ち、大阪で自身の店を持つ。

種市は江戸で”つる家”を続けているが、澪に会いたくて仕方がない。

野江は大阪へ戻り、生家の店を再建している。

澪のかっての想い人 数馬も所帯を持ち、一男をもうけている。

それぞれが、それぞれの幸せを追い求めて生きている姿は、ほのぼのと胸を熱くする。

 

4年ぶりに澪ちゃんたちに会えてうれしい。

高田さんの文章は、人物たちが生き生きと、また情景が目に浮かび、本当に読みやすい。

 

「あきさん! 読了されましたか?」

 

 

 ≪ カフーを待ちわびて ≫  著 : 原田 マハ

キュレーターとして、絵画を題材とした作品に才を見せる作者の、第1作目。

第1回 ラブストーリー大賞を受賞した。

 

沖縄の離島で、カフー(*)という黒ラブと一緒に暮らしている明青(あきお)。

(*カフーには、いい知らせ・幸せという意味がある)

父は亡くなり 母は家を出て行き 家族はいない。

細々と営む雑貨店。 手指に障害を持つ。

唯一、裏に住む 神のお告げが聞こえるという おばあと交流があった。

ある日 おばあが「近いうちに いい知らせ(カフー)があるよ」と明青に予言する。

…翌日、1通の手紙が舞い込んだ。

『私を あなたのお嫁さんにして下さい  幸』

え?幸って誰? 驚き戸惑う明青。

…そして数か月後、本当に手紙の主”幸”がやって来た!

長い黒髪、白いワンピースの幸の姿は、明青の心を捉えたらしい。

でも消極的な明青は ドギマギ、幸との距離を縮めることができずにいる。

二人のストーリーの中に、島のリゾート開発の話や、友人たちとの関わりが同時に織り込まれていく。

明青の恋心や如何に!? 

ラストの展開はさすが、大賞受賞のことだけはある。

 

私だったら、こんなはっきりしない明青はタイプじゃないな、と思いながら

でも、原田マハらしいストーリー展開と、読ませる文体にホレボレとした1冊。

 

 


読書日記 ~52~

2018-09-18 22:18:15 | 読書

 

 ≪ 告 白 ≫ 著 : 旗手 啓介 (NHKディレクター)

 

ドキュメンタリー。とても重たい内容だった。

1993年、日本が初めて本格的に参加したPKO(国連平和維持活動)の地 ”カンボジア”で、

一人の日本人 文民警察官が、銃弾に倒れて亡くなった。

だが、その死の真相は23年間封印され、家族にさえ伝えられていなかった。

 

NHKのスタッフは、事件から23年後の2016年 その事実を知り、番組を作るべく取材を始めた。

当時カンボジアは内戦状態にあり、それを解消するために国内総選挙を行うことになった。

それに向けて、UNTAC(国連カンボジア暫定統治機構)が組織され、平和協定が結ばれた。

そこへ世界44か国からPKO部隊が派遣された。

日本からも、自衛隊(この時国会で議論が)・文民警察官(選挙監視員として)が派遣されたのだ。

 

現地に行ってみると、事前の話とは違って そこは戦場だった。

武器不携帯が原則の警察官の頭上を 弾丸が飛び交う…。

この戦場で生き延びていくには、武器も、車も、食糧さえも不足していた。

それをUNTACや政府に訴えても、訴えは通らなかった。

そして遂に、高田博行さんは銃弾を浴びて亡くなった。

しかし、政治的思惑のため、その犯人を捜索することも許されず、

残った警官たちは そのまま口を封じられて、23年間、苦しみを胸に秘めてきたのだ。

NHKの取材班によって、23年後その封印は解かれたのである。

退職した元警察官たちの手記や日記に 真実が語られていて、それを拾い集めて番組を作った。

 

カンボジアの平和のために赴いて、カンボジアで殺された高田さん。

それでも彼の遺志を継いで 故郷岡山で基金が設立され

カンボジアに、彼の名を冠した小学校が建てられた…「タカタハルユキ・スクール」だ。

今その学校には多くの子どもたちが通っている。

”平和は教育から”というのが、高田さんの信念だったという。

 

この本を読み終わった今日、新聞のトップ記事は「多国籍軍に陸自派遣検討」というもの。

エジプトの シナイ半島の、イスラエル・エジプト両軍の監視をするという。

シナイ半島では、過激派組織「IS」によるテロが続いているとか。

派遣の是非について、国会での多角的な議論を期待する。

同じ轍を踏まないように…。

 

 

 


「フィガロの再婚」 最高ですっっ!!

2018-09-10 12:26:47 | LEGEND

 

9月6日、銀座ヤマハホールで LEGEND「フィガロの再婚」 観賞して来ました。

結論ーーーお・も・し・ろ・い

オペラ「フィガロの結婚」は、以前、錦織健さんの舞台を観ました。

その舞台には、柿さんも出演してらっしゃいましたよね。

 

あの結婚から 30年!  フィガロはどうなったのか…

”再婚”というからには”離婚”も?

あきさんの脚本は、それはそれはよーく練れていて、面白かったです。

詳しく書きたいのですが、メンバーさんから、

そして何よりファンの人たちから”再演希望”の声が多くあり

もしかしたら、もしかして再演あるかも!? なので、内容は控えますね。。。

 

 

あきさん演じるスザンナ、それはそれは美しくかわいく、本物の女性より女性らしかったです。

指先の表情、目線の流し方…どれをとっても「負けた!」と女性ファンの声声声。

 

柿さんの伯爵夫人は、貫禄タップリ。30年も経つと さもありなん!の風情です。

お髭を金色に染めての大熱演、Hカップ級の巨乳にも笑わせていただきました(笑)

 

主役のヒロシさんのフィガロ。黒い長髪を束ねたカツラがよく似合いカッコいい!

さすがの歌唱力でアリアもビンビン響き渡りました。

 

伯爵役のうっちー、素晴らしい演技力と艶のある声で客席を魅了しました。

威厳のある時と、夫人にオロオロする時と、その落差をうまく演じられます!

 

舞台回し役のケルビーノ、素のリョウちゃん?と思うほど楽しさ全開。

表情も、演技もノリノリ。観客の中に入って巻き込んだ笑いは最高!楽しませてくれました。

 

そして何よりうれしかったのは、ピアニストの周くんが扮装してたこと!

モーツアルトのかつらも衣裳もとっても可愛くて、思わず「可愛い~っ!」って言っちゃった。

演奏ももちろん素晴らしかったです!

 

もう1度書いちゃう!

「フィガロの再婚」

サイコ―

再演熱望