con te. bravo!

仲良し夫婦の日記です。

読書日記 ~103~

2023-01-20 11:44:39 | 読書

最近読んだ2冊。これで振り返りは終わりです。

久し振りのミステリー。

 

 《 希望の糸 》 著:東野圭吾

「麒麟の翼」の刑事コンビ、加賀と松宮の登場。

カフェの女主人が殺された。

聞き込みによると、彼女は善人で、だれにも恨まれるような人ではない。

犯人は誰だ⁉ 捜査線上に関わりのある家庭がいくつか浮かぶ。

医療事故も発覚し、事件は核心に向かって近づいていく。

ミステリーは、先へ先へとページをめくるのが早くなるな…。

 

 

 《 6ヶ国転校生 ナージャの発見 》 著:キリーロバ・ナージャ

ロシア生まれのナージャは、両親の仕事の関係で7歳から転向を繰り返す。

ロシア・日本・イギリス・フランス・アメリカ・カナダ……。

転校した6ヶ国の学校はナージャを混乱させる。

まず、ロシア・フランスは筆記用具がペン。日本・イギリスなどは鉛筆。

教室の席の並び方も全然違う。

各教科の目標も、学び方も、国によってさまざま。

その根拠は? 各々の国の教育的意図が違うのだ。

6ヶ国でいろいろな体験をした彼女は、彼女なりの生きるノウハウを学んでいった。

教育の仕方を考えさせられる1冊だった。

この本は、珍しく横書きなんですよ!

 

 


読書日記 ~102~

2023-01-17 14:17:30 | 読書

今日は、孫に贈った本2冊。

届いたらすぐに読んだそう、好きだったんだろうな、優しい本だから。

 

 《 バスが来ましたよ 》 著:由美村嬉々 絵:松本春野

実話を絵本化したもの。

病気で全盲になった男性が、バス通勤をすることに。

不安な気持ちでバス停まで歩き、バスを待つ。

そんなある日「バスが来ましたよ」と可愛い声がバスの到着を教えてくれ

座席まで案内してくれた。

毎日、小さな手に支えられて男性は通勤を続けていく。

それからしばらくして、いつもの声が聞こえなくなった…どうしたんだろう…

すると次の日、今度は違う声で「バスが来ましたよ」と。

先の女の子は卒業して違う学校へいくことになったよう…

そして新しい下級生が、バス案内をしてくれているのだった。

こうして声のリレーはそれから後も、10年以上続いて行ったという

 

 

 《 こども詩集 わくわく 》 詩のアンソロジー

あの童話屋の出版なので、装丁も可愛い。

一度読んだら口調が良くて、そらで覚えてしまうほどの詩たち。

谷川俊太郎、まど・みちお、工藤直子、岸田衿子など

30数作品を集めた詩集。

有名なところでは、やぎさんゆうびん、おなかのへるうた、てのひらを太陽に

雨ニモマケズ、など歌になったものも多い。

口ずさみながら覚えていくうちに、言葉の感性が磨かれていく。

子ども達には、”言葉” 豊かな人生を過ごしてほしいと思う。

美しい言葉をいっぱいにして!

 


読書日記 ~101~

2023-01-14 11:33:22 | 読書

昨年の本屋大賞/ノンフィクション大賞を受賞した本

コンシェルジュさんの紹介で、気になっていた本

 

 《 目の見えない白鳥さんとアートを見にいく 》 著:川内有緒

筆者・川内さんが、友達の紹介で知り合った全盲の白鳥さんと美術館に行くドキュメント。

白鳥さんは、子どものころまではボンヤリとでも見えていたらしい。

今は全く見えないけれど、美術が好き。

絵の前に立って、絵の構図とかは聞かず「灯りはどこから射していますか?」

などと、絵の全体像をつかんでいく。

作品の周りの空気感で絵を鑑賞するのだ。

白鳥さんの人となりも詳しく描かれて、彼と一緒に鑑賞している気持ちになる。

アートの見方はこんなにいろいろあるんだ!と気付かされた。

作者の川内さんの文章に惹かれ、同じ著者の他の作品も読んでみた。

 

 《 パリの国連で夢を食う。》 著:川内有緒

川内さんは、ひょんなことから国連職員に応募する。

何千人の中から選ばれて、彼女はパリに行くことに!

国連の仕事とは? パリの町の住みごこちは? 周りの人々は?

へ~、国連てこういう組織なんだ! パリの街ってこんなんだ!

ユーモアを交えて紹介される日々の様子は、とても興味深かった。

彼女が知り合った、パリ在住の日本人の紹介が次の本に。

 

 《 パリでメシを食う。》 著:川内有緒

川内さんがパリで知り合った日本人の生き方を描く。

テーラーに賭ける女性・シェフを夢見る女性・花屋を経営する男性

漫画喫茶を立ち上げる夫婦・一緒に行動してくれたカメラマン・・・など

10人の日本人の生きざまがありありと浮かぶ。

文が上手いなと感心しながら読み進めた。

友人に勧めたら、彼女も「面白い!知らない世界を見せてもらった!」と。

よし、川内さんはこれからも注目していこう!

 


振り返り ➃・・・読書日記 ~100~

2023-01-13 14:11:25 | 読書

ここからは読書日記です。ついに100回に到達。たくさん読んで、たくさん書いたな~。

 

まずは 「BOOK SANTA」のご紹介から。

あなたが選んだ本を、サンタクロースが全国の子どもたちに届けます。

厳しい環境 (経済的・病気・災害被害など)にいる子どもたちのために

「書店で誰でもサンタになれる」を合言葉に始まった取り組みです。

書店で送りたい本を選ぶ→購入して書店にBOOK SANNTAとして預ける

→ボランティアのサンタが各家庭に届ける、という仕組み。

今年は、中学生用にドイツの物語を、小学生のために「ちいさなおうち」を贈りました。

楽しく読んでくれると嬉しいな

 

 

《 読書会という幸福 》 著:向井和美

友達が勧めてくれた本。

帯の言葉にドキッとしたけれど、読み進めていくとなるほど!と。

先生・同好の士・その友達…読書会の輪は広がって、作者の生きがいとなっていく。

難しくて読めなかった本、長くてなかなか読み進めなかった本、

そんな本も、何とか読破。自分の血となり肉となる。

私も本が好きでよく読むが、今はただ読みっ放し。

確かに読書会があったらいいだろうな。 感想を共有したら楽しいだろうな。

この本を勧めてくれた友達と意見が一致。

「今度読書会やろうね!」ぜひ実現させよう

 

 

《 そして、ぼくは旅に出た。》 著:大竹英洋

講演会で作家が勧めてくれた本。

こういう冒険ものはあまり読んだことがなく、どうかな~?とページをめくった。

これがなんと!面白いではないか!

写真家でもある筆者が、北アメリカ・ノースウッズの奥地に”狼”を探しに行く冒険ストーリー。

アメリカの写真家ジムの撮った狼の写真に心動かされ、大竹さんは旅立つ。

現地に着くまでも大変な道のり。カヌーに乗って湖を渡り、テントで寝泊まり。

そんな冒険の旅で、ついにジムに会え、ともに写真を撮ることを許可される。

カメラを手に狼を追う日々。

ノースウッズの森の中での男たちのドラマ、心湧き立った1冊だった。

 

 


振り返り ③

2023-01-12 14:17:49 | 日記

昨年末、出かけたコンサートや展示会です。

 

好きな作家、ヨシタケシンスケさんの展示会がひろしま美術館で。

入ったところには、彼が書いたメモがずらっと。細かい気付きやアイディアがいっぱいです。

展示は、なかなか凝ったものが立体作品で並んでました。

作品の数々がピラミッドに。

 

自分の顔が映った りんごかもしれない(笑)

 

つまんない顔の顔出しパネル(だれかいる?)

 

世界に翻訳されて出版した作品。

 

「おしっこちょっぴりもれたろう」の絵本に因んで、トイレの近くにこんなものが(笑)

 

一つ一つ見ていくと、2時間はかかる楽しい展示会でした。

ヨシタケシンスケ満喫❕

 

 

12月に入って、東広島にピアノコンサートを聴きに。

シャルル・リシャール=アムランさん。

カナダ出身のアムランさん。来日公演です。

ショパンコンクールで2位に入賞。以前聴いた時もショパン、

この日も、オールショパンを聴かせてくれました。

鍵盤の上をすべるように、柔らかい音色が心に入り込む・・

繊細で、リリカルな曲調に酔いました。

フライヤーにあるように「満たされる幸福感」それ!

 

出来ればお声を聞きたかった、一言でよいので・・

きっと、優しい声音に違いない、だってこんなに素敵な演奏をされるのだから。

アムランさん、また来てくださいね

 

明日は、振り返り➃を。