今朝は、また一段と冷え込んだ寒い朝だった。
凛とした朝の冷たい空気の中で庭先で咲く花を観ていると・・・
♪北風吹きぬく寒い朝も 心ひとつで暖かくなる~
という青春歌謡の「寒い朝」のフレーズを、昭和37年当時この
歌をうたった、清純可憐な吉永小百合さんの姿とともに懐かし
く想い浮かべた。
日本がまだ貧しかった時代から、高度成長期へと向かう時代
の歌で、たとえ今日は貧しく辛くても・・・
明日は、きっと明るく豊かになれるんだと言う、夢や希望を素直
に信じる事ができた、そんな良い時代だったとつくづく思う。。
この「寒い朝」の歌の歌詞からも、そんな春を待つ希望や喜びが、
素直に伝わってきます。。
作曲者の故吉田正さん自身は、その数多くの作曲作品のなかで、
あの伝説のデビュー曲『異国の丘』を別として・・
あえて最も好きな曲を挙げるとすれば、この曲だったそうです。
その理由は、吉田さんが戦後シベリア抑留中に味わい続けた
極寒の朝と、そのなかでも失わなかった、かすかな希望を思い
出すからだそうです。。
「寒い朝」
作詞:佐伯孝夫、作曲:吉田 正
唄:吉永小百合・和田 弘とマヒナスターズ
1 北風吹きぬく寒い朝も
心ひとつで暖かくなる
清らかに咲いた可憐な花を
緑の髪にかざして今日も ああ
北風の中に聞こうよ 春を
北風の中に聞こうよ 春を
2 北風吹きぬく寒い朝も
若い小鳥は飛び立つ空へ
幸福(しあわせ)求めて摘みゆくバラの
さす刺(とげ)いまは忘れて強く ああ
北風の中に待とうよ 春を
北風の中に待とうよ 春を
3 北風吹きぬく寒い朝も
野越え山越え 来る来る春は
いじけていないで 手に手をとって
望みに胸を元気に張って ああ
北風の中に呼ぼうよ 春を
北風の中に呼ぼうよ 春を
寒風の中、庭先のプランターで咲くプリムラ・マラコイデス。
「冬来たりなば春遠からじ」ですね。。
YouTubeより