庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

夏越の祓え(なごしのはらえ)

2015-06-30 17:24:26 | 日記・エッセイ・コラム

六月も今日で終わり、今年もあっという間に半年が過ぎてしまいました。。。

夏越の祓えとは、「六月の夏越の祓えする人は 千とせの命延ぶといふなり」
(拾遺和歌集)とあるように、古くから罪やケガレを祓うために行われ、菅や茅
で作った魔除けの輪をくぐり抜ける行事で、六月の晦日に行います。

茅の輪は、まず輪をくぐって左に回り、次は右に回り、最後にもう一度左に回って
から境内に入ってお参りします。

茅の輪の茅を、一本引き抜いて輪を作って持ち帰ると、夏の間厄災を避けられる
と言われています。

ちょうど一年の半分が過ぎたところで、半年分のケガレを祓い、後の半年を、心も
新たにスタートしょうという気持ちから生まれた行事だと考えられています。

写真は江ノ島神社辺津宮の茅の輪くぐり、一年中設置されているようです。
古歌を唱えながら茅の輪をくぐると罪などが清められるのだそうです。。

また、江島神社は日本3大弁才天なので金運を上昇を願う方にはお祈りをすると
効果があるそうです。。

 

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受粉を昆虫に頼る花ほど魅力的!

2015-06-29 18:22:50 | 日記・エッセイ・コラム

綺麗な花を咲かせる多くの植物には、昆虫に花粉を届けてもらう虫媒花と、鳥に花粉届け
てもらう鳥媒花があります。

これらの植物にとっては、昆虫や鳥たちの目にとまって気に入ってもらわないと、花粉を送
り届けてもらえないため、死活問題にかかわります。 。

そのため、花の色や形、香りで、昆虫などを引き寄せる必要があります、花にとって外見は、
昆虫や鳥たちを引き寄せるための、最も重要な要素となります。 (男女の仲と同じ?)

人間界の男女の仲と同じく、「アバタもえくぼ」という言葉は植物にも当てはまるらしく、
彼ら植物の好みもさまざまで、赤い花が好きなのもいれば黄色が好きなもの、大きな花が
好きなものもいれば、小さな花が好きなものなど...  文字通り多種多様な種類がいます。

だからこそ、これだけ多くの植物が存在している理由と言えます... 

もちろん、植物はそのように考えて花を咲かせているわけではありませんが、非常に長い
年月の間に地球上に現れた色々な植物のなかで、昆虫や鳥たちを呼び寄せることができ、
上手く受粉して確実に花や実を付けることが出来たものだけが、この世に生き残ってきた
わけです。。

現在、私たちの目に触れる草花は、昆虫や鳥たちにとってより魅力的に見える事によって、
長い年月を闘い抜いて 生き延びてきた勝利者だと言えます...

その結果として今、私たちはたくさんの美しい草花を眺めて楽しむ事ができるわけですね!

 サルビア・グアラニチカの花の蜜を吸うクロアゲハ。
 

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加速する為政者の暴走!報道批判

2015-06-28 16:30:21 | 日記・エッセイ・コラム

今日は、自然関係の話題から少し離れますが、最近の国会審議を観ていると安全保障関連
法案審議などで、安倍政権の数に任せた誠意の全く感じられない傲慢な対応には腹が立つ!!

今問題になっている「自民党の憲法改正研究会」での 百田氏らの発言に対しても、 生ぬるい
反応しかできない「在京の大手マスコミ」と違って
、地元の神奈川新聞が社説をネットで公開し、
自民党のマスコミ介入に対して、厳しい論評をしているので引用させてもらいます。
 

ーーー引用ここからーーー

神奈川新聞 6月26日(金)17時47分配信

【速報社説】報道批判 加速する為政者の暴走報道批判

一報道機関として、という以前に民主主義社会の一構成員として看過できない。

 自民党の勉強会でのことである。 出席した議員から、国会審議が続く安全保障関連法案
を批判する報道に関し、「マスコミをこらしめるには広告料収入をなくせばいい。文化人が
経団連に働き掛けてほしい」という発言があった。

 国家が都合の悪い情報を統制し、多様な意見が封じられ、破滅へと突き進んだ戦前・戦中
の言論弾圧をほうふつとさせる。

安倍政権を特徴付ける、異なる意見に耳を貸そうとしない傲慢(ごうまん)、独善、反民主主義
性は極まれり、との感を抱かざるを得ない、発言の背後にある発想は独裁国家そのものだと
いうことに どれだけ自覚的であろうか。

 経団連がそのお先棒を担ぐ存在とみなされている点も興味深い。

文化人代表として招かれたのであろう作家百田尚樹氏の発言が象徴的だ。 沖縄の地元紙が
政府に批判的だとの意見が出ると 「沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない、 あってはい
けないことだが、沖縄のどこかの島が中国に取られれば目を覚ますはずだ」と語った。

自民党が民放各局に「公平な報道」を要請し、自分たちが不利になるような報道をさせぬよう政治
介入した先の参院選は記憶に新しいが、さらに踏み込む「つぶさないといけない」「取られれば
目を覚ます」の発言には 本土防衛の時間稼ぎに沖縄を捨て石にした差別意識がなお息づく
のをみることができる。

自らはこらしめ、つぶす側に立っているというおごりが生んだ発言だろう。

勉強会は安倍晋三首相に近い自民党の若手議員が開いたものだった、 憲法改正を推進する
勉強会で「文化芸術懇話会」という。やはりというべきか、一連の言動は突き詰めれば憲法の
軽視に行き着く。

言論の自由への無理解だけでなく、立憲主義が求めるところを歯牙にもかけぬ。
いや、首相からしてそうなのだ。安保法案に対して憲法学者がそろって「違憲」の声を上げて
も「合法性を確信している」と繰り返し、「決めるときは、決める」。

おさらいをしておく。 権力はかくも暴走する。 そのためにできないこと、国民の権利のため
になすべきことを憲法に明記し、縛っておく。それが立憲主義の要諦である。

民主主義に対する為政者の反逆は既に始まり、加速している。   ーーー 引用終りーーー

国民の平和に対する願いを無視するように、強引に「戦争?法案」を推進しようとする安倍政権
も、「おごる平家は久しからず」の言葉通り、ここに来て色々な問題が噴出して、だいぶ潮目が
変わって来たように感じる。。。   まさに世の中は「諸行無常」、「盛者必衰」である。。。

庭に咲くアジサイの花。
 

 

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南国にはなぜ赤い花が多いのか?

2015-06-27 17:21:47 | 日記・エッセイ・コラム

ミツバチやその他多くの昆虫にとって、白や黄色や青はよく識別できるが、赤い色は色で
はなく、黒っぽい灰色にしか見えない?らしい。。。 

それが、自然界では白や黄色や青の花が多いのに、赤い花が少ない理由の一つだと
考えられています。

でも南国や熱帯地方では、鮮やかな赤や黄色、青色の花をよく見かけますが、その理由
はなぜなのでしょうか?

花の赤い色は、ミツバチやその他多くの昆虫には感じ取れないのですが、カラスアゲハや
キアゲハなどの蝶は、赤い色に対して敏感で、黄色や青にもよく反応する事が知られてい
ます。

また、メジロ、ヒヨドリ、ハチドリなどの鳥類は、赤い色を好み、鮮やかな黄色にも反応
します。

南国や熱帯地方では、昆虫が花粉を運ぶより、鳥や蝶が花粉を運ぶ割合が高いことから
考え合わせると、赤色を得意とする鳥や蝶の多い熱帯の国に、赤色や色鮮やかな色の花
が多く存在する理由が、何となく納得できますね!。

私たち人間に見えている花の色と、鳥や昆虫たちに見える花の色には違いがあり、ミツバチ
は人間には見えない紫外線色を見ることができ、人間にとっては白い花が、ミツバチから見
ると青から緑色に見えているらしい... 

つまり、ミツバチから見ると、私たち人間は紫外線色盲?と言うことになります。。。

自然界には、植物の花の色と動物の関係など不思議なことや面白いこと、興味深いことが、
まだまだたくさんありますね! 

サルビア・グアラニチカの花に来たミツバチ。

ヒメジョオンの花粉を食べる アオハナムグリ。
 

 

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純白の花はこの世に存在しない!?

2015-06-26 11:51:33 | 日記・エッセイ・コラム

先日のブログ、「自然界で一番多い花の色は何?」で、自然界で一番多い花色は白
であり、全体の32%を占めていると書きました。

私たちの目に白く見える花はたくさんありますが、白い花に白い色素が含まれている
わけではなく、白い花にはフラボンやフラボノールなどの、僅かに黄色を示す色素が
入っているそうです。

白く見える花も、実際には淡い黄色の成分を含んでおり、そういう意味からすると、
この世の中には純白の花は存在しないことになります

試しに、白く見える花にタバコの煙を吹きかけると、花びらが黄色に変色していくそう
です、これは花びらの組織の中にタバコのニコチンが入り込んで、フラボンやフラボ
ノールと反応して、アルカリ性に変わるためだそうです。

では、何故?私たちの目には白く見えるのでしょうか?

それは、花びらの組織の僅かな細胞の隙間に空気が入っており、ちょうど花びらに
小さな空気泡が含まれる状態となっています、その空気の泡に光が当たると、光が
乱反射を起こして、私たちの目には花びらが白く見えるのだそうです。

それではなぜ?この世には色素成分を全く含まない、純粋に真っ白い花が存在して
いないのでしょうか?

昨日の記事でも書きましたが、植物は紫外線が当たる事で色素をたくさん作り、その
色素が紫外線を吸収する事により、有害な紫外線からガードしています。

もし、色素を全く合成しない植物があるとしたら、その植物は名実ともに純白の花を咲
かせるはずですが...   残念ながら紫外線を吸収してくれる色素がないために、そのよ
うな植物は紫外線に弱くなり、生き残ることは不可能と言われています。。

私たちの人間社会では赤やピンクの花色が人気ですが、自然界で白い花色が一番多い
理由は、花粉を運ぶ昆虫たちにとって一番目立って、人気の花色は白だと言えます。。。

 白く美しいコチョウランの花。 花言葉は「幸せが飛んでくる」。。

白いテッポウユリの花。 花言葉は「純潔、甘美、威厳」。

白い可憐なスズランの花。 花言葉は 「意識しない美しさ、純粋」 。
 

 

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