きよう午前9時から第45期囲碁名人戦が始まった。
芝野虎丸名人に井山裕太挑戦者が挑む2日制の7番勝負である。
【黒:芝野vs白:井山】
図は白番:井山が108手目(8、B)を打った局面。
これで黒番:芝野名人が109手目を封じて、第1日目を終えた。
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将棋界では藤井2冠(棋聖、王位)が話題をさらったが、
囲碁界では芝野名人が昨年、19才で名人位を獲り、その後、王座、十段のタイトルを手にし、
虎3冠(通称)として話題の中心となった。
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一方、挑戦者の井山は一昨年まで7冠を独り占めしていたが、今は3冠(棋聖、本因坊、天元)。
3回目の名人返り咲きを狙っている。
井山が7冠からすべり落ち始めた時、囲碁界は下克上の戦国時代到来かと思わせた。
しかし、今の井山は完全に戻ってきた感がある。
今次の名人挑戦者を決めるリーグを7戦全勝で勝ち抜けるなど他を圧倒した。
特に、AIを取り入れた序盤の戦略構想は、他の棋士たちには思いも及ばないという。
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井山を迎え撃つ芝野(虎3冠)にしても、万全の準備は出来ていると思われる。
どちらが先に4勝を挙げるか?
長期間の熱戦を楽しみにして、ネット中継から目が離せない。