第45期囲碁名人戦、第1局。
午前9時から、黒番:芝野名人の封じ手で2日目の戦いが始まる。
封じ手は大方の予想通り、白の連絡を許さない一線の下がり(9のA)。
序盤から白番・井山挑戦者が陣地でリードしてきたため、
相手の連絡を絶って白を大きく攻める必要があり、当然の一手であった。
【最終局面:黒(10のR)275手で終局】
中盤以降、劣勢の黒番:芝野名人は白の大石を一眼にして、大きなコウに持ち込む。
井山はコウに負けると白の大石が取られるので、止む無くコウを解消。
芝野名人はコウの代償として右下隅を大きく確定地にした。
その後は、互いに必死のヨセあいで終局。
結果は白番:井山挑戦者の1目半勝ちとなった。