AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

さて、これはどういうものなのか。『小学入門教授書』

2020年07月29日 | 趣味
ネットオークションで、面白そうと思って入札したところ、落札できて届いたもの。

ご覧のように、題箋はは貼り直されているようで、何も書かれていません。下に赤く何やら文字が見えますが、よくわかりません。

表紙を開くと、見返しには何もなく、扉もありません。内題もないわけで。

ただ、



にあるように、徳島県山口小学校印、とあり、その上には、山口東小学の印もあります。書名は「小学入門教授書」とあり、教師用のものであろうとは思います。

イロハ順に平仮名と変体仮名が示され、朱でその機嫌の漢字も書かれています。後で書き込まれたように見えます。

カタカナの方は、五十音順に並んでいます。カタカナの起源が発音記号だったと言うこともあるのでしょう、発音の種類で整理してあります。



それに次いで数字。





算用数字には英語の発音がカタカナで書かれています。ローマ数字まで扱われています。どこで使うのかと言う記載もあるのがすごい。

面白いな、と思ったのは、加算九九諳誦読み方と言うもの。



「一に一たすの二」。つまり、助詞は、「と」ではなく「に」が選択されており、「は」は現れず「の」が使用されていると言うこと。掛け算の方の九九は、今と同じ読み方になっています。

数の次は、単語図です。



単語の次は連語。

連語の次は図形。




図形の次は色。



色の次は体操。



体操の次は、心得。



心得の次は問答。



そして、巻末へ。

裏表紙には、



明治8年。1875年。 学制発布が1872年。

似たものはネット上で見つからんな。

これとも違う

直接研究に関係あるわけじゃないんだけど、まあ時間があるときに、少し調べてみようかな。

面白いものが、手に入るもんだわ。


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