去る5/22に佐野日大高等学校、佐野日大中等教育学校の入試報告会に行ってきました。当塾は高校受験が主となっていますので、今回は高校の入試報告を中心に記していきたいと思います。
今年も大学現役合格率98%を超える
佐野日大といえば私が一番にイメージをするのは、現役での合格進学率がとても高いということです。ここ数年、ずっと98%台を維持してきていましたが、今年度も98.3%と98%を超えてきました。
近くにも進学校がたくさんありますが、これほど現役進学率が高い高校は他にはないような気がします。これが特定のコース・クラスだけというわけではないのが、驚異的だと思います。今年もその高い進学率を維持できていたようです。
もちろん日大の付属ということがこれに大きく貢献していることはいうまでもありません。今年の大学受験は中堅・上位の首都圏の私大は軒並み難化して苦戦した人が多かったようです。しかし、付属校というメリットを生かしてこれだけの進学率を維持できたのは、言い換えればそれだけ付属のメリットは大きいということだと思います。
しかし、それだけではなく、学校一丸となって進学に対する取り組みをしているという様子もうかがえます。仮に日大ではない進学先を考えたとしても、その進路へのサポートもしっかりとされている、そのことがこの進学率をたたき出しているのだと思います。
SSクラスが発展的解消へ
佐野日大は長年SSHの指定校で、そのSSH教育を実現するためのSSクラスを設置していました。グローバル教育の中で課題解決能力を養うことを目的に設置されていてたクラスですが、これを発展的に解消することが発表されました。
グローバル教育、探求型教育は、今まではある意味、先進的で特殊な教育の形とみられてきましたが、これからの高校の学習は少なからず全体がその方向に向いていきます。そこでSSクラスにこだわることなく、これまでSSクラスで積んだノウハウをいかして、学校全体のグローバル教育や課題解決型授業へと発展させていくために、今回はSSクラスの発展的解消となったようです。
グローバルや課題解決型の授業は、今までは先進的な取り組みとして、各高校が一部に導入をしてきた経緯があります。しかし、次の教育課程では当たり前のようにこれが入ってくるため、それを見越した決定なのかなと思います。
「時は流れない、積み重ねるもの」
今回の報告会の中で説明を担当された先生がお話されていた言葉に「時は流れない、積み重ねるもの」という言葉がありました。私はこの言葉、とても心に残りました。
勉強でもスポーツでもこの言葉はとても当てはまる言葉だと思います。今目の前にある結果は、今までの中で自分が積み上げてきたもの、そう思うと、これから自分がどうしていかなくてはならないかも見通せるような気がします。
学校という場でこの言葉が生きているとするならば、そこに佐野日大の強さがあるのかなと思います。